高畑充希、NHK連続テレビ小説で主役に選ばれた理由は? 隠れた実力派のポテンシャルを読む

 また、今回の抜擢によって、高畑充希は女優として大きく飛躍する可能性も高いという。

「NHK連続テレビ小説の枠は、これまでも高畑のように実力はあるけれど優等生タイプで目立ちにくい女優を、ワンランク上のステージへと引き上げてきました。『カーネーション』(2011年)の尾野真千子や、『あまちゃん』(2013年)の能年玲奈、『まれ』(2015年)の土屋太鳳などは、そうしたケースの典型といえるでしょう。NHK連続テレビ小説は、すでに自身の色を確立した女優より、これからの女優のほうが物語的にも相性が良いのかもしれません。高畑充希もこの作品がドラマ初主演なので、これまで2番手、3番手の役柄で実力を見せてきた彼女が、中央に立つことによってどう変わるのか、興味深いところです。また、今回のドラマは戦後が舞台ということで、どこか懐かしい、素朴な雰囲気を持つ彼女にきっとマッチすると思います」

 ミュージカル女優として確かなキャリアを持つ高畑充希にとって、来年はその才能が大きく花開く一年となるかもしれない。

(文=松田広宣)

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