竹野内豊、千原せいじ&ウーマン村本の"怖い"役者ぶりを称賛「リアリズムのある演技だった」

『at Home』トークレポート

 竹野内豊主演『at Home』(8月22日公開)のトーク付き試写会が20日に行われた。トークではあべこうじが司会をつとめ、同作に出演する芸人・千原せいじと村本大輔(ウーマンラッシュ・アワー)が登場した。

 千原は「気持ちを込めて、いい作品が作れたと思います」と挨拶。あべから「役者の空気やめてもらっていいですか?」とツッコまれてもめげずに、「スタッフ含め、本気でやりました」と続けるが、実際は約1年前に撮影したため、内容はうろ覚えだという。同作が初の俳優業となる村本は「今回、この映画に関わらせていただいて、いろんなことを学ばさせていただきました。こんなにおもしろい人たちがいるんだって」と真面目に語り始めたが、「竹内さんと松雪さんっていう人が、すごいらしくてね。これから伸びていくと思うんで、応援してあげてください」と、上から目線のコメントで会場の笑いを誘い、芸人らしくトークがスタートした。

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 ところが、千原が村本の着ているシャツの柄をイジる......という映画と関係のない展開になったため、あべが「『at Home』の話を......」と促すと、千原は突然「おまえ、現場で恥かかすなよ先輩に!」とキレはじめ、困惑する村本に「現場で松雪さんナンパしてたやろ! 『メシ行こう』って、しつこめに誘って」と暴露。実際、千原は松雪に「どうしよう?」と相談されていたのだという。村本は「マジかよ」と焦りながらも、「共演者なんだから、食事くらい行くでしょ。芸人は一個(ランクが)下か? メシも誘ったらあかんのか?」と逆ギレ。千原も負けじと「性根が腐っとるな、おまえは。誘い方が下心見え見えで、(松雪は)女性として恐怖を感じはったんや。おまえのあまりにも無骨な、スマートさのかけらもないメシの誘いに......」と言い返し、「違いますよ! 誘ったけど恐怖に怯えさせるような言い方じゃないですよ。『何もしないからご飯行きましょうよ』っていう、ライトな感じですよ」と自己弁護した。

 役柄や作品ついては上映前のトークだったため多くは語られなかったが、2人とも"怖い"役柄とのこと。千原は「結果、評判ええよ。(観客は)これから観はるんでしょ。『上手やわあ』って思うよ」と自信をのぞかせた。監督にも褒められたとのことで、あべも「すごい。リアル。『こういう人いる!』って感じ」と絶賛した。一方の村本も「せいじさんよりも(自分のほうが)評判がいいらしいですよ」と張り合うが、千原は「おまえはたいしたことなかった」と貶めた。あべによると「どっちが猟奇的かを言うと、せいじさんですよ。村本さんも役柄は怖いけど、ちょっと違う感じ。演技力はせいじさんのほうが」と述べつつ、「でも村本さんもがんばってましたよ」とフォローした。

 撮影中のエピソードとして、村本は「竹野内さんがすっごい優しくて。スタッフさん全員のケータリングを炊き出しみたいな感じで用意してくれて、わざわざ僕の楽屋にも来てくれて『(食事が)あるから、よかったらどうぞ』って言ってくれたんですよ。そのくらい、気を遣ってくれた」と話した。また、竹野内と松雪の子ども役を演じる子役の誕生日にケーキを用意するなど、現場は作品タイトル通り、アットホームな雰囲気だったという。

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 ここで、スペシャルゲストとして、竹野内豊が登場。観客には知らされていなかったため、驚きの歓声とともに迎えられた。あべに村本の演技の評価を訊かれると「初めてとは思えない」とコメント。しかし、千原とどちらがうまかったかと問われると、「どちらかというと千原さんのほうが......」と控えめに感想を述べた。村本については「(役柄が)ちょっと不気味でしたよね。何考えているかわからない」。あべが「本人も不気味なところありますから」と言うと、「こないだはストーカーをやられていると言ってたんで......」と竹野内が言い出し、村本は「されてたんです!」と訂正した。千原にストーカー被害の詳細を訊かれると「過激なファンとかじゃないんですよね。変わってらっしゃるというか、ちょっとヤバめの、夜中に狐のお面をかぶって家にやってきたり、家の周りをカメラで撮影して、その写真がいっぱいあったり」と明かした。会場からは「えー......」と引き気味の声が上がったが、「役作りに繋がったんちゃう」と千原がポジティブな解釈を述べ、場を盛り返した。また、竹野内はこの話を聞くまで、本当に村本がストーカーの加害者であると思い込んでいたという。

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