小川哲『君が手にするはずだった黄金について』文庫版刊行、解説は大森時生 後日譚「革命前夜」が特別収録

 小川哲の連作短編集『君が手にするはずだった黄金について』が、6月24日に新潮文庫より発売された。文庫版には、後日譚「革命前夜」が特別収録されている。

 本作は、小説家・小川哲を思わせる主人公が遭遇する怪しげな人物たちの末路を描いた連作短編集である。青山の占い師、80億円を運用する自称凄腕トレーダー、偽ロレックスを腕に巻く漫画家など、成功への渇望と満たされぬ承認欲求の果ての噓と真実を描く。文庫特別収録の「革命前夜」は、直木賞受賞後の「小川哲」を描いた後日譚となる。文庫解説は大森時生が担当した。

 著者の小川哲は1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年、「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビューした。2017年刊行の『ゲームの王国』で第31回山本周五郎賞、第38回日本SF大賞を受賞。2022年刊行の『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、第168回直木三十五賞を受賞している。同年刊行の『君のクイズ』は第76回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞している。

 あわせて、作家・タレントらによる推薦コメントも公開されている。

■コメント

朝井リョウ(作家)
自分から最も遠い存在、禁忌のように感じていた相手とのわずかな交点。そこを始まりとして拡がる宇宙。大好物の小説です。

宇垣美里(フリーアナウンサー・女優)
読めば読むほど足場がぐらつく。ところでわたしは何者ですか?

麻布競馬場(作家)
クセの強すぎる、しかしどうしようもなく愛らしい人たちが会話と思考で激しく殴り合う。脳と感情が揺らされっぱなしで知的興奮が一秒も止まらない。

■書誌情報
『君が手にするはずだった黄金について』
著者:小川哲
価格:693円(税込)
発売日:6月24日
出版社:新潮文庫

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