直居由美里 × 清掃芸人・マシンガンズ滝沢『ユミリー風水2026』対談 運気を上げる掃除と家の整え方とは？
20年以上、東京23区のごみ清掃と向き合ってきたお笑い芸人兼ごみ清掃員・マシンガンズ滝沢氏、そして30年以上の研究で独自のユミリー風水を確立した直居由美里氏。2人の初対談では毎年刊行されている『九星別ユミリー風水2026』（大和書房）を基に、清掃という行動と風水の関係、ごみや住まいの状態からどんな“気の乱れ”が見えるのかが語られた。暮らしと運をどう整えるか。風水と清掃を通じてそのヒントを探る。
「人の暮らし」に向き合う姿勢は運気を動かす
――滝沢さんは清掃を通して、人の暮らしや街の気配に日々触れています。直居さんから見て、その目線や行動はどのように映りますか？
直居：ごみの清掃という、人が捨てたものをキレイにしていく行動自体が徳を積んでいることに繋がるんです。長年それを続けてこられたというのは、風水的にもとても良いこと。清掃業を通じた一つ一つの行動が、運気の貯金になっています。
滝沢：そう聞くと、いっそうやりがいを感じますね。ごみ清掃をしていると、「なんでこんな捨て方をするんだ」と腹が立ってくる瞬間もあるんです。でも怒らず、得をしたと思いながら片付けた方がいいんですね。
直居：そうです。うちも普段はスタッフがトイレ掃除をしてくれるんですが、本当は私自身がしたいぐらいなんです。掃除した分だけ幸運が返ってきますからね。
滝沢：僕もトイレはキレイに保つよう心がけています。ビートたけしさんが下積み時代、「トイレはキレイにしておけ」と師匠に言われ、今でも意識していると聞きました。たけしさんが実践しているなら僕も…と真似していたんですが、風水的にもいいことなんですね。
直居：その通りです。掃除中は「これで金運バッチリ」と思いながら、ポジティブな気分で手を動かしてください。
滝沢：トイレ以外だと、僕は玄関を常にキレイにしておくことへの執着があるんです。掃除は家の内側に意識が向きがちですが、自分が訪問する立場で考えると、ドアの外側やドアノブまで拭いておきたくて。
直居：とても大事なことです。例えば人気のある旅館は必ず入口がキレイですよね。それは「さあ入ってください」と迎える準備が整っているということ。玄関は人間で言うと、顔に当たる部分です。人を寄せ付けないような表情をしている人物のところに、誰も寄っていきませんよね。笑顔でいると、人が寄ってくる。だから、玄関をキレイにしているかどうかは大事なんですよ。
滝沢：社内清掃をしている友人が「会社の質は玄関とトイレを見ればわかる」とも言っていました。
――多くの掃除現場を見てきた滝沢さんもそう感じていますか？
滝沢：東京23区では中小企業のごみ回収もしているんですが、分別をしない会社ってだいたい6年以内に潰れているんですよ（笑）。もちろんごみ分別をしない＝潰れるではありませんが、そういった会社には愛社精神のある社員が少なく、結果的に経営がうまくいかないのかなと感じます。
直居：的を射ていると思います。風水鑑定で見ることもありますが、やはり環境を整えていない会社というのは、よい状態とは言えませんね。
――直居さんが感じる「掃除の精神的な効用」についても教えてください。
直居：掃除とは「徳を積むこと」です。悪いことをした人が「禊」としてお寺で掃除をするように、身を清めるという意味もあります。生活の拠点である家を幸せな気持ちで清めることが大切なので、「掃除をしたから私の人生は大丈夫」と、暗示をかけるような気持ちでいてください。
滝沢：僕はごみ清掃員をポジティブな気持ちでやっているんですが、さらに「日本一のごみ清掃員になろう」と決めたときから、違う視点でごみを観察できるようになりました。ある時、富裕層が多く住む地域のごみの量が一般的な地域に比べて圧倒的に少ないことに気がついたんです。
彼らの真似をしてごみの分別やごみが出ない買い物を意識するようにしてから、お金の使い方や考え方も変化したような気がします。
直居：「金持ち喧嘩せず」と言われるように、心にゆとりがあると家も人間関係も整います。もし今お金に困っている方がいたら、まず先に自分の心を豊かにすることを心がけてみてほしいです。
六白金星・滝沢さんの2026年は“充電期” ユミリー風水が示す動き方
――『ユミリー風水2026』では九星別に詳しく運気を解説されています。滝沢さんは六白金星とのこと。来年はどんな運気でしょうか？
直居：六白金星の人は、独立独歩でお金が入ってくる社長星。エネルギッシュに働き、積極的に世間と関わっていく方が多いんです。大谷翔平選手も六白金星ですよ。
滝沢：おお！ それは嬉しいな。
直居：私の「ユミリー風水」は九星学と天中殺をミックスしたオリジナルの占術です。1976年9月14日生まれの滝沢さんは、戌亥天中殺。天中殺というのは、12年のうち2年間、12ヶ月のうち2ヶ月間、12日のうち2日間、必ず巡ってくるものです。滝沢さんは毎年、10月と11月が天中殺の月ですね。
滝沢：天中殺の期間は、どうなるんですか？
直居：自分の運である「自運」と、時代の流れである「気運」があるんですが、天中殺の間は気運に振り回されてしまいます。今年は六白金星が頂上にいる状態なので、2026年は一休みして充電しないと、エネルギー不足になってしまいます。来年は自分のケアを優先して、次に走り出す準備期間と捉えてください。
滝沢：なるほど。下り坂にならないためにも頂上で休むということなんですね。
直居：はい。120年に20年ある「大運天中殺」というのが、滝沢さんでいうと28歳から47歳の期間だったんです。とても波乱万丈の20年間を送ってきたでしょう。
滝沢：ちょうど芸人生活と重なる20年ですね。
直居：大運天中殺の期間は、地に足がつかず空を飛んでいるような状態です。滝沢さんは今49歳なので、その期間が2年前に終了し、地に足がついて安定した人生に入っていきます。来年しっかり充電すれば、また人気運が上がりますよ。
滝沢：実は今、海外ゴミに関する事業を考えていまして。始めるベストなタイミングはいつでしょうか？
直居：来年は下地を構築して2027年から始めるとよいでしょう。52歳と53歳で結果を出せます。
滝沢：なんと！ ちょうど“ごみ(53)”じゃないですか（笑） 53歳でごみの大輪を咲かせます！
2026年は“水の年” 柔軟性の時代をどう生きるか？
――ユミリー風水的な観点から、2026年のテーマを教えてください。
直居：2026年は一白水星の年、水の年となります。水は柔軟に変化し形を変える象徴ですので、いろんなことが起きる年です。また、自己主義的な傾向が高まる1年でもあります。それらに柔軟に対応していくと運気アップに繋がりますよ。
――ラッキーアイテムや運気が上がる行動も伺いたいです。
直居：南側にクリスタルを吊るすと判断力が増しますよ。我が家でも窓側に吊るしているんです。
滝沢：南東にしか窓がないんですが、その場合はどうしたらいいですか？
直居：南東でもいいですよ。南東は人気運の方角だから、滝沢さんにぴったりですよ。
――九星別にみる、六白金星である滝沢さんのラッキーアイテムはありますか？
直居：六白金星の場合、ビジネス運を上げるには、仕事で使っている靴をワンランクアップすること。ラッキーカラーは白と水色です。
『ユミリー風水2026』には開運ポイントがさまざまに書いてあるのでパラパラと読んでいるだけでも楽しい。
滝沢：白と水色！ ごみ清掃員の制服ですね（笑）。なんだかラッキーな1年になりそうな気がしてきました。
――さて、お二人の初対談となりました。「風水と清掃」という視点からお話しされて、感じたことはありましたか？
滝沢：もともと風水は好きでしたが、改めて取り入れようと思いました。日頃、ごみ清掃の現場では「これは本当にごみ？」と感じるような物がたくさん捨てられているんです。どこで誰が作ったのか分からない、顔が見えない物だから簡単に捨ててしまえるんじゃないかと。そういったことを改善できるよう、みんなが手を取り合えるような社会を作っていけたらと考えています。ごみ清掃とエンターテインメントとの融合など様々な事業に発展させていきたいので、運気の流れを参考に、来年は準備期間にしていこうと思います。
直居：我が家のごみ回収に来てくれる方々も、いつも素敵な笑顔で作業してくださいます。彼らに感謝を伝えると、私も気持ちがいいんです。ごみだけでなく、どんな行動に関しても笑顔で「ありがとう」と言えると、関わった全員が幸せになっていくということなんですよね。
滝沢さんも、ごみ清掃員のお仕事を楽しみながら行って、さらにそれを発展の“鍵”にされているのが素晴らしい。今後のさらなる展開も楽しみにしています。
滝沢：ありがとうございます！