【重版情報】ルーマニア生まれ、青森在住作家による話題のエッセイ『優しい地獄』がロングセラー

 2022年7月に刊行された、イリナ・グリゴレ『優しい地獄』(亜紀書房)が、ロングセラーとなり、このたび6刷が決定した。

 本書は、社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ・グリゴレが、祖父母と暮らした民話のような村での生活や、両親が労働者として働く町での暮らしを描きながら、川端康成『雪国』との出会いや中村勘三郎の歌舞伎に惹かれ、日本に留学し、現在は人類学者として弘前に暮らすまでの自伝的エッセイである。日常の出来事、子ども時代の記憶、映画の断片、詩、アート、人類学の思索が交錯し、時間や場所を行き来しながら、独自の語りで綴られる。

 翻訳家の斎藤真理子さんが、X(旧Twitter)で「控えめにいってこんな凄いもの読んだことない」と絶賛した投稿により、注目を集めている本書。投稿が話題となった以降、コンスタントに売れ続け、2024年11月の6刷から約半年で再び重版が決定した。

 4月には新刊『みえないもの』(柏書房)が発売されたことも追い風になっている。

商品情報

『優しい地獄』
著者:イリナ・グリゴレ
価格:1,980円(税込)
発売日:2022年7月21日
判型:四六判

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