THE RAMPAGE RIKU、「水抜き」を行い限界まで減量 フォト&ワード集『RIKU365』に込めたメッセージ

 今回、RIKUではなく青山陸の部分を表現するにあたって出身地の埼玉県朝霞市での撮影も行われた。なかなかゆっくり地元に帰ることもできないらしく、「ああこの道ランドセル背負って歩いたな」など感慨深いものがあったという。在校生の子どもたちにも会って「自分もこうだったのかな」「先生から見たらこう見えていたのかな」と懐かしい気持ちと新鮮な気持ちが湧いてきたという。

「もう圧巻でしたね」と語るのは、母校の小学校を訪ねて合唱部の子どもたちと一緒に校歌を歌った時の話だ。「極めていけばいくほど、大人になっていけばいくほど、スキルだったりいろんな細かいところを考えてしまうのが人の常なのかなあと思うんですけど、彼らの何が素晴らしかったって、校歌を歌うという行為に全ベットというか邪念がないというか。真っ直ぐこの言葉を声に出すっていうことに一生懸命になっていて、そこに音楽の全てが詰まっているんじゃないかなって思いました」

「歌う。この言葉をリズムに乗せて、音に合わせて歌っていくことに一生懸命であり続ける。いくつになっても。仮に今後活動が続いて大御所と呼ばれるような世代になったとしても、そういう思いで歌い続ける人でなきゃ目の前の人には届かないんだなということを彼らの歌声から学びました」30歳になったRIKUと子供たちが音楽を通じて繋がった瞬間だったという。

 本作に込められたメッセージは「生きていこう」。取り繕って普段言えなかったことも思い切って言おうという決意の表れだ。「ずーっと右肩上がりの人っていないと思っていて、成功している人ほどその逆も知っているのが人間という生き物のある種美しさであり、難しいところ、もっと嫌な言い方をすればいえば面倒くさいところかなと思っています」

 暗いニュースも続く世の中だが、「今の時代に人として命を授かったというのは何かしら必ず意味があると思っていて、その意味がわかるまえに途絶えさせてしまうのは勿体無いんじゃないかなと今は思います。辛い人ほど一緒に肩を組むというか、スクラムを組んで時には背中に手を添えて……っていうことが伝えたくって今回このメッセージにしました」と真摯に語ってくれた。

 RIKUはメンバーから不意に「あなたの歌が圧倒的な武器だから」と言われたことが心に残っているという。「別にRIKUを元気づけようみたいな感じで言ったのではないからメンバーたちは覚えていないと思うんだけど、自分の中ですごく大きな自信・誇りとなって体の中で生き続けている言葉です。なので、自分も意識的にと言うよりかはポンっと思ったこと素敵だなって思ったこととかは常に伝えるべきだなって思っています」THE RAMPAGEの絆が感じられるエピソードだ。

   今年は人生で一番辛かった一年だったそうだが、「辛かったと言うのはハードだった、よく働いたな。という感じで、無理できるうちに無理した方がいいのかなって」とポジティブに振り返ってくれた。「”よっこいせ”が増えましたね(笑)」と冗談も飛ばしていたが、「老いていくことも人間らしいというか面白い部分だと思うので、あんなオヤジになりたいと思われる男になっていきたいと思います。それを目指して絶賛今髪の毛伸ばしています(笑)」と快活に取材を締めてくれた。30代になったRIKUの活躍に期待したい。

▪️書籍情報
タイトル:『RIKU365』
著者:RIKU(THE RAMPAGE)
発売日:2024年12月7日(土)
仕様:A5判並/224頁/全て書き下ろし、撮り下ろし
定価:2,860円(本体2,600円+税10%)

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