石井杏奈、初のスタイルブック『AN』ですべてを出し切ったワケ 「自分らしく生涯現役で、作品を一生、作っていけたら」
ダンスよりお芝居のほうが孤独さを感じます
ーー『チア☆ダン』をはじめ、これまでさまざまな役を演じてきました。デビュー当時と現在、演じることについての気持ちや考え方は変わりましたか?
石井:最初は緊張や不安ばかりで、自分がみなさんの足を引っ張ることにならないかなど、ネガティブな要素が強かったんです。泣き芝居でちゃんと泣けるかな、この役を自分よりうまくできる人がいるかもしれないなど。ただ、10年以上やっていると少し自信がついてきて、自分だからできるお芝居をしたいなと考えるようになりました。泣き芝居でも涙を流すのはもちろん、そのときに抱えている感情を届けることを意識してやろうといった少し余裕が生まれた感覚があります。
たとえば役作りにしても、なにかに特化した役なら、その特化した人に自分からアプローチして会って、いろいろ聞いたり、自分ができることを見つける選択肢が増えたと思います。
ーーそれはたくさんの仕事を続ける中で変化していったものだと思いますが、中でも石井さんにとって転機になった作品はありますか?
石井:『ソロモンの偽証』という映画は、自分が俳優としてのありかたを見つめ直すことになった作品なので、一番の転機でした。
ーー具体的になにがあったのでしょう?
石井:半年がかりのオーディションを経ての参加だったので、まず気の持ちようが全然、違いました。そこからさらに1ヶ月の稽古をして撮影に臨んだので、お芝居へのアプローチが変わりました。
あと、撮影とE-girlsのファーストライブが重なったときに、成島出監督からどっちかに集中しないとこのキャストの中で負けてしまうぞと言われて、ライブに参加しないことを決めたんです。その撮影の中で、成島監督から芝居の仕方をいちから教えていただいたので、今につながる自分の基盤ができた感じです。
ーー当時はE-girlsの活動と俳優を並行して行っていました。石井さんの中でダンスと演技、表現としての違いはありますか?
石井:表現という意味ではどちらも同じなんですが……。当時はE-girlsのみんながいたから、ダンスをしていたというところがありました。1人で踊ろうとは思っていませんでしたし、みんなで作り上げることがすごく楽しかったんです。それにプラス、ステージからお客様の笑顔を見るのが、すごくうれしかったんです。
お芝居に関しては、舞台でない限りお客様の反応は生で見られないので、だからこそ監督、自分を信じてぶつかり合うという。ダンスよりお芝居のほうが孤独さを感じます。
ーー俳優の仕事をしてきた中で、感銘を受けた、影響を受けた方はいますか?
石井:近いところでは『ブラックガールズトーク』で共演した朝日奈央ちゃん。お芝居は初めてって言っていましたけど、タレントさんとしてバラエティの第一線で活躍しているので、勘がすごくいいんです。ドラマなので撮影するシーンもパンパン切り替わるんですけど、監督から言われたことをすぐ理解して、一回で正解を出すんです。才能が開花したというか、その瞬間に立ち会えたのがすごい嬉しかったです。
ーー今もさまざまな経験を重ねていますが、今後、こういう俳優になりたいというイメージはありますか?
石井:やっぱり自分らしく生涯現役で、作品を一生、作っていけたらいいなと思っています。プライベートに関しては、母になりたいなと思っています。
母になりたい思いは、妹や弟がいるのもあって、小学生のときから強かったんです。私の母が子どもを産んで、その子どもたちが20代になっても自分磨きを怠らないし、人生を楽しんでいる感じがすごくするんです。私もそういうふうになれたらって思います。
ーー生涯現役、ライフステージが変わると演じる役も変わっていきそうです。Amazon PrimeVideo実写版『推しの子』でも、ミュージックビデオの監督役です。
石井:年下の俳優さんたちが頑張っている姿を見て、すごく応援したくなりました。泣き芝居などうまくいかないときに、みんながハグして励ましていたりする姿を見て、こうやって人間は強くなっていくんだなって思って。もうお姉さんとして見ているのかもしれません。
ーーこれからキャリアを重ねていくのも、楽しいかもしれません。
石井:楽しみです。もう楽しみしかないですね。
【石井杏奈(いしいあんな)】
1998年7月11日生まれ。東京都出身。2012年俳優デビュー。2015年に第58回ブルーリボン賞・新人賞を受賞し、映画、ドラマ、CMなど多方面で活動中。近年の主な出演作に、映画『破戒』『砕け散るところを見せてあげる』、ドラマ『彼女たちの犯罪』『ブラックガールズトーク』がある。
■写真集情報
『石井杏奈1stスタイルブック AN』
価格:1,870円
発売日:2024年10月22日
出版社:宝島社
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