現在、SHIBUYA TSUTATYA （渋谷ツタヤ）にて、「大友克洋全集」第二期刊行開始と、CD『AKIRA REMIX』の発売を記念したPOP UP STOREが開催中である（10月27日［日］まで／入場無料）。

　「大友克洋全集」は、『AKIRA』をはじめとした大友の漫画作品だけでなく、アニメーションや実写作品までをも網羅した一大プロジェクト（全41巻刊行予定）、『AKIRA REMIX』は、昨年、東京と大阪の2か所で開催された「大友克洋全集 AKIRAセル画展」のために、原作者自らプロデュースしたリミックス・アルバムだ。

再開発中の渋谷の街とリンクする物語

　なお、同ストアでは、上記の全集とCDの他、Tシャツやポスターなど、レアな大友グッズの数々も販売されており、会場の一角では、アニメ版『AKIRA』で使用されたセル画や、立体化された「ナイト・ベア」（＝『AKIRA』の主要キャラの1人、島鉄雄の悪夢の中に出てくるクマ）などが展示されている（※）。

※会場内は基本的に撮影OKだが、セル画や、映像作品の画面（動画）などは撮影禁止なのでご注意を。

　また、横長の壁2面にわたり、自由に来場者がメッセージやイラストなどを描き込めるスペースがあり、多くの人々の熱い「AKIRA愛」、「大友愛」に触れることができる（おそらく、10月2日にDJイベントが開催された際にご本人も訪れたのであろう――大友克洋直筆のサインとイラストも目にすることができるので、会場を訪れた方は見逃さないように）。

　いずれにせよ、現在大掛かりな再開発が進行中の渋谷の街には、『AKIRA』という、都市の破壊と再生を象徴する物語がよく似合う。この機会に、原作を未読、アニメを未見という若い人たちも、ぜひ一度会場に足を運んでみるといいだろう。