『呪術廻戦』実は最強? 意外な術式のポテンシャルを秘めている呪術師といえば?

■本編ではあまり活躍しなかった“隠れ実力者”たち

  そのほかの隠れ実力者としては、過去編にあたる「懐玉・玉折」に出てきた分身術者についても言及しておくべきだろう。

 彼の能力は自分と同じ見た目の分身を最大5人分作り出し、そのコンビネーションによって相手を追い詰めていくというもの。分身たちの間に“オリジナルとコピー”の概念はなく、どれを本体にするのかは自由に選択できるという。汎用性が高い能力で、五条からは「いい術式」とも評されていた。

 残念ながら同エピソードでは、名前が明かされる暇もなくあっけなく物語から退場していったものの、術式自体の性能は折り紙付き。もし彼が虎杖や禪院真希、東堂葵クラスの体術をもっていれば、相当の強敵になっていたことは想像に難くない。

 またアタッカータイプではなく、サポートタイプの呪術師としては、ラルゥの有能さにも注目が集まっている。『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』では夏油傑一派のメンバーとして登場し、その後本編にも思わぬ形で絡んできたキャラクターだが、「心身掌握(ハートキャッチ)」という強烈な術式をもつ。

 巨大な仮想の手によって術式対象を掴むというものだが、本当に恐ろしいのは“その後”に発揮される力。一度物理的に掴んだ相手に関して、心を鷲づかみにして、強制的に意識を引き付けることができるのだ。作中では、あの宿儺の心を掴むことに成功していたため、相手がどれだけの実力者でも能力が適用されるものと思われる。

 どんな相手でも確実に隙を作れるという意味で、サポート能力としては申し分のない性能だ。即死系の術式をもつパートナーがいれば、必勝の図式を描けるだろう。

 作中ではあまり目立たなかったものの、実は無限大のポテンシャルを秘めていた呪術師たち。残り3話で本編は完結を迎えることが予告されているが、今後何らかの形で活躍が描かれることに期待したくなってしまう。

『呪術廻戦』虎杖と宿儺の問答から何がわかる? 仲間たちの死を乗り越えて辿り着いた“結論”

  ※本稿は『呪術廻戦』最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。 『呪術廻戦』はたんなるバトル…

 

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