新作TVアニメ決定の『攻殻機動隊』 アイコン的存在となった可愛すぎる思考戦車「タチコマ」を紹介

「手のひらを太陽に」「ドナドナ」など、タチコマの歌唱に感動あり

 デザイン以外に、人懐っこい性格やコミカルなセリフもタチコマの大きな魅力だ。タチコマはあくまでも公安9課が複数台所有する「戦車」という位置付けだが、人懐っこい性格で、公安9課のメンバーとおしゃべりする様子はまるで好奇心旺盛な子供のよう。

 また、戦闘中には「やばいやばい、やばいやばい」  「もうヤダよーやられ役ー!」 などグチを吐露する時もあれば、「攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-」に登場した赤い思考戦車ロジコマは、草薙の指令に対して「命令は、了解されました!」とちゃめっけたっぷりに返事をしており、可愛らしさ満点だった。

 さらに、攻殻機動隊 S.A.C.では、9課のメンバー·バトーが、自分が搭乗する1体だけに特別な天然オイルを与えたことで、タチコマたちがそれぞれ自我を持ち始め、「個性」や「人間とは?」について独自に思考し始める、というエピソードがある。

 廃棄のため自分たちが9課からラボ送りになる際に「ドナドナ」を歌ってお別れしてみせたり、攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIGの最終話では人間を救うため「僕らはみんな生きている」を歌いながら自分たちが犠牲となる道を選んだり、他のSF作品のロボットたちとは一線を画す人間臭さやキュートさが彼らの最大の魅力なのだ。先日、2026年に士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』にフィーチャーした新作TVアニメシリーズが制作されることが発表となった。これまでのTVアニメシリーズのタチコマとは違う、原作版のAI搭載型思考戦車フチコマが作中どんな活躍を見せるのか今から楽しみだ。

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