前田エマによる韓国カルチャーガイドブック ソウルの注目スポット、アーティストの現在を紹介

 前田エマ『アニョハセヨ韓国』(三栄)が、2024年6月20日に発売となる。韓国に魅せられて留学したモデル・前田エマが、ソウルの気になる文化を訪ね歩いた、ガイドブックとしても役立ち、店の人たちやアーティストの声を届ける読み物としても充実の一冊。巻末には地図を掲載。アート・料理・伝統菓子・ポジャギ・韓紙・文房具・陶磁器・竹製品・彫金・ファッション・香水・音楽・映画・文学……著者の視点で選んだ韓国カルチャーの現在が詰まっている。

 食、アート、骨董、工芸、タトゥー、香り、文房具……ひとりひとり、情熱を持って仕事に向き合っている人たちが営む韓国・ソウルのカルチャースポットを前田エマのテキストで紹介。長田果純撮影の写真も現地の雰囲気を伝えてくれる。ソウルへ行く予定があれば必携、予定がなくても眺めるだけで楽しいソウルのカルチャーガイドになっている。

 カメラマン、ヘアメイク、スタイリストとソウルのスタジオとストリートで、前田エマをモデルにファッション撮影を敢行。撮影の舞台裏についてトークしている。また、ライブハウス〈モレネ極楽〉を拠点に活動するバンド〈CHS〉にインタビュー。イラストと文章でベストセラーを生み出す〈ダンシングスネイル〉にも、じっくり話を聞いている。日本でも話題のシンプルでインパクトのある映画ポスターを制作しているデザインスタジオ〈PROPAGANDA〉訪問記も。

 韓国で愛されている「詩」について、茨木のり子と尹東柱、おすすめの文学、ハングルの話、美術館や博物館のガイド、日本にいながら韓国に出合える場所などを前田エマの視点で紹介。非武装地帯DMZを訪れたツアーのこと、韓国のハワイとも呼ばれる済州島への旅、そして留学中に通った店や韓国の記念日の風景を記録したスナップショット・ダイアリー。韓国文化を、もっと知るための手掛かりになるはずだ。

プロフィール

前田エマ
1992年神奈川県生まれ。東京造形大学在学中にオーストリア ウィーン芸術アカデミーへ留学。モデル、エッセイ、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティなど幅広く活動。アート、本、映画、ファッションにまつわるエッセイを雑誌やWEBに寄稿。連載も多数。2022年、初の小説集『動物になる日』(ミシマ社)を上梓。2023年3月から半年間、ソウルの延世大学校 韓国語学堂で学ぶ。

書籍概要

『アニョハセヨ韓国』前田エマ
1,980円(本体1,800円+税10%)
A5判・176ページ・オールカラー
ISBN 978-4-7796-5033-8
三栄公式ウェブ:https://shop.san-ei-corp.co.jp/magazine/detail.php?pid=13279

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