『ザ・ファブル』に『アンダーニンジャ』『マイホームヒーロー』も? 実は手塚プロが制作した話題のアニメたち

 これまで『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』など、手塚治虫作品をアニメ化して世に送り出してきた「手塚プロダクション」。しかし近年では、手塚治虫の作品以外にもアニメーション制作を数多く手掛けている。中には「え? これもそうだったの?」と驚きの作品があるのをご存知だろうか。「手塚プロ」が手掛けた近年のアニメーション作品をのぞいてみよう。

『ザ・ファブル』は手塚プロが手掛ける最新作

 最初に紹介する作品は、実写化の大ヒットを経てアニメ化が決定した南勝久原作の『ザ・ファブル』。同作も実は「手塚プロ」が手掛けている。

 監督を務めるのは、かつて手塚治虫の元で演出などをおこなっていた髙橋良輔。『装甲騎兵ボトムズ』の原作・監督として知られる髙橋監督は、手塚治虫作品の『火の鳥』のアニメも監督するなど「手塚プロ」とは繋がりが深い。「手塚プロ」と髙橋監督のタッグとあって、期待に胸を膨らませる人も多いだろう。

現代に生きる忍者たちの戦いを描いた『アンダーニンジャ』

 2つ目は、『アイアムアヒーロー』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の花沢健吾原作『アンダーニンジャ』。表舞台から姿を消したはずの忍者が実はまだ存在していて、至る所で暗躍しているという物語だ。

 仮想世界のような設定は冒険心をくすぐられる一方、変化球が多く物語の展開も予想の上をいくのが特徴。好みが分かれる作品だが、視聴者からは「制作陣の力の入れ方が見て取れた」「原作がしっかりアニメで表現されている」など手塚プロの手腕を評価する声が多くみられる。

ごく普通のサラリーマンが殺人を犯してしまう『マイホームヒーロー』

 続いて紹介する「手塚プロ」制作アニメーションは、実写映画が話題の山川直輝原作・朝基まさし作画『マイホームヒーロー』。普通に生きてきたサラリーマンが、愛する娘を守るために殺人を犯し日常が一変してしまうという重い題材が描かれている。

 愛のためなら法律や倫理も関係ない。どんなことをしても家族を守り抜くという父親の覚悟や、「正しい選択肢とは何か?」を考えさせられるストーリーだ。最終回で主人公は更なる罪を犯してしまうのだが、「一生背負う業を感じさせるラストにゾクっとした」「アニメなのにまるで実写映画を観ているようなリアルさがあった」「続きが気になりすぎる」など、その描写力を称えるとともに2期制作を期待する声も寄せられている。

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