クレヨンしんちゃん、春日部の小学校でドリル配布 「楽しい学び」で子どもたちを笑顔に
あの、“嵐を呼ぶ園児”がついに学習参考書に進出だ。人気漫画「クレヨンしんちゃん」の国語ドリルと算数ドリル『クレヨンしんちゃんドリル』シリーズが、2月21日に双葉社から一気に5点刊行された。3月4日、作品の舞台でもあり、縁の深い埼玉県春日部市内の小学校でドリル創刊記念イベントが開催された。
学習参考書の対象は1~2年生で、イラストや漫画も満載。オリジナルのシールも付いている。日本一有名な5歳児・野原しんのすけ(しんちゃん)と仲間たちと楽しみながら国語や算数を学習できるとあって、期待が高まる。
さて、創刊記念イベントが行われる体育館に集合した子どもたちの前に、しんちゃんがやってきた。しんちゃんが得意の「おしり振り」をしながら登場すると、子どもたちからは笑い声や歓声が上がった。子どもたちには一冊ずつ、しんちゃんの手から特製の「応援ノート」が配布された。
続いて、国語や算数の問題が出題された。子どもたちは自信満々に挙手をして元気に回答し、正解した子どもにはしんちゃんがハイタッチ。会場は子どもたちの笑顔に包まれた。
問題を解いた子どもたちは、勉強とドリルにポジティブな印象を抱いたようで、「全然簡単でした」「面白かった」「楽しかった」「勉強したいと思った」「もう一回やりたいです」と、将来が有望な頼もしい感想を挙げていた。確かに、こんな魅力的な教材があれば、勉強が大好きになること間違いなしだろう。
最後に、子どもたちはしんちゃんと一緒に集合写真を撮影し、イベントはお開きとなった。教室に戻る子どもたちを、しんちゃんは笑顔で見送った。「クレヨンしんちゃん」は1990年に「漫画アクション」で連載が始まり、今年で34年目を迎えるが、世代を超えて圧倒的な知名度を誇っている作品なのだと改めて感じられた。
電子書籍全盛の時代であるが、学習参考書の市場は“紙”が大いに盛り上がっており、新刊が続々出版され、堅調な売上を見せている。「クレヨンしんちゃん」のドリルは続刊も発売予定という。今後どう展開されていくのか、ロングセラーとしての地位を獲得するのか、注目に値する。
それにしても、記者が子どもの頃はといえば、文字ばかりの参考書ばかりで、漫画のキャラと言えばおまけでちょっと掲載されている程度であった。こんなに楽しそうな教材で勉強できる令和の時代の子どもたちが素直に羨ましい、と感じた創刊記念イベントであった。
■商品情報
『クレヨンしんちゃんドリル』5冊シリーズ
2月21日発売
価格:935〜968円(税込)
判型:B5判
出版社:双葉社
楽しいマンガを散りばめ、各問題もクレヨンしんちゃんの世界観そのまま。子供が飽きることなく勉強を続けることができる。小1~2で習う国語と算数をしんちゃんたちと一緒にマスター。貼ってうれしい「ぶりぶりシール」付き。