【2024.02.27 週間コミックランキング】『キングダム』最新刊が1位&アニメ続編期待の『とんスキ』が2位! 新作が続々ランクイン

 『東京リベンジャーズ』や『るろうに剣心』など、コミックから実写映画化し大成功を納めた作品は年々増加してきている。最近では『ゴールデンカムイ』が1月19日から公開され、わずかひと月で興行収入23億円を突破。漫画ならではのアクションや世界が映像技術の向上によって再現できているのも、実写化が成功している要因の一つだろう。

 2月27日日販調べのコミック週間ランキングを見てみると、1位は7月に実写映画4作目の公開が決まった原泰久による『キングダム』71巻(集英社)。昨年11月に累計発行部数1億部を突破し、実写映画は3作品とも興行収入50億円を超えているという脅威の成績をみせた。

1. キングダム(71)/原泰久/集英社
2.とんでもスキルで異世界放浪メシ(10)/江口連・赤岸Kほか/オーバーラップ
3.暁のヨナ(43)/草凪みずほ/白泉社
4.北北西に曇と往け(7)/入江亜季/KADOKAWA
5.無職転生~異世界行ったら本気だす~(20)/フジカワユカ・理不尽な孫の手ほか/KADOKAWA
6.はじめの一歩(140)/森川ジョージ/講談社
7.ドッグスレッド(2)/野田サトル/集英社
8.よふかしのうた(19)/コトヤマ/小学館
9.初×婚(14)/黒崎みのり/集英社
10.呪術廻戦(25)/芥見下々/集英社

 中でも、3作目の『キングダム 運命の炎』は2023年実写映画作品の中でトップの成績を残していることから、次作への期待も大いに高まっている。おそらく4作目『キングダム 大将軍の帰還』は単行本14巻からのストーリーが放映される見込み。思わず涙してしまうあのシーンがどう表現されるのか注目だ。

 2位は江口連、赤岸Kらによる『とんでもスキルで異世界放浪メシ』10巻(オーバーラップ)がランクイン。昨年アニメ化され、美味しそうなご飯とかわいく頬張るキャラクターたちが話題を呼び、1期終了後すぐさまアニメ2期の制作決定が発表された。公開日についてはまだ情報がないが、2024年内または2025年前半ではないかと噂されている。

 本巻では、ムコーダ一行は深い森を抜け海の街ベルレアンへ到着。目的であるクラーケンの討伐依頼を早速推敲しようとすると、そこにはシーサーペントが。大怪獣バトルに驚愕していると新たな巨大海獣が現れる展開に。果たしてムコーダたちは海の幸を堪能することができるのか気になって仕方がない。

 3位には昨年世界累計1,400万部を突破した草凪みずほによる『暁のヨナ』43巻(白泉社)。各地でさまざまなトラブルを解決していきた四龍と赤い髪の少女たちだったが、有名になったことで身を狙われる危険が増し緋龍城へ身を隠す。そこでヨナは龍特有の病を知り、苦しむスウォンを見て心を痛め葛藤を抱える。

 続いて、3人が野営地で連れ去られてしまうと巨大な龍に姿を変えて行方不明になり、ジェハも含めて4人が行方不明となってしまった。龍の秘密が明らかになりながら、それぞれの葛藤が続くシリアスな展開に、心を痛めるファンが続出しているものの、続きが気になって仕方ない様子だ。昨年、草凪みずほ氏の20周年を記念した原画展が開催されており、注目度は益々高まっている。

 展示といえば、『乙嫁語り』の作者・森薫と11月2日から合同展示の開催を発表している、入江亜季の『北北西に曇と往け』7巻(KADOKAWA)が4位に。アイスランドという極寒の地を舞台に、日本人少年の探偵業を描くジュブナイル・ミステリー作品だ。独創的なタッチに加え、読み進めるごとに面白さが滲み出てくるストーリーは魅力に溢れている。読んだことがない人は一度手にとってみてはいかがだろうか。

 アイヌ文化を世に広め、日本の社会現象にまで発展した『ゴールデンカムイ』の作者・野田サトルの次回作『ドックスレッド』2巻(集英社)が7位にランクイン。暴行事件を起こし全日本ジュニアを失格となった元フィギュアスケートの天才・白川朗が、北海道の地で氷上の格闘技とも言われるアイスホッケーに出会い、その魅力の虜となる。前作と同じ北海道の地を舞台に、冴えてる笑いや迫力満点のぶつかり合いが、ページをめくる手が止まらない。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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