【ONE PIECE考察】ゴッドバレー事件の真相とは? 海賊島の宝との関連にも注目

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 『ONE PIECE』にて、その詳細が長年の謎となっていたゴッドバレー事件。「週刊少年ジャンプ」本誌にてついにその片鱗が明かされ、それと共に素性を謎で包んだ人物も登場を果たした。それがかつての大海賊である、ロックス・D・ジーベックだ。

 彼が束ねたロックス海賊団には後の四皇が名を連ね、ゴッドバレーには恐ろしい戦力が終結した。そこで今回はロックス海賊団や海賊島の宝について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。

 「今回もロックス自体の外見は描かれなかったのですが、ロックス海賊団の面々はより鮮明にわかりましたよね。シュトロイゼンもいましたし、勝手にシャッキーかなと思っていたので、グロリオーサがいたことにびっくりしました。38年前当時の白ひげやカイドウ、リンリンもめちゃくちゃカッコよかったですし、銀斧や王直だと思われる人物も少し描かれています。ロックス海賊団に関して気になっているのは、ゴッドバレー事件の結末についてですよね。ロックス海賊団はロジャー、ガープに敗北するのですが、少なくともロックス以外のクルーは生き延びているんです。カイドウやリンリンはその後の四皇ですし、それらのクルーも後に名を上げたとセンゴクによって語られています。彼らはもしかしたら、形式上の船長であるロックスに守られたのかもしれません。そう考えると、ロックスは意外といい奴である可能性もあると思います。彼は世界の王になるため政府を相手に残虐な事件を起こしたとされていますが、それはルフィも同じです。仲間を取り戻すために司法の島を襲撃し、兄を救うため侵入したインペルダウンから大量の囚人を脱獄させたのも、普通に考えれば凶悪犯罪ですよね。ゴッドバレー事件の概要が明かされると、あまりにも天竜人が悪い奴過ぎました。ロックスは本当はいい奴なのに、政府によってゴッドバレー事件の悪者に仕立て上げられてしまった。それがゴッドバレー事件の真相なのかもしれません」

 過去に登場したある海賊船に関しても、ロックス海賊団が関係しているのではと神木氏は続ける。

 「実は私は、スリラーバークはゴッドバレーの一部なのではないかと思っているんです。理由は何個かあるのですが、スリラーバークは西の海から来たと説明されています。そして今回、ゴッドバレーも西の海にあると明かされました。また、スリラーバークが西の海から来たのだとすれば、赤い土の大陸(レッドライン)を越えなければいけません。あの巨大な島がレッドラインを普通に越えるのは、まず不可能ですよね。ロックス海賊団には、これが可能な人物が2人存在します。それがウオウオの実を食べたカイドウと、フワフワの実を食べたシキです。ただカイドウはゴッドバレー事件当時はまだ能力者ではありませんし、島を浮かせるのはおそらく応用的な技ですよね。そう考えると、スリラーバークはシキが移動させた、ゴッドバレーの一部なのではないでしょうか。スリラーバーク編はあまり伏線や重要事項がないエピソードだと思っていたのですが、もし本当に「スリラーバーク=ゴッドバレー」なのだとしたらやはり尾田先生恐るべしです」

 ゴッドバレー事件とロックスの関係を考えると、やはり気になるのは海賊島の宝の存在だろう。

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