『呪術廻戦』ラスボスは誰になる? 有力候補の宿儺と羂索、そして大穴「全知の術師」か

※本稿は『呪術廻戦』本誌最新話までのネタバレに触れています。

  現在「週刊少年ジャンプ」で連載中の『呪術廻戦』は、すでに物語のクライマックスに差し掛かっていると言われている。そこで気になるのが、作中最後の敵は誰になるのか、つまり「ラスボスは誰なのか」という問題だ。これまでの描写や設定から、その有力候補について考えてみたい。

  まずラスボス候補として名前を挙げるべきは、両面宿儺だろう。マンガのラスボスは作中最大の強敵となることが多いが、宿儺はまさに史上最強の「呪いの王」であり、その実力はいまだ底知れない。

  渋谷事変では漏瑚を相手の土俵である火力対決で軽々と打ち取っており、特級呪霊の“上澄み”であっても勝負にならないレベル。『十種影法術』の奥の手であり、最強の式神だったはずの魔虚羅を打ち破っていたことからも、作中トップに位置することは間違いない。さらに現在連載中の本編でも、恐るべき実力を発揮している。

  また人間を蹂躙して喜ぶような凶悪さも、ラスボスにふさわしい。渋谷事変では領域展開「伏魔御厨子」により、半径140メートル以内にいた一般人を虐殺し、虎杖悠仁に深い絶望を味合わせたことが印象的だ。

  それ以外にも、数えきれないほど虎杖と衝突してきたため、“主人公との因縁が深い”という条件から見ても、やはり最有力候補と言えるのではないだろうか。

  さらに虎杖との関係でいえば、2人は鏡のように対称的な生き様だ。虎杖は「お前は強いから人を助けろ」という祖父の遺言を胸に刻んでおり、いかなる時も他者を優先してきた。それに対して宿儺は、他者を一向に配慮しないエゴの頂点のような生き物。相反する2人が最後に信念をぶつけ合う展開があれば、間違いなく盛り上がりそうだ。

  そもそも『呪術廻戦』の物語自体、虎杖が宿儺の「器」となったことから始まっており、“いかに宿儺を封印するか”という最終目標が示されてきた。そう考えると実力や性格だけでなく、物語の構成からいっても、宿儺がラスボスとなる可能性は高いかもしれない。

  他方で物語の構成という話なら、宿儺と並んでもう1人のラスボス候補も浮上してくる。作中のあらゆる災いを裏で操ってきた羂索は、もっとも“黒幕”にふさわしい存在だろう。

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