『SLAM DUNK』インターハイの優勝校は? 作者・井上雄彦の発言から“永遠の謎”を考察
映画『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットにより、あらためて注目が集まっているバスケットボール漫画の金字塔『SLAM DUNK』(スラムダンク)。同作ではインターハイに賭ける高校生たちの熱い青春が描かれたが、そこで永遠の謎となっているのが、「どの高校が優勝したのか」という問題だ。
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まず基本的なことから振り返っておくと、主人公・桜木花道を擁する「湘北高校」のバスケットボール部は、3回戦で敗退した。それによって物語は完結したものの、トーナメントを勝ち進んだ他校の夏は終わっていない。
それでは、「優勝」の栄冠は一体どの高校が勝ち取ったのだろうか。重要な手がかりとなるのは、最終話で「海南大附属高校」が準優勝だと明言されていたことだ。
インターハイはトーナメント方式が採用されているため、優勝したのは「海南大附属高校」が勝ち進んできたブロックとは反対側の高校ということになる。そして第199話に描かれたトーナメント表を見ると、海南は左側のブロック。つまり優勝校は、右のブロックの高校で間違いない。
そこで右ブロックの優勝候補となりそうな高校を見てみよう。1回戦を勝ち抜いた描写がある福井代表の「堀高校」、作中で強豪と位置づけられていた大阪代表の「大栄学園」、または愛知代表の「名朋工業」あたりが有力だろうか。
しかし実は、ここで挙げた高校はいずれも優勝校ではないことが確定している。2018年にYouTubeチャンネル「朝日新聞デジタル」で公開された動画「スラムダンクとバガボンドの違いとは 岡田優介選手と井上雄彦さんが対談 (Bリーグ・主役に迫る)」のなかで、作者・井上雄彦が自ら真相を明かしていたからだ。
対談相手のプロバスケットボール選手・岡田優介は、『SLAM DUNK』のインターハイ優勝校について質問し、「名朋工業」と予想を口にしていた。対する井上は、「それはないんですけど……」と即答。はっきりと優勝校は口にしなかったものの、「(物語に)出てこないチーム」と明言している。井上いわく、才能ある選手が在籍するチームの優勝は避けたかったという。