SEVENTEENドギョム、Stray Kidsリノが愛読 『今日はこのぐらいにして休みます』が与えてくれる“心の休息”
Stray Kids リノが眠りにつく前に手に取った本
そして、もう1人この本で心を休めていたのが、Stray Kidsのリノだ。彼がこの本を手に取っていたのを確認できるのが、2022年11月24日にアップされたYouTube動画『注釈の表示/非表示を切り替える [SKZ VLOG] Lee Know : LEE KNOW LOG 9』。リノはこの日、都会の喧騒を離れてキャンプに向かった。
海を見に散歩をしたり、テントの中で歌を歌ったり、料理に焚き火……と思いつくままにオフを楽しんだあと、眠りにつく直前にカバンから取り出したのがこの本だった。静かに本を開いて読み進めるリノ。この映像ではどの章を読んでいるかまでは見えなかったが、こうして自然の中でリラックスしている姿を見ると、「海を見に行きたい気持ち」の章とリンクしているように感じた。
個人的には、この本を手に取ったとき1ページ目から順に読み進めるというよりは、まず目次を見て気になったタイトルの章から開いてみるのがおすすめだ。「よく休むには、まずは頭のなかをしっかりと整理しなくてはなりません。過去に受けた傷や、さしあたり頭を悩ませている問題から解決し、整理する必要があるのです」とプロローグで語られているように、何から自分を休ませなければならないのかを知らなければならない。
友人や恋人、家族、仕事上の人間関係……目次を見れば、自分の心の中にモヤモヤしているものと何かしらつながるものが見つかるのではないか。さらにゆったりとした気持ちで読み進めるなら、筆者の心に響いたと作中でも紹介されていたイ・ハイの「ため息」をBGMとして流してみてほしい。この曲は、2017年に惜しくもこの世を去ったSHINeeのジョンヒョンが手掛けた曲としても有名だ。
「大丈夫、私が抱きしめてあげましょう」と歌う控えめだけれど、たしかに人のぬくもりを感じられるような繊細な空気感は、この本とも非常に近いものを感じる。人生は辛いことがある分、そこから立ち上がる理由が見つかる、そんな世界であると信じたい。そしてこの本も、きっとそのひとつとなっているはずだ。
■書籍情報
『今日はこのぐらいにして休みます』
著者:ソン・ヒムチャン
翻訳:黒河星子
発売:5月18日
価格:¥1,320
出版社:飛鳥新社