人気声優・小林愛香フォトエッセイ登場 続々と”声優”本が発売される理由

 声優でアーティストの小林愛香による初の書き下ろしフォトエッセイ『小林愛香フォトエッセイ ima』(玄光社/刊)が、5月23日に発売された。

 小林愛香は、2011年にTVアニメ『フリージング』のエンディングテーマ曲「君を守りたい」で歌手デビューし、2016年には『ラブライブ!サンシャイン!!』の津島善子役で声優デビューを果たした。以後、同作に登場するスクールアイドルユニット、Aqoursのメンバーとしても活動している。ファンからは“あいきゃん”の愛称でおなじみだ。

JR沼津駅に掲示された津島善子のイラストのポスター。声を小林愛香が演じている。

 今回の『小林愛香フォトエッセイ ima』にはそんな小林の何気ない日常のひとコマ、友人たちとの交流、幼い頃の思い出など、30章の本人書き下ろしエッセイを収録。さらに、スタジオとロケで撮影された最新の写真約90点が掲載され、小林のかわいくてキュートな魅力が詰まった一冊になっている。まさに、小林の“ima=いま”が詰まったファン垂涎の内容が盛りだくさんである。

 小林といえば、7月から放映される『ラブライブ!サンシャイン!!』シリーズ4年ぶりの新作アニメ『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』で主人公のヨハネ役を演じるなど、声優活動、そして歌手活動でも絶好調である。今後、どのような活動でわれわれを魅了してくれるのか、再注目のアーティストといえるだろう。

 小林は2022年4月18日に2nd写真集『hikari』を出版した。約1年を経て新たな書籍の出版となり、その人気の高さがうかがえる。

 2000年より前から、声優がアニメの主題歌を歌ったり本格的に歌手として活動する事例はいくつかあった。2000年以後はアニメのメディアミックスが拡大したことにより、声優の活動の幅が大きく広がりを見せていく。声優同士でユニットを組み、リリースした曲がヒットチャートを賑わす例が続出した。

 こうした事例が続いたことで、声優は従来のようなアニメの愛好家以外にもファンを獲得している。これが、声優本が数多く出版される要因にもなっている。

 また、イラストが得意だったり、料理が得意だったりと、プロ級の技能を持つ声優もたくさんいる。こういった個人の技能に焦点を当てた本の出版事例も、今後増えていくのではないだろうか。

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