『邪神ちゃんドロップキック』ファンが選ぶ歴代単行本のベスト表紙

 Webコミック「COMICメテオ」で連載されているユキヲの漫画『邪神ちゃんドロップキック』21巻が、5月12日に発売される。今回の単行本の表紙絵は入学式がテーマ。邪神ちゃんがお母さんで、花園ゆりねが小学1年生――を思わせる絵だ。毎回趣向を凝らした単行本の表紙絵も単行本の魅力であり、つい集めたくなる要因にもなっている。

 先日、記者は熱心な『邪神ちゃん』ファンの友人A氏にお気に入りの表紙絵を選んでもらった。

――『邪神ちゃん』の歴代の表紙絵ではどれが好きですか。

A:そんなことより、僕、こないだの「邪神ちゃんフェス」(注:5月4日に行われたイベント)に行けなかったんですよ。大森日雅さん(注:ゆりね役の声優)を生で見たかったんですが……。ものすごく悔しいです。

――Aさんが大森日雅さんを好きだということは非常によくわかりましたが、歴代の表紙絵ではどれが好きですか。

A:その前に、ざっとこれまでの表紙絵を振り返ってみませんか。1~3巻までは、邪神ちゃんがゆりねに懲らしめられているデザインです。邪神ちゃんとゆりねの関係性がよくわかるので、秀逸な絵だと思います。

――4~6巻は食べ物の写真と邪神ちゃんの組み合わせです。

A:4巻は邪神ちゃん単独の表紙絵ですが、あまりにも3巻までと違うテイストで度肝を抜かれました。邪神ちゃんのゲスい顔は凄くいいのですが、当時はこの表紙で売れるのかなと心配でした。売れてくれてよかったです。売れたおかげでアニメになり、大森日雅さんがゆりねを演じてくれているわけですから。

――7巻からキャラクターが集合した絵になります。

A:とてもかわいくて、ユキヲ先生らしいです。平和な感じの雰囲気があり、かわいい美少女系の漫画だと思いますよね。実際の中身はだいぶ違うので、表紙詐欺といえばそうなのですが(笑)、最近はこういうキャラクターが集まった表紙がないので貴重かなと思います。

――その後は邪神ちゃん単独の表紙絵が続きました。

A:11巻は注目ですよ。青空をバックに、邪神ちゃんがドロップキックをしている絵です。この頃は漫画の中で邪神ちゃんがドロップキックをほとんどしなくなっているので、ある意味タイトル詐欺的な側面もあるのですが(笑)、11巻を機に原点に回帰しようと表紙絵にドロップキックの構図を選んだのかもしれませんね。本当のところは知りませんが。

――最近はテーマ性のある表紙絵が増えました。私は14巻が好きです。ゲーム好きのユキヲ先生らしさが表れていると思います。

A:スケバン風の19巻とかは、なかなかインパクトがありますよね。20巻は節目にふさわしい華やかな感じがする表紙だと思います。邪神ちゃんはゲスい性格を知らなければ普通にかわいい女の子なので、コスプレがお似合いです。どんどんいろんな服を着て欲しいなと思います。

――そうですね。漫画の本編では、滅多に服を着ていませんからね。

A:表紙絵はユキヲ先生の遊び心があって、楽しませていただいています。これからどんな服を着てくれるのか、楽しみです。

――ここまで振り返っていただきましたが、Aさんのお気に入りの表紙はどれですか。

A:難しいです! どれもいいですね!! 選べません!

――ありがとうございました。

 A氏と30分程度話したが、結論は出なかった。読者のみなさんのお気に入りの表紙絵は何巻だろうか。ぜひコメントで教えていただきたい。

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