【5月のライトノベル最新動向】最強の兄が見せる活躍ぶりが愉快な人気シリーズ最新作&ギャル相手のラブコメに注目

 ギャルが登場する作品も3つ。4月28日にスニーカー文庫から発売された鈴木大輔『なーんにもできないギャルが唯一できるコト』は、転校してきて隣の席に座ったギャルが、実は父親の再婚によって新しくできた義理の妹で、絵を描くのが得意で神絵師と讃えられながらも日常生活がまるでダメだったという設定。要素てんこ盛りなヒロインに注目だ。

 猫又ぬこ『オタク知識ゼロの俺が、なぜか男嫌いなギャルとオタ活を楽しむことになったんだが』はダッシュエックス文庫から5月25日発売。ネトゲをしている妹が嫁にした相手とのオフ会に、妹の替え玉として行った兄が出会ったのが、金髪ハーフで巨乳の美少女で運動神経も抜群な上に男嫌いのギャルだったという設定。こちらも要素が盛りだくさんなヒロインと、どのような関係になっていくのかに興味を誘われる。

 GCN文庫から5月19日刊行のらいと『毎日家に来るギャルが距離感ゼロでも優しくない』は、ちょっぴり太り気味でクラスメートから「金肉鰻」とこき下ろされたギャルの不破満天を笑ってしまったことで逆鱗に触れ、彼女のダイエットに付き合わされることになった宇津木太一の日常が描かれる。

 気になる男性と出会う女性が主人公の作品も幾つか。富士見L文庫から5月15日刊行の尼野ゆたか『生贄妃は天命を占う 黒猫と後宮の仙花』は、生贄として捧げられながらも食べられることなく、後宮に入れられ占筮者となった新米占い師の月麗が主人公。癖のある妃たちに揉まれながらも、皇帝の歓心を得ていく月麗の姿を見守りたい。

 同じく富士見L文庫から5月15日刊行のかざなみ『私と陛下の後宮生存戦略―不幸な妃は巻き戻れない―』は、後宮で50番目の妃であり、死につながる不幸を招く呪いと、死んだら時間が戻る祝福を受けていたソーニャが、賢帝の唯一の妃『最愛』に名指しされてしまったことで起こる事態が描かれる。『Re:ゼロから始まる異世界生活』でおなじみの死に戻りの設定が、どのように活かされているかが気になる。

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