韓国カルチャー最前線・グラフィックデザイナー書籍に注目 K-POPのデザインシーンまでレポート

 韓国カルチャーを牽引する、新世代グラフィックデザイナーを紹介した書籍『K-GRAPHIC INDEX 韓国グラフィックカルチャーの現在』(グラフィック社)が12月に刊行される。

 2000年代後半以降に独自の発展を遂げてきた韓国のグラフィックデザイン。その最前線で活躍するデザイナーたちの仕事や考え方とは?

 本書ではX世代からミレニアル世代、Z世代まで、グローバルな思考とローカルな実践をつないで躍動するグラフィックデザイナー22組の実践と思想をレポート。K-POPのデザインシーン、デザイン教育、ハングルフォントの動向などのコラムも充実した一冊だ。

■目次
第1章:K-MOVIE、K-POPにみる韓国グラフィックカルチャーの現在(Propaganda/SM Entertainment)
第2章:跳躍するミレニアル世代(Ordinary People/SUUUB SERVICES/MHTL/Press Room/Paper Press/キム・サンク/オ・へジン/Corners/DDBBMM/ホン・ウンジュ、キム・ヒョンジェ/Shin Shin/シン・ドクホ/カン・ムンシク/Sunny Studio/WORKS/6699press)
第3章:地殻変動をもたらしたジェネレーションX(Sulki & Min/イ・ジェミン/workroom/Na Kim)
第4章:出版物と書体から見る2000-2010年代の韓国グラフィックカルチャー(イム・ギョンヨン「The Book Societyを構成する10のコンテクスト」/ハン・ミンジュ「2000年代から2010年代にかけてのハングルのデザイン風景」)
コラム:韓国グラフィックカルチャーを取り巻くキーワード(K-POP/平等性/展覧会/デザイン教育)
特別企画:K-GRAPHIC-MUSIC-WORKSONG-INDEX 2005-2022
韓国のインディペンデント音楽シーンで活躍するパク・ダハム(a.k.a. DJ Yesyes)による、2005年から現在にいたるソウルの音楽を凝縮したプレイリスト(YouTubeリンク付き)

■著者プロフィール
後藤哲也(ごとう・てつや)
近畿大学文芸学部准教授、大阪芸術大学客員教授。グラフィックデザインに関する実践と研究を行う。著書にアジアのグラフィックデザイナーを取材した『YELLOW PAGES』(誠文堂新光社、2018)がある。同書をもとにした展覧会「GRAPHIC WEST 7: YELLOW PAGES」(京都dddギャラリー、2018)やSulki & Minを個展形式で紹介した「GRAPHIC WEST 9: Sulki & Min」(京都dddギャラリー、2021)、Na Kimとコラボレーションした「FIKRA Graphic Design Biennial 01」(U.A.E.、2018)など韓国のグラフィックデザイナーとのコラボレーションも多い。ソウル国際タイポグラフィビエンナーレTypojanchiでも、2013年と2015年にキュレーターを務めた。

■書籍情報
書名:K-GRAPHIC INDEX 韓国グラフィックカルチャーの現在
著者:後藤哲也
発売日:2022年12月
仕様:B5変形 並製 総240頁
定価:3,300円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3733-0
https://twitter.com/gsha_design/status/1592772264030015488?s=61&t=yRR4zObbf1FTo4C0m2Ab-A

■出版社情報
株式会社グラフィック社
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-17
ホームページ:http://www.graphicsha.co.jp/
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