ファブルのハコスカ、こち亀のトヨタ2000GT……かっこいい旧車が登場する漫画 読むと欲しくなる名車とは
昨今人気が再燃している様子の旧車。昭和から平成初期に販売された車がほとんどだが、古き良き日本を感じさせるようなデザインが支持されている。特に昭和を知らない世代が、懐古的なものではなく、新しくかっこよいというイメージで、ファッション誌でも特集が行われるなど、人気を後押ししている。
これまでに多くの漫画のなかでも、数多くの旧車が登場し、読者を楽しませてきた。ここでは、そんな漫画の中から、読むと欲しくなってしまう名車の一部を紹介したい。
スカイライン・ハコスカ『ザ・ファブル』
南勝久原作の漫画『ザ・ファブル』。岡田准一主演で映画化されるなど、高い人気を誇る。そんな作品の中で登場したのが、スカイライン・ハコスカ。真黒組の若頭で、後に組長となる海老原が愛車としていた。組で発生したいざこざを解決した感謝の証として佐藤アキラに差し出すが、組員の黒塩に手違いでスクラップにされてしまい、激怒した。
スカイライン・ハコスカは1968年に日産自動車が製造・販売した車で、その角張った箱のようなデザインから「ハコスカ」と呼ばれるようになった。この車は現在でも根強い人気を持ち、中古車販売サイトでは約1000万円の値がついている車もある。
ハコスカはYouTubeでも人気のあるコンテンツで、走行シーンも数多く配信されており、数十万PVを超えるものが散見される。その中でも、丁寧な仕事で旧車オーナーの精神的支柱となっている旧車専門店『斎藤商会』による「京都はんなりチャンネル」には、ハコスカのレストア動画が掲載。ハコスカのレストアの丁寧な仕事と、そこから見えてくる旧車の考察がとても人気で、110万PVを超える人気動画となっている。
トヨタ2000GT『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
1967年から70年にかけ、トヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発し、映画『007』のボンドカーにも採用されたトヨタ2000GT。
その流線型のようなデザインは非常に人気が高く、さらに生産台数が少ないこともあり、現在はかなり高額で取引されている。2022年3月には、アメリカのフロリダ州で行われたオークションで、トヨタ2000GTの第一号車が登場し、約2億9300万円で落札され、世間を驚かせた。
このトヨタ2000GTが登場した漫画の1つに、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』がある。トヨタ2000GTのパーツを集めてレストアするという「2000GT屋」が純正度によって値段をランク付けするという荒業を見せたていた。
大原部長はトヨタ2000GTに憧れを持ち、レストア車を購入する。また両津も「2000GTは中年が乗っても渋くてカッコいい」と話し、カーマニアの中川も「良い物は時代を越えても素晴らしい」と語ったほどだ。