『AQUA』『お化けと風鈴』......暑いGWのお供に!涼を感じる“納涼漫画”でひとやすみ

 例年より暑くなると予想されている今年のGW。まだ体が暑さに慣れていない時期だからこそ、こまめに休みながら連休を満喫したいところだ。

 今回は、そんな暑いGWのお供にぴったりな涼を感じる“納涼漫画”をご紹介。涼しげな世界観が舞台のファンタジー、背筋も凍るホラー......など、一言で涼といってもその種類はさまざま。ぜひ、漫画で涼を感じる、新たな読書体験を楽しんでみてはいかがだろうか。

『AQUA』天野こずえ

 表紙からして涼を感じる本作。物語の舞台は、惑星改造化されて水の惑星となった未来の火星「アクア」。そこで観光都市としてひときわ賑わっているネオ・ヴェネツィアで、一人前の観光水先案内人(ウンディーネ)を目指す少女・水無灯里とその周囲の人々の日常を描く。

 ネオ・ヴェネツィアの建築物や風習は、地球のヴェネツィアから移転した設定であるため、異星の物語でありながら、実在する都市に思いを馳せながら楽しめるところが魅力的だ。また、天野こずえ先生の超美麗な筆致で描かれる瑞々しい景色も必見。ページをめくるたびに、まるで爽やかな息吹を感じるかのよう。

『お化けと風鈴』コルクスタジオ

 厳しい暑さを和らげてくれるアイテムとして、日本で長年愛されてきた風鈴。だが、その風鈴の音がもたらすのは涼だけではない......。

 不気味な物件で耳にした、風鈴の音から始まるホラーサスペンス『お化けと風鈴』。優しい妻と可愛い娘、家族3人で平穏に暮らしていた主人公・ヒロトは、風鈴の音に誘われ幽霊の鈴と逢瀬を重ねる。彼女との距離が縮まるたび、数々の不可解な現象が巻き起こり、やがて恐怖の渦に飲み込まれていく。物語はもちろん、作画から漂うジャパニーズホラー特有のしっとりとした怖さに注目してほしい。

『ホリミヤ』HERO先生 /  萩原ダイスケ

 日本を代表するWebコミック『堀さんと宮村くん』。2007年から、作者・HERO先生のウェブサイトにて連載が開始した本作は、当時の中高生を中心に絶大な支持を集めシリーズ累計570万部を突破した。再コミカライズとなる『ホリミヤ』では萩原ダイスケ先生が作画を務める。

 一見派手だけど実は地味で家庭的な女子高生・堀さん。学校では根暗で地味だけど、実はピアスだらけの美形男子・宮村くん。真逆だけど、どこか似ているような、2人が織りなす学園青春ラブストーリーを描く本作。恋愛模様、そして同級生たちとの友情も眩しいくらいフレッシュ。萩原ダイスケ先生の作画によってその眩しさはさらに鮮やかに輝いている。別名“超微炭酸系コミック“と呼ばれる本作は、まさに暑い日にぴったり。

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