妖怪世代に憧れた子どもたち

　人気・実力ともに高い日向たち妖怪世代を見て、バレーを始めた子どもたちは多いはず。となると、妖怪Jr.世代の物語はどうだろうか。日向のようになりたい、影山のようになりたい、という子どもたちはたくさんいるだろう。しかし、「〇〇のようになりたい」では爆発的な成長はやはり難しい。日向が「小さな巨人」に憧れ、その憧れから放たれていったように。

　『ハイキュー!!』とはまた異なる物語になるが、それはそれでとても魅力的ではないか。日向たちの登場は、寂しいけれど少しでも構わない。たぶん、彼らが強くなった先の使命は、自分たちを越えていく世代を作ることだから。

続編期待は野暮かもしれないが

　それでも読みたい、続編、もしくはスピンオフ。正直、まだ物語は続いている気がする。それは、現実と『ハイキュー!!』の時間軸が一度重なったからかもしれない。

　もし、また彼らの姿を見られるとしたら、どんなコートの上、なのだろうか。