連載10周年を迎えた 『ハイキュー!!』、続編やスピンオフがあるとしたら? ファンが読みたい物語を考察

 今年、連載10周年を迎えた人気バレーボール漫画『ハイキュー!!』。

 10周年を記念して9月に10周年記念本の発売、新作読切決定、2022年バージョンのキービジュアルなど、10大企画が続々と発表されている。

 不定期でTwitterに更新されるキービジュアルには毎回心を揺さぶられるし、新作読切が決定とは……一体どういう内容なのか、気になって仕方がない。早く読みたい気がするが、どんな内容かずっと想像していたい気もする。

 『ハイキュー!!』の最終回は素晴らしいものだった。日向たちの今を見せてもらい、未来を垣間見せてもらえた。それぞれの進路も。これ以上を望むのは贅沢だと分かりつつも、毎週、『ハイキュー!!』の新作が読めないことに少し寂しく感じるときがある。1年以上経っても、だ。

 ということで、今回は『ハイキュー!!』に続編があるとすれば、どういったものになるか、スピンオフがあるとすれば、どんなものを読みたいか、考えて(妄想して)みた。

やはり、高校3年生になった日向たちが気になる

 春高編が終わったときに、その後がどのように展開するのか多くのファンが想像しただろう。そのまま、高校2年生の日向たちを描くのか、いやでもそれもちょっと『ハイキュー!!』らしくないような。やはり、読者としては、澤村がキャプテンで、エースに東峰がいて、田中がいて、西谷がいて、ベンチで檄を飛ばしすぎて審判に睨まれる菅原がいて……というのが烏野のチームだった。

 それでも、やはり日向たちが高校3年生のときの烏野チームが見たい……。春高バレーにも出場し、宮城県の強豪の一角を担うチームとなった。絶対にクセのある新入生が入ってきているはずなのだ。そのときに、日向たちはどうしていたのか。なんだかんだで、「後輩」的な彼らしか見ていないので、先輩となった様子も見てみたい。あと、谷地の先輩マネージャーっぷりも気になる。

 日向は「日向先輩」と呼ばれてちょっと良い気分になったりしていたのだろうか。

指導者たちの物語も見たい

 『ハイキュー!!』の素晴らしいところは、大人がきちんと「大人」なところだ。

 間違いは正し、良ければ褒める。いざとなれば、生徒たちのこともちゃんと守るだろう(余談だが、『ハイキュー!!』には嫉妬による足の引っ張り合いがないのも良い)、

 ただ、指導者であっても、悩むことは多くあるだろう。烏野で言えば、コーチになりたての烏養コーチがセッターポジションを影山と菅原、どちらにするか悩んでいた。この悩みはすごく人間的で、チームとしての勝利を選ぶか、菅原の気持ちをどう慮るかで揺れていた。結果、影山を選び、控えに回った菅原も自身で出場のチャンスを掴むために挑戦を続けていく。こういったように、指導者たちそれぞれの苦悩を描いた物語も気になる。

 さらに、教師となった菅原目線から見た指導者たちはどうなのか。と言うか、菅原がバレーのコーチをするというルートも期待してみたくなる。

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