GENERATIONS・中務裕太とTHE RAMPAGE・陣が師弟コラボ 朗読劇『BOOK ACT』で見せた新パフォーマンス

 LDHが贈る新たな朗読劇『BOOK ACT』の新春公演『BOOK ACT 2022 NEW YEAR SPECIAL』が開催。2日目となる1月6日にはGENERATIONS from EXILE TRIBEの中務裕太が、新たなダンスの可能性を探るニュータイプのライブ『中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします2022~』を上演した。

 エコーの効いたタイトルコールの後、この日ステージナビゲーターを務めたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣と共に登場した中務。2人はおよそ15年にも渡って親睦を深めてきたダンスの師弟関係だが、この日ばかりは「緊張しています」という中務をMC慣れしている陣がリードする形で進行していく姿が微笑ましい。

 中務が「とにかく踊りまくります!」と趣旨を端的に説明したように、この日のラインナップはとにかく多彩だった。中務を子供のころから知るというダンス界のスーパーレジェンド「Hilty & Bosch」とのダンス パフォーマンス。SNSでも話題のヒューマンビートボックスクルー「SARUKANI」とのダンスセッション。世界大会優勝者「BETO」のもと1カ月間の特訓に挑んだ初めてのサルサ。そして愛弟子・陣との10年以上ぶりの2ショットダンス……と、まるで中務の「これまで」と「これから」をダンスで語り尽くすようなイベントとなった。

 口ベタを自称する中務はHilty & Boschに手紙を書いて持参。そこには、中務にとって2人が自慢であるように、自分のことを2人が自慢に思ってもらえるようにもっとダンスをうまくなりたい、そんな健気で実直な思いが綴られていた。その思いをぶつけるように踊った3人。共に体を動かすことで言葉以上に通じ合うものがあるのだと伝わってくる、楽しげな表情が印象的だった。

 続いて、SARUKANIの4人とはヒューマンビートボックスの即興レッスンがスタート。口を思い切り吸う、鼻の下を伸ばす、引き笑いの要領で喉を鳴らす……など、コツを伝授してもらいチャレンジするのだがなかなかうまくいかない。それほど難しいものだとわかったからこそ、彼らとのダンスセッションのレベルの高さに唸らされるのだが、なんと中務もダンスヒューマンビートボックスを披露するというサプライズを披露。ただでさえダンス後の息が弾む場面で見事なパフォーマンスで観客を驚かせた。

 さらに「いい年なんで、そろそろ色気がほしい」と挑戦することを決めたサルサのコーナーへ。BETOは「裕太はシャイだから女の子の方を見ないの」と指摘して笑いを誘う場面もありつつ、そのフリ覚えの速さを絶賛。通常ステップをマスターするのに1年はかかると言われるところを、中務は1カ月間の猛特訓で女性パートナーを持ち上げて1周回すリフトの大技までマスターするという、さすがのポテンシャルの高さを見せてくれた。

 そして、ラストを飾ったのは愛弟子・陣との久しぶりのダンス。中務が衣装を着替えている間、陣はその日のリプレイ映像を見ながら中務のダンスがいかに素晴らしいのかを語っていた。指先まで神経が行き届いたシルエットの美しさ、大きい動きながら重さを感じさせない無重力感……その紡がれる一つひとつの熱い言葉は、陣がそれだけ中務のダンスに憧れて見つめてきた証でもある。


 そんな陣にも、中務はサプライズで手紙を準備してきていた。陣は、EXPG STUDIO 時代の中務に唯一話しかけてきた後輩であったこと。その背中に追いつきたい一心で中務が地元で習っていたダンススクールの先生にまで教わりに行ったこと。それはなかなかできることではないこと。そんな陣に「裕太さんがEXPGをやめたら誰を目標にしたらいいんですか」と言われて、EXPG STUDIOにとどまったこと。「そのときの陣がいなければ今はなかった」と語られると、陣の頬をとめどなく涙が流れていく。

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