GENERATIONS・佐野玲於やTHE RAMPAGE・RIKUらが涙の共演! BOOK ACT『ヒーローよ 安らかに眠れ』レポ

 「生きる」とは「幸せ」とは。ほのぼのとしたヒーロー戦隊ストーリーかと思いきや、後半に向けて一気に人生の根幹について問いかけていく本作。「輪廻」が物語に寄り添う形で流れてくれると5人の頬を大粒の涙がつたい、客席からも鼻をすする音が聞こえてきた。


 日頃からボーカリスト、パフォーマーとして鍛え上げてきた表現力を、声の演技に一点集中させたかのような熱演ぶりだった。特にすべてを悟るように語るレッドを演じた佐野の落ち着いた声色は日頃なかなか見られない顔。また、数々の舞台を経験している水野の好演には確かなキャリアを感じさせるものがあった。

 閉幕後「ちょっと感情が追いつかない(笑)」(佐野)、「涙と鼻水でぐっちょぐちょになっちゃって」(RIKU)とタオルで涙を拭きながら再登場した5人。山本が「ずっと一緒にいるかのようなチーム感。それぞれのキャラに合ってたし、楽しめた」「この舞台、最強だなって思いました」と確かな手応えを感じていることを語った。

 加えて、劇中に砂田が放ったセリフ「父に頼まれたんだよね」のイントネーションが、当日のリハーサルまで「父(↑)に頼まれたんだよね~」と独特なイントネーションで気になったと暴露して会場の笑いを誘う場面も。「バトルチャン」に引けを取らない5人の和気あいあいとした雰囲気で作られた作品であることを明かした。

 そして佐野が「新年はじめから同じ空間を共にできたことを嬉しく思います」「エンタメって最高ですよね。大変な日々が続いていますけど、みんな一緒のベクトルなんですよ」と続け、5人がそれぞれのグループや個人として2022年も様々な活躍を見せていく予定であると予告。「今年も一生懸命作っていきますので、応援してくれると嬉しいです」と笑顔で締めくくった。

 本公演内容は、公式配信サイト(https://bookact.live/programs/26)にて、1月12日21時59分までアーカイブ配信を楽しむことも可能。新年のはじまりに、「生きる」ことに向き合う朗読劇を、じっくりと味わってみてはいかがだろうか。

■公演情報
『BOOK ACT 2022 NEW YEAR SPECIAL』
開催:1月5日〜7日
詳細は公式サイトをチェック!
https://bookact.live/

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