ゴンさん、クロロ、メルエム……『HUNTER×HUNTER』本当に強いキャラクターベスト5

 2位には、ハンター協会第12第会長のアイザック=ネテロを挙げてみる。作中に登場する様々なキャラクターから強者と評されており、キメラ=アント編はネテロ会長なくして勝利はなかったといっても過言ではない。100歳過ぎている状態での戦いであったが、キメラ=アント軍団の師団長レベルはひと捻り。王・メルエムとの1対1で戦いでは、百式観音で翻弄していた。百式観音とは長年1日1万回感謝の正拳突きをすることで「音を置き去りにした」高速技ができるネテロ会長ならではの技。メルエムですらようやく対応できたレベルの技だ。最終的には自身の心臓を止めることで作動する、小型の超強力爆弾「貧者の薔薇」の毒でメルエムを倒したが、その覚悟や老獪さも含めれば、登場する「人間」の中では最強と言っていいのではないだろうか。ネテロ会長は「ワシが念使いで最強だったのは半世紀以上も昔の話じゃよ」とキメラ=アント編序盤で言っており、その最強時にメルエムと戦ったとすれば……勝敗はどうなっただろうか。

 そして1位は、キメラ=アントの王・メルエム。生まれながらにして念能力を使い、恐怖政権で国を統率していた。その強さは説明するまでもなく圧倒的で、メルエムが登場した時に「勝てるわけない」と絶望の念を抱いた人もいるだろう。最強と名高いネテロ会長の百式観音・零乃掌をくらっても、かすり傷程度。しかも、念能力者を食べる度にオーラが高まり、相手の念能力も使用できるようになるというチート能力も持っている。「貧者の薔薇」を受けた際、爆発の威力で全身黒焦げの瀕死状態になっていたが、王直属護衛軍のシャウアプフとモントゥトゥユピーの体細胞を食べたことで、体は回復。しかも2人の念能力を使えるようになるというオプション付きで、だ。「貧者の薔薇」の毒までは消すことができなかったようで命を落としてしまうが、死ぬことなく食事を続けていたら誰も手のつけようがないほどの存在になっていたに違いない。

 繰り返すが、あくまでもこの順位は独断と偏見である。まだ能力が明らかになっていないジンやビヨンド=ネテロ、レオリオ、あるいは戦いを楽しむため本当の実力を出し切っていないようにも思えるヒソカなどがランクインしてくる可能性もあるし、ゴンやキルアが大きく成長する可能性もある。さらに言えば、戦う相性を考えれば、場合によってはクラピカのような制約のある能力が輝き、ランキングもが大きく変わることもあるだろう。作品の全貌が見えるまで、自分なりの「強さランキング」を考えてみるのも面白いかもしれない。

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