「こち亀」麗子は“怖い女”だった? 派出所にミニパトで突撃、暴走族をボッコボコ……破天荒エピソードを検証
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のヒロイン的存在、秋本麗子。美人でスタイル抜群、さらには大金持ちとモテる要素をすべて兼ね備えている。人気者の麗子だが、かなりぶっ飛んだ一面を持ち、両津勘吉を困らせることも。今回そんな麗子の常人離れしたエピソードを振り返りたい。
派出所にミニパトで突っ込む
派出所で寺井がおたふく風邪になり、「補欠員が来るらしいぜ」と話す両津。中川圭一は「この派出所にいたら、1日で逃げ出すんじゃないですか?」と笑っていた。
するとミニパトが派出所に突っ込んでくる。そこには麗子の姿があり、これが初出勤だった。中川に促されパトカーをバックで派出所から出そうとすると、通行していた車と衝突。麗子は事故について一切非を認めず、車で道を走っていただけの運転手を「逮捕するわよ」と脅す。
当初は「美人でボインだから許す」と笑っていた両津も、この行動には頭を小突いて注意する。なんの罪もない人間を犯罪者扱いしたことは、さすがの両津も許せなかったようだ。
警察官としてはふさわしくない行動を取り続けた麗子だが、派出所近くで発生したライフル魔のビル立てこもり事件では、右手を負傷した中川に変わりライフルを持ち、地上から堂々と男のライフルを撃ち抜いている。モラルはともかく、警察官として必要な能力は優秀なものがあることを感じさせた(100巻)
ヘリコプターから車を正確に撃ち抜く
射撃の腕を買われた中川・麗子に加え両津も「馬力があってチームのビタミン剤となる」という理由でSS(スペシャルセキュリティチーム)に入隊する。
早速任務に向かった3人。ヘリコプターに乗った麗子が、空中から高速道路を走る国際的シンジケートが乗った車のタイヤをライフルで正確に撃ち抜く。『ゴルゴ13』のデューク東郷や、『シティハンター』の冴羽獠を彷彿とさせるテクニックだった。
この後、麗子が足止めしたシンジケートのメンバーを両津と中川を中心としたSSのメンバーが走って逮捕に向かい、身柄を確保。メンバーの1人がトラックの運転手を刃物で脅し逃げようとするが、麗子がヘリから刃物をライフルで撃ち抜き、落とした瞬間に両津が蹴りかかり、男を逮捕した。(55巻)
麗子の常人離れした射撃テクニックが存分に発揮された回だった。