めんくいカメラ、トレーサーバッジ、無人たんさロケット……現実化したドラえもんの「ひみつ道具」たち
無人たんさロケット
ねずみ嫌いのドラえもんは、アンテナのついた機械で無人ロケットを捜査し、屋根裏を探索。ロケットから送られてきた写真を現像し確認していた。
これを見たのび太がびっくりしていると「直接行けないところに送り込んで、写真を撮ったり色々調べたりするためのロケットだよ」と説明する。
のび太はこのロケットを「宇宙人のに秘密基地ではないか」とされる家に飛ばし、中を調査する。すると宇宙人のようなものを発見し、のび太とドラえもんは驚いて家に帰ってしまった。
結局この家は特撮映画会社に勤務する男の家で、宇宙人のようなものはぬいぐるみだった。(14巻)
この無人たんさロケットは、動画は撮影できないものの、原理は現在のドローンと酷似していた。完全に現代で実用化されたひみつ道具と言っていいのでは。
おこのみボックス
家のテレビが壊れて寂しそうにしているのび太に、ドラえもんは「おこのみボックス」を出し、「テレビになあれ」とマイクで声をかける。すると箱は見事にテレビになった。
四角いものならなんにでもなるそうで、レコードプレーヤーやインスタントカメラ、ライター、洗濯機、ストーブ、さらにはカイロにも変貌する。のび太は自宅のストーブが壊れたジャイアンに自慢しに行くと、おこのみボックスを取られてしまう。
「ストーブを持ってきた」とジャイアンの母に喜ぶジャイアンだったが、のび太がマイクを使ってクーラーに変え、仕返しをした。(19巻)
多機能な箱と、マイクで指示を受けると対応する様子は現代のiPhoneとSiriの関係に酷似している。少なくともおこのみボックスの発想とiPhoneは共通しているといえるだろう。
今後時代が追いついていく?
小さい頃ドラえもんが出す「夢の道具」が、時空を超えて現実化される。原作者藤子・F・不二雄氏の先見の明は、「さすが」の一言だ。タケコプターやどこでもドアなど、まだまだ時代が追いついていないひみつ道具もまだまだある。今後現実化されることを期待したい。