星読みヒーラーyujiが語る、2020年のパワースポット 「“心”を活性化するエリアは、ずばり瀬戸内沿岸」(後編)

京都の建仁寺を貸し切りに!?

――聞いているだけで涙が出てきそうです。でも、それこそが「サードパラダイムシフト」(2018〜2020年の「世界が変わる3年間」。前編参照)をいかに生きるかという、大きなヒントになるのでは?

yuji:そうなんです。だからこそ、僕は「ゆじたび」を行ったんですよ。まずは自分が実践者にならないといけなかった。先駆けて旅をして、みなさんの愛でできたオリジナルの武器を完備し、カムバックしてきたんです。

 武器といえば、旅先でみなさんに「yujiノート」(計2冊。鑑定を受けた400名以上の人からのyujiさんへのメッセージが、手書きで書き込んである)を書いてもらったんですよ。これは、まさに御朱印帖みたいなもの。この2冊のノートは、みなさんの気持ちの集合体ですから、まさにプライスレス。一生の宝物ですね。先ほどお話した「絶対に折れない伝説の聖剣(揺るがない「自分軸」のたとえ。前編参照)」の一部といってもいいかもしれません。

――これは、すごい! みなさんギッシリと「愛」の言葉を書きこんでいますね。では、この方々が鑑定セッションのバーター品として提案されたもののなかで、yujiさんがとくに驚かれたものはありますか?

yuji:そうですね。うーん。非常に悩みますが……。豪華だったのは、京都の建仁寺の一角を貸し切って、ご住職と対面で座禅や歩き禅をさせていただいたことでしょうか。しかも、それだけでは終わらないんです。1日京都ツアーを企画してくださって、建仁寺から宇治に移動して鵜飼ですよ。実際には雨が降ったので鵜飼はできなかったのですが、川を眺めて食事をいただきました。そのうえ、宇治の焼き物の窯元の茶室で茶をたてていただいて。川を見ながら飲んだり。

――想像の斜め上なんですが……。このエピソードがすぐに出てこないということで、どれだけ「ゆじたび」がすごかったのか、想像できるかもしれません。

yuji:そうですよね。ほかにもたくさんあるんですよ。神社をめぐって奈良県の最北端から最南端まで13時間のドライブをしたり、僕のための木彫りのお不動さんを彫ってくださった彫師の方がいらしたり。そうそう、岡山から新潟まで、サービスエリアを中継して、車44台数珠繋ぎ状態で計800キロくらいを走ってもらったのも思い出深いですね。走る車中で鑑定しましたよ(笑)。あとは、採用されていないものでも、本当はやりたかったけれど日程的に合わなかったものもたくさんあるんです。しかし、別にテレビで告知をしたわけでもないですからね。Twitterやブログでしか募集をしていないのにもかかわらず、あれだけの方が集まって下さって(総鑑定者数:462人!)。本当に、ありがたいです。

没個性化が進む「日本列島の今」

――なるほど。今回の旅では「日本列島の今」をつぶさに体感されてきたことと思いますが、なにか率直にお感じになられたことはありますか?

yuji:僕はグローバル企業を否定するつもりはまったくありませんし、それらの恩恵にあずかってもいるわけですが、ただ日本という国から、旅情といったものが失われつつあるような気がします。というのも、主要なターミナル駅を降りますと、必ずチェーンのコーヒーショップやファストフード店が並んでいて……。とにかく画一的、没個性なんですね。逆にそうではない駅に降り立ちますと、「ここはローカルのお店ががんばっているな!」とウキウキします。おそらく、かつては当たり前だったことが、今では逆に地元の顔、オリジナリティになっているんでしょうね。この人口が減っていく世の中で、逆に人口が増えつつある、滋賀県の草津市のように気概のある地方都市も見てきましたから。あそこは行政、商工会なんかが頑張っているんだと思います。まさに、「日本再興、復活のカギはこういうところにあるんだ」と感銘を受けました。

――そういった活気のある土地が少なくなってきている?

yuji:そうなんです。もはや画一化されてしまっています。もちろん便利なんでしょうけれども、もともとのオリジナリティを守る行政の仕組みがあってもいいのではと思いました。物単体でいえば、Amazonや楽天を使えば、どこにいても何でも手に入る時代です。そんな時代になぜ人が旅に出るのかといえば、そこの景色が見たいから、そこのパワーを感じたいから、そこに何らかのネタがあるから、ですよね。

 日本列島にはそれぞれの個性があって、実に面白いんです。たとえば、会津(福島県西部)の方々の地元愛は全国ダントツ1位でしたし、東京、福岡、愛知の3県の土地の地場を見てみますと、上昇気流的な波長がものすごく強い。芸能人や著名人が多い理由のひとつかもしれませんね。そんな風に土地ごとのカラーがあるんです。

2020年のパワースポットは?


――では「2020年に旅行へ行くならココへ!」という、yujiさんイチ押しの場所はありますか?

yuji:お話した通り、2020年は真心を大事にする年、心の声を絶対に無視してはいけない年です(前編参照)。その“心”を活性化する場所が日本にもあるんです。“心”を活性化するパワーのあるエリアは、ずばり瀬戸内沿岸です。

――海から力が流れてくる感じでしょうか?

yuji:実は同じ海でも、場所によっていろいろな特性があります。たとえば沖縄の海と四国の海では、波長が全く違う。同じ癒しのエネルギーでも、沖縄の海が作用するのは頭のあたり。だから、ユタとか霊性センサーが開いている方が多くいらっしゃるんですね。一方で、瀬戸内の海が作用するのは身体のセンター。つまり、ハートなんです。心を活性化するんですよ。だからあのあたりに住む方々は、格好つけない人が多いんですよ。なぜなら格好というのは、世を渡るための武器であり鎧で、それが要らないわけですから、素になれるんです。

――心を活性化するためにも、2020年のパワースポットとして、瀬戸内沿岸がおすすめというわけですね。

yuji:そうですね。しまなみ海道なんかもいいですし、淡路島あたりのホテルに泊まってもいいかもしれません。淡路島には、安藤忠雄さんの建築なんかもあるでしょう。そのあたりでラグジュアリーなステイをするのもいいじゃないですか。あと、アートで有名な直島もいいですね。アートなんて、まさに心の内から出てくるものですから、“the心”的なものの代名詞。大三島には伊藤豊雄さんのミュージアムもありますし、香川県には、猪熊弦一郎さんの美術館もあります。瀬戸内沿岸は心を活性化する土地のせいか、とにかくアーティストを育む土壌があるんです。

 ぜひ実際に訪れてみてください。実際の空気感というか、光をみて、風を感じて、土地のものを食べないと、感じられないことがたくさんありますから。この2020年のタイミングで旅行していただいて、土地のパワーを感じてもらえたらと思います。

――せっかくなので、旅行先で土地のパワーをもらうためのコツがあれば、ぜひ教えてください。

yuji:やっぱり、その土地の特産物を食べることは大事です。あとは、かならずしも高層ホテルが悪いわけではないのですが、できれば地面に近いところにステイしていただいて。あとは、地元の人と触れ合えるような場所に出向けたら、なおベターかと思います。

 「そんなド直球なものを?」と思われるかもしれませんが、地元の銘菓ですとか名産品を、最低1回は食すようにしてください。香川県だったらうどん、青森県だったらリンゴというように……。その土地のエネルギーを凝縮させて出来ているものが、名産品なんです。ぜひ、その土地のパワーがふんだんに含まれた食べ物を身体に取り入れて欲しいんです。

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