Juice=Juice「盛れミ」ヒットに続く? BEYOOOOONDS「灰toダイヤモンド」に集まる熱視線、“ハロプロ”ファンク再評価の兆し
BEYOOOOONDSが2年前に発表した楽曲「灰toダイヤモンド」が、いま再び注目を集めている。BEYOOOOONDSはハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルグループで、曲中にセリフパートが多用された演劇的なテイストの楽曲がレパートリーに多いのが特徴だ。その一方で、2018年の結成から現在まで徐々に積み上げられたパフォーマンススキルの高さもまた強みとなっている。
2024年リリースのトリプル両A面シングルのうちの1曲だったのが「灰toダイヤモンド」。この曲では演劇的でコミカルな側面は一旦身を潜め、ネオファンクを基調としたダンサブルかつクールな楽曲に仕上がっている。メンバーによるダブル主旋律&4声コーラスやホイッスルボイス、トークボックスやラップやエレクトリックピアノソロなど、曲中の見せ場もたっぷりだ。
この曲は人気が高く、ハロプロファンによる投票イベント「ハロプロ楽曲大賞」では2024年度の第1位に選出されている。ちなみに2025年度の1位は、現在もバズが続いているJuice=Juice「盛れ!ミ・アモーレ」だった。
すでにハロプロファンから一定の高評価を得ているこの曲が、なぜいま再注目されているのか? そのきっかけになったのは、SNSのXでのあるユーザーによる投稿だった。〈ファンク好きは必聴〉という短めの文面、そしてApple Musicへの該当曲リンクとともに紹介されたポストが投稿されたのが8月31日の20時頃。そして9月2日12時頃には、前ポストをリポストする形で該当曲MVのYouTubeへのリンクとともに再度紹介される。この2つのポストがバズったのだ。
このユーザーの他ポストを見てみると、ハロプロオンリーファンというわけではなく、ファンク成分強めのアイドル楽曲を歌うグループを多数紹介している。フィロソフィーのダンス、さよならステイチューン、東京女子流など。そのなかのひとつとしてBEYOOOOONDSもお気に入りに加わったようだ。
ここからわかるのは、アイドルファンクはどの時代にも再評価に耐えうる強度を持って継続的にリリースされており、そしてそれはSNSの場からリバイバルヒットする可能性を常に秘めているということだ。
9月4日には、BEYOOOOONDSのX公式アカウントが「今またアツイ『灰toダイヤモンド』」という文面とともに各種リンクをポスト。また、「灰toダイヤモンド」作曲者の星部ショウは、自身のXにて同曲の裏話を9月5日にポスト。以降もいくつかポストを続けて、今回の盛り上がりへ寄与している。また、「Let's Go ! BEYOOOOONDS これぞビヨのDISCOOOOOTHEQUE」と同曲をXで紹介したDJ KOOのポストも42万インプレッション(9月9日現在)を記録するなど、注目の広がりを後押ししている。
この曲の思い出を1つ。メロディー作りは3時間でしたが、メンバー歌割の完成まで12時間悩み続けました。ダブル主旋律と4声コーラスの兼ね合いで、難解なパズルを解いているかのようでした。Ah楽しい楽しい12時間♪
それではお聴きください、BEYOOOOONDSで『灰toダイヤモンド』https://t.co/rIYhQeNe5a— 星部ショウ (@hoshibesho) September 4, 2026
そして9月7日には、BEYOOOOONDSのYouTube公式アカウントにて、6月16日開催の横浜アリーナ 公演『BEYOOOOONDS CONCERT 2026 SPRING [HIGH! TENSION BEYOSCOOOOOPE]』での同曲のライブ映像が公開された。
この動画には本稿執筆時点で5000件以上のコメントがついており、その文面はいずれも熱く、ファンの熱量が伝わってくる。また、YouTubeのハイプ機能を使ってランキング掲載へ後押しさせようというハロプロファンの意識の高さも、「盛れミ」リリース時の昨年後半あたりから引き続いている感がある。
BEYOOOOONDSのデビュー初期からのイメージだった、いわゆるトンチキソング路線はクセが強く、好き嫌いが別れるきらいがあるのは否めないところ。対してこの「灰toダイヤモンド」は、スマートな音楽の格好良さにフォーカスした楽曲ともいえるので、そこが従来のファンから支持を集め、そして新規ファンへもリーチする理由なのかもしれない。
今年6月に新メンバー3人が加入し、また新しい形へ進化したBEYOOOOONDS。11月11日には日本武道館での単独公演『BEYOOOOONDS CONCERT 2026 [IT'S SHOOOOOWTIME BUDOOOOOKAN!] 』の開催も決定している。この良き流れが、Juice=Juice「盛れ!ミ・アモーレ」と同じようにバズヒットへ至るかどうか、今後も注視していきたい。