A.B.C-Zの前向きであたたかな“イズム” 大黒摩季と届けた熱狂、愛とリスペクトが交錯した『CONNECTION Vol.2』

 橋本良亮、戸塚祥太、五関晃一、塚田僚一の4人組アイドルグループ・A.B.C-Zによる自主企画ツーマンライブフェスの第2弾『A.B.C-Z CONNECTION Vol.2』が、8月30に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでファイナルを迎えた。

 本フェスは、2025年に横浜で、純烈とBREAKERZをゲストに迎えて初開催。第2弾となる今回は、8月19日の大阪・グランキューブ大阪を皮切りに、8月29日、30日の2日間はパシフィコ横浜へと初となるツアーを行い、3日間で計10,000人を動員した。

 本稿では、8月30日に大黒摩季を迎えて開催された最終公演をレポートする。

大黒摩季、ロックスターの熱量と愛で会場をひとつに

 会場ではA.B.C-Zの4人が登場すると、メンバーが「楽しむ準備はできていますか?」「最終日ですよ!」と口々に会場を盛り上げ、早くも熱気に包まれた。五関が「皆さんで最高の最終日にしたいので楽しんでいってください!」と呼びかけ、「とはいえね、急に声を出すとえへん虫が出てきちゃうでしょ?」とオーディエンスを気遣う場面も。塚田の誘導で「エビコネ」のC&Rで声出しを促すと、大きな声援が会場に響き渡った。

 イントロが流れると、盛大な拍手で迎えられた大黒。フリルをあしらったロングガウンに身を包み、上段から「パシフィコ横浜よ!」と呼びかけ、「熱くなれ!」と煽ると1曲目はヒットチューン「熱くなれ」でスタート。大黒は「2階も! 3階も!」と会場を包み込むように声をかけ、パワフルな歌声で会場を赤く染め上げた。

 その後も「DA・KA・RA」では、サングラスを投げて沸かせたり、「知っている人は一緒に歌ってください」と呼びかけた「チョット」では2階、3階席をまんべんなく煽るなど、のっけからただならぬ一体感が生まれた。さらに、「来年こそみんなに最高の夏が来ますように!」と続け、「夏が来る」へ。ガウンをひらひらと靡かせたほか、バンドメンバー紹介を交えながら、「幸せになろうぜー!」と呼びかけるなど、大黒ワールドに染めた。

 フェスのタイトルに掲げた『CONNECTION』とは、「自分たちが今まで繋がりのなかったアーティスト、ジャンルなどに繋がる」をコンセプトにしたA.B.C-Zのメンバー発案によるテーマ。ライブロゴのデザインは、昨年に引き続き戸塚が手がけ、“繋がり”をコンセントを模したキャラクターで表現した。

 MCでは大黒が「デビューして35年、たくさんの人に追い抜かれ、そして踏み潰されてもコツコツ亀のように生きてきて、義理人情ばかりを大事にしてまいりましたので」と切り出し、「えびちゃん(A.B.C-Z)はですね、私がかつて『#IMA』という曲と、それからそこにいる徳永暁人(Ba)パイセンとですね……後輩だった(笑)。一緒にですね『オリジナルストーリー』という曲を書きました」と紹介。

 今回の出演は、A.B.C-Zが歌う「#IMA」と「オリジナルストーリー」を大黒が楽曲提供した縁からオファーを受けたと言い、大黒主催のチャリティライブでの初共演に続いて、今回が二度目の共演となる。大黒は「いい曲ですよね」「なぜヒットしなかったんだろう」と自虐的に笑いを誘い、「まだシングルカットされてるから、皆さんのお力でですね。特に『#IMA』あれはいける気がする!」と呼びかけるとあたたかな拍手が送られた。

 「そんなえびちゃんとの出会いができて、そのあとに、今も悲しい大地震が起きて苦しんでおられる熊本地震のチャリティでね、『MAKI's AID』っていう。『人類みな親戚』って覚えてるかどうかわかりませんが、そのチャリティライブに来てくれたんです」と、ダメモトでA.B.C-Zにオファーしたところ、二つ返事で参加してくれたと明かした。

 「スイートボーイズたち、私にしてみれば息子……弟ぐらいの年の差なんですけど」と続け、DAY2に出演した新浜レオンに触れながら、「私もオファーが来てすごく嬉しかったので、今日は前半戦ですごく張り切りました!」と笑顔を見せた。

 後半は、スタッズのベストにミニスカートという煌びやかな衣装で登場。56歳になった大黒が、デビュー35周年を記念して作成した新曲「いつかのメロディー」を披露。先ほどまでのハイパーボイスとは打って変わり、繊細で愛情に満ちた歌声を響かせた。その後も「永遠の夢に向かって」に加えて、大黒が「バスケット! 『SLAM DUNK』の曲!」と紹介し、「大合唱が聴きたいな!」と呼びかけると大歓声が上がる。「あなただけ見つめてる」で、さらに会場が一体感に包まれた。会場と大黒のボルテージは高まるばかりで、大黒はマイクスタンドを逆さに持って熱唱する場面も。その姿はロックスターそのものだった。ラストは「Anything Goes!」で、衰え知らずのハイパワーなボーカルで会場を沸かせ、最後は「ありがとう!」と会場の熱気を高めたまま、颯爽とステージを後にした。

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