DOMOTOが後輩たちに残したもの 歩みで見せた“表現者”の姿、嵐との関係性 続いていく「二人らしい世界」
DOMOTOが導いていく、「おかえり」が待つ未来
“あっち”か“こっち”か、人はついどちらかしか選べないように感じてしまうときがある。でも、これまでの道幅ではかなわなかったとしても、少しだけ道を広げれば、もしかしたら“どちら”も選んで歩けるのではないか。そうして二人は挑戦し続けてきた。その粘り強さと愛情深さこそが、彼らのあいだにある“絆”なのだろう。
もちろん、それは簡単なことではない。これまでの二人の歩みを振り返れば、さまざまな意見が飛び交ったこともあったし、実現に向けて多くの調整を必要とする難しさもあった。その強さとしなやかさをいちばんに実感しているのが、同じ道を歩んできた後輩たちなのだと思う。同日のラジオでは、嵐のラストライブをめぐるやりとりについても語られた。なかでも印象的だったのが、大野智が号泣したというエピソードだ。
剛は「大ちゃん(大野)に会いまして。『お疲れさん』って言って、ハグして、背中トントンってやったら、大ちゃんがギャン泣きしてました。『剛くんにそんなに言ってもらったら泣くじゃないですか』って」と明かす。涙が止まらない大野を、「ちっちゃい体で申し訳ないけど、受け止めようと思って」と包み込んだという。
また、松本潤とも熱い話を交わし、話が盛り上がった勢いで「タクシーを拾うまで手を繋ぐか」「なんの時間ですか(笑)」と、手を繋いで歩いたというエピソードも語られた。これには、光一から「二人で?」と驚きのリアクションが返ってきた。剛が「そういうのあるやん」と言うと、光一も「ありますね」と受け止めるのだ。
そんな先輩/後輩の親しい関係性も、二人が作り上げたもののひとつだ。光一が車を運転しているのを見かけたと、timeleszの菊池風磨からメールがきたと、かつてラジオで明かされたこともあった。そして、そんな絡みを「嬉しいじゃないですか」と言って彼らは笑う。もちろん、舞台などにおいて先輩として、リーダーとして対面するとなれば、相応の緊張感が走る。そうした緊張と親しさのあいだを行き来できる空気も、二人が生み出したものだろう。
“受け継ぐ”とは、同じことを繰り返すのではなく、自分たちの時代に合う形へと更新していくこと。先輩たちへの敬意を抱いたまま、自分たちは後輩にとって近い存在になること。先を歩んだ人たちが切り拓いてくれた道を、より歩きやすく整え、ときには立ち止まった人の背中を押し、遠回りした人が戻ってきたときには「おかえり」と迎える。そんな人たちがいてこそ、その道は次の世代へつながっていく。
「歩いててよかったよね」という剛の一言は、ファンへ向けた感謝であると同時に、その道をともに歩いてきた相棒への言葉にも聞こえた。35年という年月をかけて二人が成し遂げてきたもの。それは、彼らが歩き続けながら受け止めてきた、多くの思いで広がった道だった。そして、その道はこれからも二人の歩みとともに続いていくのだ。
※1:https://corporate.starto.jp/files/83/pdf/DOMOTO.pdf
























