GANG PARADE THE LAST ROAD Vol.4:キャ・ノン「ギャンパレの亡霊として生きていくしかない」 意志と覚悟、“本物”のなり方

GANG PARADE、分裂期の加入

――当時、ギャンパレがGO TO THE BEDSとPARADISESに分裂していたことに関しては、どのように思っていました?

キャ・ノン:外から見ていただけなので実際のところはわかりませんが、新メンバーが入ったけどサキさんが抜けてしまって、それからの分裂だったので、ギャンパレとしては失速してしまっているのかなと思っていました。でも、PARADISESがなかったらギャンパレに入れなかった気がするので本当に感謝しています。

――合宿で一緒に課題に取り組んだGO TO THE BEDS、PARADISESのメンバーは?

キャ・ノン:月ノ(ウサギ)ちゃんと一緒にやらせてもらうことが多くて。ほとんどの課題曲が、月ノちゃんと一緒でした。

――あの合宿の時、月ノさんは正規メンバーではなくなっていて、研修生。WAggにレンタル移籍していた時期ですよね?

キャ・ノン:そうです。WAggでした。

――合宿の思い出として挙げたいことは?

キャ・ノン:課題曲は全部頭に入れて行ったんですよ。でも、急に渡された曲がうまくできなくて。「PARADISES RETURN」です。あの曲は今でも自分のなかで大切で、自分の背中を押してくれた曲でもあって。月ノちゃんが、「ここで諦めちゃダメだよ」と励ましてくれたんです。合宿でいちばんめげそうになったタイミングだったんですけど、頑張ってよかったなと思いました。月ノちゃんはパワー系で「やるしかない!」の人だから、すごく支えられたというか、「この人について行くしかない」と思いながら必死に食らいつきました。

――合宿の最終日まで残って、合格したわけですが、名前を呼ばれたのはPARADISESでしたね。どんなことを思いました?

キャ・ノン:すごく嬉しかったです。「WACKに入れたんだ!」というのがすごく嬉しくて。PARADISESのことは入ってからどんどん知っていったんですけど、メンバーが優しく迎え入れてくれて、いいグループに入れたというのも感じました。

――キャ・ノンという名前に関しては、どう思いました?

キャ・ノン:同じタイミングでGO TO THE BEDSに入ったベビ(チャンベイビー)はいくつか候補があったのに、私は「あなたはキャ・ノンです」だけだったから、「候補がいくつかあっていいなあ」って(笑)。でも、「まあ、キャ・ノンだよなあ」と思って。名前をもらえたことは、純粋に嬉しかったです。

――PARADISESに入った2021年もコロナ禍が続いていましたから、予定されていたお披露目ライブは中止。生配信になりましたよね。

キャ・ノン:はい。お披露目は無観客でやりました。初めてお客さんの前に立ったのは、そのちょっとあとの名古屋、DAYTRIVEでしたね。あの頃は1日3回まわしでライブをやっていて、特典会はできないから、1時間空けたら次のライブ、という感じでした。私のことが好きなお客さんはまだいなかったから、「認めてもらわないと」と思ってました。

――認めてもらうためには、どうするべきだと思っていました?

キャ・ノン:「自分がPARADISESを引っ張っていくくらいの気持ちでやらなきゃな」「即戦力になりたいな」と思ってました。「入ってくれてよかった」とメンバーやマネージャーさんに感じてもらいたかったですし、ファンのみんなにもそう思ってもらいたかったです。

比べものにならないくらい「認めてもらわなきゃ」っていう気持ちが強かった

――そういう2021年を経て、2022年の元日にギャンパレの復活が発表されました。あの時、どう思いました?

キャ・ノン:めちゃくちゃ嬉しかったですね。ギャンパレの音楽がずっと封印されてたわけなので、「またライブが観れるぞ!」っていう。

――“ギャンパレ再始動”=“ギャンパレメンバーになった”というわけですが、実感はありました?

キャ・ノン:でも、あの時は「ギャンパレのメンバーになったんだ!」って実感するどころじゃなかった(笑)。

――翌日のライブのために一晩で準備することになりましたからね。

キャ・ノン:はい。O-WESTで再始動したあと、ツアーをまわっていくなかで、「ギャンパレになったんだなあ」と徐々に思うようになりました。

――ファンとして見ていた時は、新メンバーが入ることに抵抗があったわけですが、自分が新メンバーとなることに関しては、どう思いました?

キャ・ノン:自分が入ることにすら、ちょっとした抵抗はありました。自分がそう思うんだったら、同じように思う人がほかにもいっぱいいるだろうな、と。だから、「どうにかしてGANG PARADEにならなくちゃ」と思いました。PARADISESに入った時とは比べものにならないくらい「認めてもらわなきゃ」っていう気持ちが強かったです。ファンとして応援してた頃のかっこいいギャンパレも、その後に変化していくのも見てきたけど、「自分がいるギャンパレが今まででいちばんいいと感じてもらわなきゃ」と思ってましたね。「どうにかしてよくしよう」「ここからメンバーで頑張っていこう」っていうのは、PARADISESのメンバーがやめた時もあったんです。でも、再始動した時のギャンパレは誰もやめていないうえでの変化ですし、いい方向に持って行きたくて。

――ギャンパレは初期からさまざまな変化を経てきましたけど、意地でも変化をプラスにしてきましたよね。常に負けん気があったという印象です。

キャ・ノン:負けん気がある人たちです。「先輩もそうだから、自分たちもそうであろう」みたいな。

――2022年から始まったギャンパレの活動を振り返るなかで、特に印象的だった出来事として思い出すことはありますか?

キャ・ノン:いろんなことがあったんですけど、すごく嬉しかったのは、幕張でのWACK全体のライブです(2022年11月23日に幕張メッセイベントホールで開催された『Even without BiSH, this is WACK』)。あの時、声出しができたんですよ。

――コロナ禍の真っ只中で、声出しができなくなっていた頃ですね。

キャ・ノン:はい。それまでずっとダメだったんですけど、お客さん同士の間隔が取れるからということで、その時の1回だけ声出しがOKで。その日、自分がギャンパレのメンバーとしてステージに立ってる形で初めてコールを聞いて、本当に嬉しかったです。

――ノンさんのギャンパレでの活躍に関しては、作詞をした「Träumerei」を思い出す遊び人も多いと思います。ギャンパレにとって初のドラマ主題歌でしたから。

キャ・ノン:作詞自体は前の事務所にいた頃からやらせてもらっていたんですけど、メンバーがたくさんいるなかで選んでもらうのは嬉しいことでしたね。

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