嵐への憧れ、『タイプロ』で得た経験と仲間 山根航海「人生が変わりました」ソロとして歩み出す決意

山根航海、ソロとしての決意

「世界を楽しくてハッピーなものにしたい」ーー山根航海として目指す音楽

山根航海

ーーソロをやりたいと気づいたのはタイプロが終わってから?

山根:はい。終わってからすぐは、簡単には切り替えられなくて、無の時間がしばらく続きました。少し経ってからタイプロ期間を振り返って今後のことを考えていたら、ポンポンやりたいことが出てきて、それがぜんぶソロだったっていう。で、「だったら叶えちゃおうぜ」と思ってソロアーティストになりました。

ーーやりたいことが次々出てきたとのことですが、パフォーマンスするだけじゃなくて、クリエイティブみたいなことももともとお好きだったのでしょうか?

山根:もともとふざけるのが大好きな人間なんです。常に一発ギャグとかもやっているし。

ーーギャグをクリエイトしていたんですね。たしかに「わたるにハマる」というTikTokアカウントでは一発ギャグをたくさん投稿されていましたよね。

山根:あれは500日毎日投稿したんです。

ーーつまり……500個の一発ギャグを作ったということですか!

山根:そうです。500個のオリジナルギャグがあります。今考えたら絶対にできないですけど(笑)。

ーー人を笑わせることは昔からお好きだったんですか?

山根:大好きでした。生徒会長をやっていたこともありましたし、みんなの前に立って先導したり、みんなを笑わせたりするのは好きでしたね。むしろ人からみられていないと生きていけないタイプかも。目立ちたいし。

ーーお話を伺っていると、ただ目立ちたいというよりは、ちゃんと「相手を喜ばせたい」「楽しませたい」という気持ちがあるように感じます。

山根:そうですね。その場を楽しくしたいとか、悩みを話してくれた人の気持ちがちょっと軽くなるとか、そういうことがうれしくて。だから人前に出るんだと思います。

ーーそして2025年9月に「メロい」でソロデビューを果たしました。ソロアーティストとして活動を始めてみていかがですか?

山根:やっと「ソロでやります」と言えたことがうれしかったです。

ーーそして翌月には1stライブ『Wataru to AimaSHOW』を行いました。

山根:幸せでした! 僕、生でのパフォーマンスの時間が大好きなんです。ステージに立って踊っている自分が好きなんじゃなくて、そんな僕をキラキラした目で見てくれるみんなが大好きで。ニコニコしながら見てくれるので「もっと笑顔にさせたい!」という気持ちになります。

ーーそして2026年6月に、1stデジタルミニアルバム『VV』がリリースされました。リード曲「Mask Off」は既発のシングル3曲とはガラッと雰囲気の異なるダンスチューンです。

山根:まず「山根航海は一色じゃないんだよ」と伝えたくて。いろんな山根航海を見せたいし、いろんな味を見せたいと思って、今回のミニアルバムは系統を揃えていないんです。そのなかでも「Mask Off」は大人っぽいおしゃれな感じにして、大人びた山根航海を見てほしいと思ってリード曲にしました。

山根航海 - Mask Off [Official Music Video]

ーーステージングも楽しみになる楽曲ですよね。

山根:この曲は結構がっつり踊ります。でも僕が面白いなと思うのが、この曲って歌詞では結構ちゃんとしたメッセージを歌っているということで。今の時代って、みんなどこかで絶対にマスクを付けていると思うんです。SNSでは誰かの目を気にしていて「本当はこう思っているんだけど、いい顔しておこう」みたいな気持ちがあるだろうし。だけど僕はありのままでいる人が好きなんです。だってカメラを向けられて笑う顔よりも、友達と話して笑っているときの顔の方が絶対にいいから。だから、そういう“マスクを取ってありのままでいていいんだよ”ということを伝えたいと思って作ったのがこの曲。サウンドとのギャップが面白くあわさった曲かなと思います。

山根航海

ーーメッセージもしっかり反映されているんですね。曲作りとしては、山根さんが「こういう曲を作りたい」とか「こういうことを歌いたい」と伝えて作ってもらうんですか?

山根:そうです。一緒に音楽を作ってくださる方に、「こういうテーマで」とか「ライブでこういう演出をしたいんですが、こういう曲作れますか?」って自分の中で作りたいものを伝えて、そこから相談して作っていく形です。僕は音楽の知識がいっぱいあるわけじゃないので、最初にイメージを伝えて、そこから形にしてもらいます。

ーーそれでいうと、シングルとしてアルバム前にリリースしていた「メロい」「Don't stop」「シアワセドレス」はポップで明るい楽曲が続きましたが、「Mask Off」みたいな曲を出さなかったのも意図的なのでしょうか?

山根:はい。まずは山根航海のイメージを定着させたかった。僕は世界を楽しくてハッピーなものにしたいんですよ。だからまずはそういう曲を出したいなと思った。そういう思いを持っている山根航海を表現した曲にしたいなと思って、ポップで応援歌系の曲にしました。でもミニアルバムではもっといろんな山根航海がいることを見せられたらと思って、アルバムにはいろんな曲を入れたという感じです。3曲聴いてくれた方に「そういうこともするんだ!?」ってびっくりさせられたらなって。

ーーここでも「その場を明るくしたい」とか「楽しませたい」という考えに集結するんですね。

山根:そうです。周りが笑っていたら絶対に自分も笑うし、その周りにも……って連鎖すると思うんです。それで“生きる希望も持てた”とか“笑えなかったけど笑えるようになった”とか、そういう人が一人でも増えたら僕は音楽をやってよかったなと思える。だからこの世界のみんなが笑顔になるまで、一生音楽をやり続けたいと思っています。

山根航海

ーー「みんなへ」では初めて作詞を手がけたそうですね。作詞をしてみようと思ったのはどうしてだったのでしょうか?

山根:オーディションを通してすごく多くの人に応援していただいたので、その感謝をしっかり伝えたいと思っていて。だったら楽曲で届けたいと思ったので「作詞させてください」と言って始めました。でも作詞をしたことがなかったし、やり方もわからなかったので、とりあえず日記のようなものをバーっと書いて、そこから特に伝えたい部分をピックアップして、メロディにはめていくという形で作っていきました。

ーー伝えたいことが山根さんの中にあるからこそ挑戦できた作詞だったんですね。

山根:そうです。やったことのないことだったので、最初は不安だったんです。だけど「伝えたい」という気持ちが大きすぎたので挑戦しました。書く上では、絶対に等身大の僕のままで伝えたいと思ったので、自分の言葉と自分のチョイスにこだわりました。

ーー初めてご自身で歌詞を作ってみていかがでしたか?

山根:出来上がった歌詞でレコーディングしているときに鳥肌が立ちました。自分で書いた日記が、こうやってみんなに届く1つの楽曲になったということに感動して。「やっと形になった」という感慨がすごく大きかったです。「これがみんなにしっかり届いたらいいな」という気持ちでレコーディングもしたので、ちゃんと届いたらいいなと思います。

山根航海

ーーオーディション中のファンの方の応援を受けて、その感謝を形にしたということですが、タイプロは配信番組で、ファンの方と直接交流はありませんでしたがファンの方の存在や応援はどのように受け取っていたのでしょうか?

山根:一番大きかったのは終わったあとです。終わったあとの応援メッセージが半端じゃなくて。さっきも言ったように、終わった瞬間は無になっていたんですね。何も入らないし、何も出ていかない、みたいな。そのときに希望だったのが、そういうみんなの声で。「またステージで見たい」とか「出会ってくれてありがとう」とか、ただただ「ありがとう」とか、そういう一つ一つが本当に支えになったし、それを受け取って「俺ってやっぱりステージに立つ人だし、みんなを連れていかないといけない」と思いました。もしみんなの声がなかったら、ソロでやっていなかったかもしれない。だから本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ーーそしてその思いを受け取って山根さんは楽曲を作る。すごく素敵な関係性ですね。

山根:はい。でも1曲じゃ全然足りないです。だけど、アイドルとしてちゃんと楽曲で届けたかったので。これをみんなに届けて、少しでもみんなの心が動いたり、思い出してくれたらうれしいです。一人でも「良かった」と言ってくれたり、笑顔になってくれたら“大安心”です。

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