元カレの言葉が変えた人生、アジアでの熱狂、“見せる自分”と“秘める自分”……茉ひるが語る挑戦の全貌

眉毛がなくなった……勘違いから衝撃の事件へ「落ち込んでいても仕方ない」

――茉ひるさんの親しみやすさとチャレンジ精神も現地の方にも喜ばれているんでしょうね。一方、3曲目の「天気雨」は未完成な自分や不器用な心といった、ちょっと内省的な心情が描かれています。
茉ひる:これはまさに、メジャーデビューしてからの私の等身大の心情です。仕事で思うようにいかなくて落ち込むこともありますが、いつまでも落ち込んでいても仕方ない。そこからどれだけ成長のスピードを上げられるかが大事なんだと、自分を奮い立たせたタイミングで作りました。
――落ち込んでいても仕方ないと思ったきっかけって、何だったんですか。
茉ひる:あの……これは初めてお話しするんですけど。このEPの制作中に、眉毛を脱色しようと思って自分でクリームを塗ったんです。30分ほど経ってからクリームを拭き取ったら、眉毛が全部なくなっていて! カラー剤と間違えて除毛クリームを塗ってしまっていたんですね。やらかしちゃったなと思ったんですけど、「起きたことはしょうがない」と思って、しばらく眉毛をイチから描いてごまかしていました。その時に感じた「起きてしまった事実は変えられないけど、今できることをしよう」という開き直りというか、強さが結果的に「天気雨」の〈不器用な僕でも届くさ〉という歌詞につながりました。
――きっかけが意外すぎてびっくりしました(笑)。その後、眉毛は?
茉ひる:ちゃんと生えてきました! そんな失敗がありましたが、結果的に「天気雨」が作れてよかったです。私にとって自分の背中を押してくれる大切な曲になりました。
――そして、4曲目の「UI」は全編英語詞。これも新たな挑戦ですね。
茉ひる:英語での作詞はまだ勉強し始めたばかりなので、Kris Rocheさんに手伝っていただきながら、自分の伝えたい想いを英語に落とし込んでいきました。メロディに関しても、アメリカにルーツを持つKrisさんから「海外ではこっちのメロディのほうが好まれそう」といったアドバイスをいただけたのが、すごく勉強になりました。
――浮遊感溢れるトラックに似合う、エアリーな歌声も聴きどころですね。
茉ひる:地声と裏声の間のような声質をキープして歌うのが結構難しくて。でも、ずっとやってみたかった表現だったので挑戦できてよかったです。自分の歌声の新たな引き出しが増えたような感覚があります。

――歌い方で言うと、5曲目の「ティーンエイジブルー」はまたガラッと変わって。ちょっとクセのある歌謡曲風のボーカルが中毒性に満ちています。
茉ひる:気づいてくださって嬉しいです! この曲はセルフディレクションで、声の作り方からかなり意識しました。トラックを聴いた瞬間にサビの〈ティーンエイジブルー〉というフレーズが思い浮かんだので、そこは大切に歌っています。歌詞の内容的には、10代特有の「大人になりたいけどなりきれない」ような、背伸びした感情を込めています。カラオケで歌う時は、サビ前の〈ねえねえ、奪って?〉のフレーズを、とにかくかわいく歌うのがポイントです。
――ラストの「百日草(Remix)」では、茉ひるさんが中国語、Nasiさんが日本語の歌唱に挑戦するというクロスボーダーな試みをされています。互いの言語で歌うことで生まれた新たな発見はありましたか?
茉ひる:台湾のシンガーのNasiさんと、お互いの言語で歌い合うことで国境を越えた愛を表現できた特別な一曲になりました。中国語で歌った時、ファンの方から「寄り添ってくれてありがとう」というメッセージをたくさんいただいたんです。そうした試みによって、現地の方の気持ちに寄り添うことができたのかな、と。やってみて本当によかったなと思いましたね。
――今回のEPの制作では曲が出揃ってから、『Cinema』というタイトルをつけられたんですか。
茉ひる:そうです。曲が揃っていくうちに、どの曲もその時の自分自身の「こうしたい」という想いが深く入り込んでいることに気づいて。“見せる自分”と“秘める自分”、そして私自身が生み出す世界、そのすべてが私であり、自由に自分の心に映し出せたらいいなと思ったんです。その“心を映し出す”という感覚が、スクリーンに映像を投影する映画館(=シネマ)のイメージと重なり、このタイトルにたどり着きました。

――この作品の制作を通して、茉ひるさんのアーティスト像がより明確になったんじゃないですか。
茉ひる:本当にそうだと思います! 曲を並べた時に、自分が何を意識しているのかや自分自身をコントロールすること、自分の心を映し出すことが私の軸なんだなと、再確認できました。
――EP『Cinema』の制作を経て、これからどのようなアーティストを目指していきたいですか。
茉ひる:曲に対する受け取り方は、リスナーの皆さん一人ひとりの自由であってほしいと思っています。誰かが曲を聴いて自分の想いを投影し、それがまたメッセージとして私に返ってくる。その循環から新しい曲が生まれていくのが理想です。大規模なアジアツアーの真っ最中ですが、この旅を乗り越えた先に、自分が進化できていることを感じたいです。「変わらない愛を持ち続けるために、進化し続けなければならない」という強い決意を持って、これからも皆さんの心に寄り添う音楽を届けていきたいなと思ってます。
――SNSで日本のファンを「チームジャパン」と呼んで大切にされていますが、これからの国内活動についてはどう考えていますか?
茉ひる:ホームである日本のファンの方たちも、やっぱり大切にしたいです。海外で大きな動きがあるタイミングでは現地の言葉でアナウンスすることも多く、国内の皆さんへの姿勢をどう見せるかは日々試行錯誤していて。日本ではEP『Cinema』のリリースタイミングでインストアライブもたくさん行いますので、国内ならではのアプローチでも活動していけたらと思っています。
■リリース情報
Major 1st EP『Cinema』
発売中
購入URL:https://mahiru-automobile.lnk.to/Cinema
配信URL:https://mahiru-automobile.lnk.to/Cinema_digital
・通常盤(CD):2,310円(税込)/WPCL-13767
・WMS限定盤(CD+Tシャツ/XLサイズ):4,950円(税込)/WPCL-60122
※CD収録曲、ジャケット、スペシャル・ブックレットは共通
<CD>
01. ロストライン by 茉ひる & Billy Choi
02. Florisia
03. 天気雨
04. UI
05. ティーンエイジブルー
06. 百日草 (Remix) by 茉ひる & 李芷婷
■ツアー情報
『Mahiru ONE MAN LIVE ASIA TOUR 2026-2027 "Auralisia"』
※終了した公演は割愛
2026年7月26日(日)
大阪・BANANA HALL
OPEN 17:00/START 17:30
2026年10月24日(日)
愛知・NAGOYA JAMMIN
OPEN 17:00/START 17:30
2027年1月23日(土)
東京・Spotify O-EAST
後日発表
<チケット>
一般発売中:https://x.gd/yC4Nu
『MAHIRU ONE-MAN LIVE 2027 in Zepp New Taipei』
2027年3月27日(土)Zepp New Taipei
17:00/START 18:00(TPI)
2027年3月28日(日)Zepp New Taipei
14:00/START 15:00(TPI)
<チケット>
1Fスタンディング:NT$2,200
2F座席Aエリア:NT$3,000
2F座席Bエリア:NT$2,800
車椅子席:NT$1,100
<チケット>
一般発売中:https://ticketplus.com.tw/activity/2f6431aac30afb722f615b9b95aabb0e
茉ひる アーティストページ:https://wmg.jp/mahiru/
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