a flood of circle 佐々木亮介が掲げるロックの美学 リハなし、演出なしで臨んだ異例の日本武道館公演の裏側

日本武道館後に下北沢SHELTERでワンマンをした意味

ーーそして武道館の翌日には下北沢SHELTERでワンマンライブを開催。

佐々木:このバンドで初めてライブをやったのが下北沢SHELTERだったんです。昼の部のオーディションだったんだけど、そのときの店長だった西村仁志さんが気に入ってくれて。「武道館やれるよ。武道館やったら、次の日にSHELTERでやりなよ」っておだててくれたんですよ。その言葉をずっと覚えていたので、実行したっていう……それもめっちゃ恥ずかしいですね(笑)。西村さんは今、新代田FEVERの店長なんですけど、SHELTERに観に来てくれて。西村さんもサラッとした感じでしたけどね。

ーー佐々木さんにとって、いいライブの条件とは?

佐々木:ライブを観る前の自分のことがバカバカしくなるということかな。ギターウルフがめちゃくちゃ好きなんですけど、セイジさん、ほら貝吹いたりするんですよ。「マグマ信長」というすごいタイトルの曲なんですけど、冒頭でほら貝を吹いて。全然吹けてなくて、ポイッと捨ててライブを始めるんですけど、「これでいいんだ?」って(笑)。ヒット曲がいっぱいあるんだったら、ヒット曲発表会もいいんだろうけど、自分たちはそうじゃない。だったらやっぱりドキドキさせたほうがいいでしょ。ギターウルフはすごすぎて近づけないんですけど、観ている人が「悩んでたことがバカバカしいな」と感じてもらえるようなライブをやりたくて。

ーーかなり近いところまで来てるんじゃないですか、今のa flood of circleは。それにしても佐々木さんを支えるバンドメンバーはすごいですね。

佐々木:うん、そう思いますよ。自分を含めて天才とかじゃないけど、一生懸命やってくれるんで。そもそも武道館をやることにしたのも、ナベちゃん(渡邊一丘/Dr)に「このままの感じでバンドをやっていくのはしんどい」と言われたのがきっかけですからね。「武道館に親も呼べて、いい思いしたんじゃないの?」とも思ってますけど(笑)。

ーー武道館後、メンバーとの関係性はどうですか?

佐々木:どうなんだろう? 喋ってないんですよ、ぜんぜん。(5月20日の)新宿LOFTのライブのセットリストをLINEで送ったんですけど、メッセージに付ける小さいOKマークが送られてきました(笑)。そんなに険悪でもないと思いますけどね、たぶん。

ーー8月にはベストアルバム『革命未遂の蝶が見る夢』をリリースし、その後は全国ツアーが控えています。

佐々木:武道館ライブが黒字になることがわかってからは、ずっと次のことを考えてたんですよ。ベスト盤を出してツアーをやるって延命治療みたいなもんなんですけどね。とにかく「働きたくない」がモチベーションだから、ベストでお茶を濁すんじゃなくて、1億円くらいゲットできるアルバムを出したいんですけど。大事なのはやり方、アイデアだと思ってて。

ーーアルバム『WILD BUNNY BLUES / 野うさぎのブルース』は山小屋でレコーディング、アルバム『夜空に架かる虹』はバンドで録音したものを佐々木さんが大胆にエディット。作品のたびに違うアプローチを施してますよね。

佐々木:それが全てというか。アイデアさえあれば、メロディや歌詞はくっついてくるので。「これもアリなんだ」みたいな発見の連続がロックであってほしいって夢を見てるんですよね、まだ。ロック自体がもう古いし、ロックに影響されている以上、新しいことはできないとわかってるんですよ。だけどもうちょっと悪あがきさせてくださいって感じですね。

ーー武道館の次の大きな目標も決めておいたほうがいいのでは?

佐々木:面白いことをやりたいですね。武道館をやったから次は横浜アリーナとか、普通じゃないですか。企業の成長戦略じゃないんだからって話だし、東京ドームでいいライブなんか観たことないよって思ってるので。ただお金がほしいので、なんとかがんばります。

どう生きるかとつながってるーーミュージシャンと著作権の関係性

ーー今回はJASRACとのコラボレーション企画ということで、最後に著作権の話も聞かせてください。今日のインタビューもそうだし、ライブのMCでもよく「お金ほしい」って言ってますよね。

佐々木:そうですね。お金が欲しくないんだったら、チケット代も要らないので。1億円貯金があったらそれでもいいかもしれないけど、いつバイト暮らしに戻るのかわからないですからね(笑)。それはそれとして、お金のことは大事だと思います。結局はお金をもらったり払ったりする仕組みのなかにいるわけだし、どう生きるかとつながってるから。

ーー20年間の活動の中で、過去の楽曲がライブや配信、映像など、いろいろな形で息づいていると思います。作り手として、“自分の曲がどう収益につながるのか”その仕組みについて感じていること、気になっていることはありますか?

佐々木:何もわかってないかも。契約書とかも、ちゃんと読んだことないんですよ。そんなこと気にするのはダサいと思ってるわけではなく、単にズボラなだけなんですけど。自分たちのことに関しては、音楽出版社のほうでJASRACに登録しているので、ちゃんとやってくれてるに決まってると思ってます。

ーー今は海外でも楽曲が聴かれたり、使用されることも多いですよね。佐々木さん個人でもJASRAC会員になれば、現在受け取れていない、海外での作詞作曲分の著作権料も受け取ることができます。

佐々木:そうなんですね。会員かどうかもわかっていなかった……。確かにいつ海外でバズるかわからないし、そのほうがいいかも。

ーーもちろんアマチュアのミュージシャンにも著作権はあるので、会員になってきちんと著作権料が入ってくるようにしておけば、バイトする時間を減らせるかも。

佐々木:確かに。たまにバンドマンの知り合いと契約の話とかもしますけど、あまりわかってない人が多いんですよね。そういう話はどうしても受け身になってしまうというか。自分は生活できているので、余計に関心が向かないんですよ。知ろうとしてなかっただけなので、そこは考えていきたいです。

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■リリース情報
a flood of circle 20周年記念ベストアルバム『革命未遂の蝶が見る夢』
2026年8月発売予定

■ライブ情報
『a flood of circle TOUR 革命未遂の蝶が見る夢』

【2026年】
8月26日(水) 千葉 LOOK
OPEN 18:30/START 19:00

8月28日(金) 渋谷 CLUB QUATTRO
OPEN 18:00/START 19:00

9月10日(木) 小倉 FUSE
OPEN 18:30/START 19:00

9月11日(金) 大分 club SPOT
OPEN 18:30/START 19:00

9月13日(日) 鹿児島 SR HALL
OPEN 16:30/START 17:00

9月15日(火) 神戸 太陽と虎
OPEN 18:30/START 19:00

9月20日(日) 福山 Cable
OPEN 16:30/START 17:00

9月23日(水・祝) 浜松 窓枠
OPEN 16:30/START 17:00

10月1日(木) いわき club SONIC
OPEN 18:30/START 19:00

10月3日(土) 八戸 ROXX
OPEN 16:30/START 17:00

10月4日(日) 秋田 Club SWINDLE
OPEN 16:30/START 17:00

10月14日(水) 高松 DIME
OPEN 18:30/START 19:00

10月16日(金) 奈良 NEVERLAND
OPEN 18:30/START 19:00

10月17日(土) 京都 磔磔
OPEN 16:30/START 17:00

10月22日(木) 札幌 Bessie Hall
OPEN 18:30/START 19:00

10月23日(金) 旭川 CASINO DRIVE
OPEN 18:30/START 19:00

10月25日(日) 函館ARARA
OPEN 16:30/START 17:00

10月29日(木) 金沢 vanvanV4
OPEN 18:30/START 19:00

10月30日(金) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
OPEN 18:30/START 19:00

11月1日(日) 長野 J
OPEN 16:30/START 17:00

11月6日(金) 仙台 darwin
OPEN 18:30/START 19:00

11月12日(木) 横浜 F.A.D
OPEN 18:30/START 19:00

11月19日(木) 松山 Wstudio RED
OPEN 18:30/START 19:00

11月21日(土) 高知X-pt.
OPEN/START 後日発表

12月2日(水) 四日市 CLUB CHAOS
OPEN 18:30/START 19:00

12月4日(金) 岡山 PEPPERLAND
OPEN 18:30/START 19:00

12月5日(土) 米子 AZTiC laughs
OPEN 16:30/START 17:00

12月18日(金) 広島SECOND CRUTCH
OPEN 18:30/START 19:00

12月20日(日) 福岡BEAT STATION
OPEN 16:30/START 17:00

【2027年】
1月15日(金) 大阪BIGCAT
OPEN 18:00/START 19:00

1月17日(日) 名古屋THE BOTTOM LINE
OPEN 17:00/START 18:00

1月24日(日) 豊洲PIT
OPEN 17:00/START 18:00

-EXTRA SHOW-
1月30日(土) 沖縄OutPut
OPEN 16:30/START 17:00

1月31日(日) 沖縄OutPut
OPEN 16:30/START 17:00

■チケット料金
オールスタンディング ¥4,800(税込/ドリンク代別)

■注意事項
・会員1名につき1回2枚まで(複数公演申し込み可能)
・未就学児童入場不可(小学生以上チケット必要)

FC先行お申込み:https://afloodofcircle.com/feature/ecdaba61b97ec24cfd07f50ad4c0c1d9
FC先行期間:2026年5月6日(水祝)19:00〜6月7日(日)23:59

■一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC / Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers)

1939年、音楽クリエイターたちが集結し、JASRACを創設。
以降、JASRACは音楽クリエイターの権利を守り、その挑戦を支えてきました。
JASRACはこれからも音楽著作権の管理を通じて、
ゆたかな創造あふれる未来を音楽クリエイターとともにめざしていきます。

・JASRAC ウェブサイト:https://www.jasrac.or.jp
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