Aぇ! groupは“頼もしい未来”を見届けたいグループに デビュー2周年へ至ったメンバーのひたむきな強さ

繊細に、華やかに、器用に、そして心強く――メンバーの強み

 もちろん、それができるのも、メンバーそれぞれが個を強くしてきた結果でもある。正門良規の魅力は、その繊細さ。相手の言葉や空気の揺れを丁寧に拾い上げるような気遣いと包容力は、“リア恋王”と呼ばれる理由そのものだ。求められる役割を全うしながら、メンバーに華を持たせることもできる。その柔らかな空気が見る側とグループとをつなぐ、安心感の柱になっているのだ。

 末澤誠也はグループの華やかさを担う。かつては“関西の狂犬”と呼ばれ、恐れられていたというエピソードがあるほど尖った空気感を持ちながらも、今ではそのクールさすらスタッフからいじられ、笑いへ変えていく。そのギャップを受け入れた覚悟が、彼のスター性をより魅力的に見せている。

 佐野晶哉の強さは、やはり圧倒的な器用さにある。歌や演技のうまさはもちろんのこと、その思考の速さ、状況判断、瞬発的なコメント力は、常連となっている『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)で千鳥から「天才」と評されるほど。しかも、その頭の回転の速さを自身の誇示ではなく、みんなの笑顔のために使えるところが佐野のすごさだ。

 そして、小島健の存在はグループに独特の余白を生んでいる。空気を掻き回すこともできれば、逆にまとめ上げることもできるその器量の大きさは、アイドルとしても唯一無二の存在感につながっている。その場の流れを感覚的に掴みながら立ち回る姿には、職人的な心強さがある。小島がいることで、Aぇ! groupの会話は予定調和になりすぎない。

 それぞれ異なる役割を持ちながら、誰か一人に依存せず空気を回していく。だからAぇ! groupのトークは、ボケとツッコミの応酬を越えた“信頼のラリー”のように感じられるのだ。

ついにサブスク解禁! 面白いグループから、さらに“聴かれるグループ”へ

 これまで、「面白いグループ」として語られることが多かったAぇ! groupだが、実際にはバンド文化を背負い、生演奏を武器にしながらライブを積み重ねてきた、非常に音楽的なグループでもある。その一面が、5月11日に全45曲がサブスク解禁されたことで、広く届くようになっただろう。SNSでは「ずっと願っていたことが叶ってうれしい」「Aぇの曲が身近になった」という声も相次ぐほど、待ち望まれていた展開だ。

 王道アイドルソングとしての幸福感もあれば、泥臭いバンドサウンドもある。青春感と熱量、関西グループらしい明るさ、その全部が同居している楽曲を歌い上げられるのは、Aぇ! groupならでは。サブスク解禁によって、YouTubeやバラエティから彼らを知った人が、“ちゃんと聴く”入口を得たことは大きな転機と言えるだろう。

 この2年間で、メンバー個人の活動もグループに厚みを与えている。俳優として経験を積み、外の現場で磨かれた表現力や空気作りが、再びグループへ還元されているのを感じる。個人の仕事が個の分裂ではなく、“Aぇ! group”という輪郭をより立体的にしているのだ。

 デビュー2周年は、完成を祝うタイミングではないのかもしれない。むしろAぇ! groupは今、“もっと売れるかもしれないグループ”から、“これから先も見届けたいグループ”へと変化している真っ只中。その頼もしい未来を、今後もずっと見ていたい。

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