GENERATIONS 小森隼「やりたいことのためにもがきたい」 経験の“全て”を活かしたワンマンショーで表現する自分自身

2021年より、毎年恒例のトークライブ『小森隼の小盛りのハナシ』を開催してきたGENERATIONS・小森隼。他にもラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)の教頭や校長を長年務めたり、情報番組のレギュラーに就任したりと、アーティストでありながら“トーク”のイメージが強いメンバーだ。そんな彼が、今年6月から新しいワンマンショー『HAYATO KOMORI Presents QUEST LIVE TOUR 2026 "ON and OFF"』を開催する。同イベントはDREAMERS(GENERATIONSのファンの呼称)からのREQUESTに応えつつ、ダンス、トーク、演技、ベースなどさまざまなエンターテインメントを届けるというもの。これまで培ってきた経験を存分に活かせそうな同イベントに、小森はどう向き合っていくのだろうか。本人に話を聞いた。(高橋梓)
ワンマンショーが「トークショーじゃない」と驚かれる状況を逆手に
ーー『HAYATO KOMORI Presents QUEST LIVE TOUR 2026 "ON and OFF"』の開催決定、おめでとうございます。開催するに至った経緯からお伺いさせてください。
小森隼(以下、小森):今年、GENERATIONSが「QUEST」というテーマを掲げていて、メンバーそれぞれが個人でチャレンジをしていく年なんです。僕はどんなチャレンジができるんだろうと考えた時、これまで毎年トークライブをやらせていただいていたので、新しい形のチャレンジをしてみよう、と。「QUESTツアー」という形を作ったら面白いんじゃないかと思い、開催することになりました。
ーー去年まで開催されていた『小森隼の小盛りのハナシ』を続ける、という選択肢もあったのでしょうか?
小森:選択肢には全然ありました。でも今回はまったく別のものを作ってみようと思っていて。というのも、今までやってきたことをここで一度形にしたいという思いがあるんです。
ーーなるほど。
小森:今回好評だったら、今後も続けていきたいです。『小森隼の小盛りのハナシ』はトーク1本でしたが、今回はダンスや音楽など、アーティストである自分を表現する場になる予定です。成功すれば幅を広げることにつながりますし、トークと2軸でやっていければ最高ですね。

ーーたしかに小森さんがソロで活動されている内容は、トークがメインのイメージがありました。今回パフォーマンスを見せようと思ったのは、なぜだったのでしょうか。
小森:まさに、そこが今回の公演の面白いところだなと思っていて。本来僕はGENERATIONSのメンバーなので、踊ることが本業なわけです。それなのに、今回「アーティストとしてワンマンショーをやります」と発表したら、「トークショーじゃないんですか!?」という意見が多かったんですよ。
ーーすみません(笑)。
小森:いいんです(笑)。それこそが僕が狙ってやってきたことなんですよね。個人で動く時は「グループの外に出る」という作業をやっていたこともあって、踊る人ではなく「元気でよく喋る子」というパブリックイメージができ上がりました。だからこそ今、「ダンスを見せます」というと謎にフックになる、という現象が起きていて。それがある種のカウンターパンチになると思ったので、パフォーマンスを見せることにしました。
ーー“パブリックイメージを打ち壊す”と。
小森:そうですね。今まではパブリックイメージに“合わせた”ことをやってきましたが、僕の根幹であるパフォーマンスを見せるなら、このタイミングがいいんじゃないかなと思っています。
ーーある意味、今まで積み上げてきたものを活かす形なのですね。
小森:そうです、そうです。普通、GENERATIONSの小森隼が「積み上げてきたもの」というと音楽になるはずなのですが、僕がやってきたのはまったく違うベクトルのことでした。それを今回盛大なフリのように使ってみよう、と。すごく面白くないですか? ステージに立つことが本業の人なのに、「あ、ダンスとかやるんだ。珍しいな」と思ってもらえるって(笑)。
ーーたしかに(笑)。
小森:長年トークを頑張ってきたからこそやれることですよね。だから、GENERATIONSとしてフェスに出演した時に「小森さんってGENERATIONSなんだ」と言われることが増えてきたんです。それはすごくありがたいことで、頑張ってきた証拠でもあって。バラエティ番組やラジオ、イベントでやってきたことの積み重ねが「小森さんってGENERATIONSなんだ」という言葉に詰まっていると感じています。「どちらの小森隼も本当の自分だけど、どちらの小森隼も本当の自分じゃない」という状態になっていて、すごく面白くて。だからこそ「ON and OFF」というタイトルにしてみました。
「踊ってほしい」というリクエストに感じるワクワク感
ーーちなみに「ON and OFF」という公演タイトルはラジオのカフから着想を得たそうですが、ラジオをモチーフにしたのはなぜだったのでしょうか。
小森:ラジオは僕の生活に根付いていて、身近なものなんですね。なのでラジオをギミックにしてステージを作れたら面白いなと思いました。それにONで喋っている僕も本当の自分だし、OFFで喋っている僕も本当の自分。パブリックイメージの僕はONでもあり、OFFでもある。GENERATIONSとしてステージに立っている僕もONであり、OFFでもある。ラジオのカフのように、スイッチの切り替えで自分の二面性を出せるのは今回のテーマに合っていると思ってこのタイトルにしました。
ーーそんな『HAYATO KOMORI Presents QUEST LIVE TOUR 2026 "ON and OFF"』、DREAMERSからのリクエストに応えていくという内容とのことですが、その形式はどのようにして決まったのでしょうか。
小森:僕のイメージって自分自身で作っている部分もありますが、DREAMERSの皆さんが作ってくださっている部分も大きいと思っています。それに、これまでもそうだったようにチャレンジをするなら皆さんが見たいものにチャレンジしたくて。それが僕に一番向いているチャレンジのやり方。GENERATIONSのメンバーがそれぞれチャレンジをしていますが、僕が思う「QUEST」はこの形でした。

ーーリクエストはすでに募集されているのですか?(※取材は3月下旬に実施)
小森:しています。思った以上にいろいろな意見をいただいていて、全部やると4時間くらいになってしまうんですよ(笑)。なので、どのリクエストなら現実的にできそうかを精査している段階です。リクエストを見ていると面白いですよ。やっぱりダンサーのイメージがあんまりないみたいで。「踊ってほしいです」というようなリクエストがすごく多い。ダンサーのイメージがあったら「踊る」というリクエストって外れていくものじゃないですか。むしろ「かわいい姿がみたい」や「誰かと喋っているところが見たい」という内容が多くなるはずなのに、「踊ってほしい」がめちゃくちゃ多いんです(笑)。こういうところでも今までずっとやってきたダンスを見てもらえる、という逆振りができている状態になっているのでワクワクしています。
ーーたしかに、GENERATIONSの小森さんもいろんな役割をやられていますもんね。ダンスはもちろん、トークをしたり、ベースを弾いたり。
小森:GENERATIONSの活動の中でも風呂敷を広げまくっていますからね(笑)。でも、今回のワンマンショーも「だからこそやってみよう」という意味もあって。これまで種を蒔いてきて、ありがたいことにたくさん芽が出ました。30代になったこれからの10年間は、その中のどの芽をどう育てていくかというフェーズになると思うんです。今回やってみてあまり上手くいかなかったり、エンタメショーとして面白くならなかったりした場合、その芽は育てるべきではないと判断しようかな、と。形にならなかったものは、10年後に持っていくべきものではないのかもしれませんよね。逆に形になったものはもっと広げていけるのかな、とも思っていたり。武器になるものは磨き続けたいですから。
ーー選定の機会にもなる、と。
小森:はい。トークライブは5年続けさせていただいていて形になっているので、10年後に持っていくべきものだと確証があります。そういったものを増やしていく、いい機会になると思います。





















