GENERATIONS 小森隼「やりたいことのためにもがきたい」 経験の“全て”を活かしたワンマンショーで表現する自分自身

小森隼、ワンマンショーで表現する自分自身

ONとOFFを切り替えることで気付く「自分のことを知らなかったんだ」

ーーそう考えると、構成を考えるのも難しくなりそうです。

小森:めちゃくちゃ難しいです! ダンスもやりたいし、音楽もやりたい。ベースも弾きたいし、より音楽的なアプローチもしたい。それに今回も自分で脚本を書きたいと思っているので、「どうやってまとめよう……」と。でも、すごく楽しみですね。ダンスや音楽を1人でやることが今までなかったので、新しいチャレンジができることが嬉しいですし、もう1回ダンスを好きになれるかもしれないと思っています。

ーー多才だからこその迷いも多そうです。この公演で二面性を表現したいとのことですが、ご自身では具体的にどんな時に二面性を感じているのでしょうか。

小森:最近はONの時とOFFの時で二面性をすごく感じています。実は最近、仕事とプライベートをちゃんと分けるようにしたんです。仕事が詰まっていても早起きして自分の時間を作るようにしました。今までは家を出る30分前に起きて、ちょっと用意をして仕事場に向かっていましたが、今は1時間半くらい前に起きてコーヒーを淹れて音楽を聴いたり、YouTubeを見たりしています。そうやってちゃんと分けることは大切だなと改めて気がつきました。

ーーそう思われたきっかけがあったのですか?

小森:サカナクションの山口一郎さんと仲良くさせていただいたのがきっかけかもしれません。一郎さんとラジオで出会って、プライベートでも遊んでいただいていた時期があって。いろいろと話をしている中で、「自分はずっとONだな」「弱さを人に見せられないから気を張り続けているな」と気がつきました。一郎さんはそんな僕の殻を壊してくれたんです。そこから、自分自身にフォーカスを当てることが大事なのかもしれないと思うようになりました。僕は意外とインドアなタイプだし、人と会うことも好きではないと思っていたのですが、自分にフォーカスを当てるとそんなことはなかったんですよね。今までは休日も「仕事の休息」という使い方をしていて、「明日も仕事があるし、疲れているから休んでおかないと」と考えていました。だからどんどん億劫になって、人と会わなくなっていて。でも、仕事とプライベートを切り分けて考えてみると「旅行に行きたい」「友だちに会いたい」と思うようになったんです。

小森隼

ーー私も昔の小森さんタイプなので、目から鱗が落ちました。

小森:ですよね。無意識に仕事のために休むという感覚になってしまうんですよ。でも、休日は自分のための時間という考え方をすると、誰かに会ってみたくなるし、夜ふかししてみたくなる。僕は、最近本を読むようになりました。今まで気がつかなかった自分に気づけることが増えて、思っている以上に自分のことを知らなかったんだと感じています。

ーーそういう気づきがあったからこその、二面性を表現していく。

小森:はい。GENERATIONSの小森隼と、パブリックイメージのおしゃべりな小森隼。どっちにも振れるスイッチが僕の中にあることを表現していきたいです。

ワンマンショーは「押し付けがましいショーになる(笑)」

ーーそうなると、個人でアーティスト的エンターテインメントをやる時と、GENERATIONSでステージに立った時の違いはどう表れるのかが気になりました。

小森:それも面白いと思っていて。GENERATIONSでパフォーマンスをする時って、「GENERATIONSの曲を表現する自分」なんです。GENERATIONSに加入する前にやっていたダンスはGENERATIONSではやっていなくて、コレオグラフを踊っているんですね。でも、今回は加入前に踊っていたようなHIPHOPやシカゴフットワークをがっつりやろうと思っていて。そこでもGENERATIONSで表現している僕と、小森隼として表現する僕という二面性が見えるかもしれませんね。

ーーなるほど。

小森:だから、押し付けがましいショーになると思いますよ(笑)。極論で言うと、GENERATIONSの時って絶対にダンスが必要なわけではないと思うんです。だから「このコレオグラフはこういう構成で、こういう振りがあって、ここが見どころで、ダンスジャンルはこれで」と細かく説明はしていないですよね。それよりももっと大枠のエンターテインメントというか。ボーカルの歌声があって、それが活きるトラックがあって、メンバー一人ひとりの個性があって。そこにいろいろな企画が乗っかってできるエンターテインメントを楽しんでいただくという。でも今回は「僕、これをやるのでこれを見てください!」という押し付けがましさがあると思うんです。

ーーおっしゃるとおりですね。

小森:だからこそ、今まで作り上げてきたパブリックイメージがめちゃくちゃいいカウンターになるという。中には、「バラエティ番組に出てどうするの? GENERATIONSをもっと頑張ってよ」という意見もごく僅かですがあると思うんですよ。それでも自分の志を軸に頑張り続けてきた結果、それが武器になる。超最高ですよね。

小森隼

ーーたしかに。普通に活動していたら得られない武器を手にしているわけですもんね。

小森:そう、そう。しかもめちゃくちゃ強い武器(笑)。自分で頑張りつつ、GENERATIONSも諦めなかったからこそ、ですよね。

「GENERATIONSで初めてツアーを回った時の感覚を思い出せ」

ーーその武器を活かして公演を作られている最中とのことですが、「ここだけはこだわりたい」というポイントはありますか?

小森:全部手作りでやることは、『小森隼の小盛りのハナシ』から変わらずこだわっていきたいですね。まだ構想の段階ですが、ダンスも僕が一緒にショーケースを作りたいと思う人に声を掛けようと思っています。それにベースも弾く予定なのですが、GENERATIONSの曲をやりたいんですよね。それのアレンジも自分でやりたくて。あとはお芝居やコントパートも作る予定なので、そのプロット、脚本、台本まで全部自分で作ろうと思っています。

ーーそれはすごい……! 昨年の『小森隼の小盛りのハナシ』の取材をさせていただいた時、事務所にカンヅメになって作業をしているとお話されていましたが、その時以上のハードスケジュールになりそうですね。

小森:本当に! 今、もう倒れそうですもん(笑)。夢にも出てくるような状態なのですが、それでも全部自分の手で作りたい。しかも、今まではさいあく本番当日までに仕上げればよかったのですが、今回はダンスや音楽もやるので最低でも5月中旬までには完成させないといけないという。ただ僕、5月に舞台1本、ライブ1本があるんですよ。舞台の稽古が明後日から始まります。やばいですよね。だから今、考えないようにしています(笑)。

ーー応援しています!

小森:でも、嘘じゃなく全部僕が作っているというのは信じてほしいです。こだわりポイントではなく、信じてもらいたいポイントです(笑)!

ーー開催都市も小森さんにとっては過去最大の4都市になりますし、多くの方に届きそうです。

小森:そうなんです、増えたんですよ。「新しいチャレンジをするなら、会場押さえてきます!」とスタッフさんが気合い入っちゃって(笑)。僕としてもやってみたい気持ちがあったので、ありがたいです。でも、プレッシャーは感じていますね。GENERATIONSとしてツアーで福岡に行けるようになるまで、すごく時間がかかったんですよね。ホールツアー、アリーナツアー、ドームツアーと東京から出ることの大変さ、ツアーを立ち上げることの大変さはグループの時に感じました。自分1人のプロジェクトとしてツアーを回るとなると、より心してやらなくちゃいけない。「簡単なことじゃないぞ」「GENERATIONSで初めてツアーを回った時の感覚を思い出せ」と言い聞かせています。

ーーここでも過去のことが今につながっているのですね。そして、小森さんは「チャレンジする」ということを常々意識されていますが、チャレンジし続ける原動力はどこにあるのでしょうか。

小森:うーん、やっぱりコンプレックスがあるからなんでしょうね。自分には何もないという焦りや不安があるので、常に何かやらないとと思ってしまうんです。それだけですね。

ーーこれだけ多才なのにですか!?

小森:いやいやいや。そう言ってもらえることで報われている、みたいな部分はありますよ。何かしていないとそう言ってもらえないですから。自分で行動を起こしていないと不安になってしまいますし、その気持ちが途絶えてしまうと、表現者として死んでしまうと思うんですよね。

「本心に素直になることが、チャレンジをする鍵」

ーー多才な小森さんですらそう思われているのなら、我々はもっと行動していかなければいけないと思いました。

小森:最近思っていることがあって。チャレンジできない原因って、きっと「自分を他の人はどう見ているか」を気にしているだけなんですよね。何かをやろうとした時にどう見られるか、失敗したらどう思われるか、それを考えて立ち止まってしまうと思うんです。でも、本来は「自分がどうなりたいか」でもがくべきじゃないですか。たとえば、今も「小森さんですら」と言っていただきましたが、それはもうすでに第三者の目線を意識しているという。

ーーた、たしかに……。

小森:そう。それは自分の本心に自分で抗ってしまっている感じがするんですよね。もちろん怖いんですよ。何かを表現するということは、良くも悪くも絶対に評価されることだから。「悪い評価が多かったら怖いな」と思う気持ちもすごく理解できます。でも、やりたいと思う自分がいるんだったら、それをやるために動かなきゃいけない。やりたいことをやるために、もがいていきたいですよね。

小森隼

ーー完全に無意識に言っていたので、他人の目を気にする思考になっていたんだと気づきました。

小森:僕もそうなのですが、他人の目にどう映るかの部分で自分の本心に抗ってしまう人がすごく多い。自分で自分をはねのけてしまっているというか。だから本心に素直になることが、チャレンジをする鍵なのかなと最近思っています。

ーーありがとうございます! では最後に、『HAYATO KOMORI Presents QUEST LIVE TOUR 2026 "ON and OFF"』に来られる方にメッセージをお願いします。

小森:今回は見せたい僕を120%皆さんに押し付ける表現をするので、今の小森隼を存分に楽しんでください!

■公演概要
『HAYATO KOMORI Presents QUEST LIVE TOUR 2026 "ON and OFF"』

GENERATIONS 小森隼が贈るワンマンショーが2026年6月、開催決定!
あらゆるエンタテインメントを武器に、DREAMERSからのREQUESTをもとに、小森隼がステージを創造するチャレンジの世界。
“ON”と“OFF”が交差する、表裏一体のPARALLELなステージ体験へ!!

<日程/会場>
6月1日(月)福岡・福岡市民ホール 中ホール 開場17:45/開演18:30
6月4日(木)東京・東京国際フォーラム ホールC 開場17:30/開演18:30
6月25日(木)大阪・ サンケイホールブリーゼ 開場17:45/開演18:30
6月26日(金)愛知・アマノ芸術創造センター名古屋(名古屋市芸術創造センター) 開場17:45/開演18:30

<チケット料金>
全席指定:11,000円(税込)

詳細:https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/41660/

■関連URL
小森隼Instagram:https://www.instagram.com/hayatokomori_official/
小森隼Twitter:https://x.com/hayato_official

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