MORE STAR ソロインタビュー Vol.6:中山こはく「カワラボっぽくない」を力に “自分”を伝えて、手の届かない存在へ

MORE STAR ソロインタビュー:中山こはく

「シルバーのイメージがどうなるかは、私次第」

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――また、合宿中は「泣かない」を目標に掲げていましたよね。

中山:はい。泣くと少し気持ちが沈んでしまい引きずってしまうので泣かないようにしてました。なにより、合宿中は時間がもったいない! そういう考えになったので、できるだけ泣かないように意識していました。結局、ちょっと泣いちゃいましたけど(笑)。

――もともと涙もろいのですか?

中山:家では結構泣くんですけど、まわりに人がいるときはあんまり泣かないです。でも、「第5弾グループ結成に向けて、合宿オーディションをやります」と伝えられた場面で、私、泣いちゃいました。

――『ゴールデンドリーム』#0のラストですよね。ユニット対決を終えて、マネージャーさんから合宿をすると発表されたところ。

中山:そう、あれがたぶんカメラの前ではじめて泣いた瞬間なんですけど、私にとってはすごくめずらしいことでした。

――それだけ、心がかき乱されていた?

中山:はい。あのときは、「今の自分ではデビューできないだろうな」と思っていたんです。実力もなかったし、自信もなかったし。そんな状態でオーディションに挑まなきゃいけないのが怖くて……。だから泣いてしまいました。

――そこまで思いつめていたとは。でも、合宿中はそれこそ「泣くのは時間がもったいない」との発言もありましたし、ハートが強いんだなと思っていました。

中山:きっと、強くなったんだと思います。

――合宿中に?

中山:はい。合宿ではいろんな課題曲の練習をしたんですけど、その一つひとつに向き合うなかで、少しずつ強くなっていった気がします。合宿期間って、覚えることが多かったし、短期間で完璧を目指さなければいけなかったので、考えることが山ほどあって大変だったんですよ。歌唱審査で歌った「フルーツバスケット」(FRUITS ZIPPER)は、それまでずっと地声で歌っていたのに、審査では「サビを裏声で歌おう」という話になって。いつもと違う緊張のなかで審査を受けることになりましたし。そういう山を乗り越えるたびに、強くなっていった気がします。

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――緊張とはどう向き合いましたか?

中山:緊張するとパフォーマンスが落ちるので、本当に難しくて。どうにかしたいなと思っていました。そこで、“第三者目線になること”を覚えました。緊張しそうだなと思ったとき、一旦自分のことをすごく引いた視点で見ると、肩の力が抜けて緊張しにくくなるなと気づいたんです。それからは、本番も練習通りできるようになりました。

――合宿中にその方法を編み出したと。

中山:はい。それだけ緊張が苦手で(笑)、必死で考えました。

――さらに、合宿の延長戦では、個人審査の課題曲に「備えあれば無問題」(CANDY TUNE)を選びました。中山さんのパブリックイメージとは少し違う、シュールな曲を選択しましたね。

中山:こういうときって、単純に「いちばん好きな曲をやればいい」というわけではないと思ったんです。ただ、「じゃあ何を選ぶの?」と言われると難しくて。ダンスの先生に相談したところ「メイツの活動で、こはくのかわいいところもかっこいいところも見たから、別の部分を出したほうがいいと思うよ」と言っていただいたんです。なら、自分のシュールなところを出したいなと思って、この曲を選びました。

――得意分野を攻めるのではなく、自分の殻を破るほうを選んだのですね。

中山:そうですね。私、元気にはしゃぐタイプではなく、静かにふざけるのが好きなんですよ。「備えあれば無問題」を真顔で踊ったりして、シュールに見せるのは楽しくて。自信にも繋がりました。

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――そして、オーディションの結果は合格。MORE STARのメンバーとなりました。この合格発表時の心境をあらためて教えてください。

中山:私より前に呼ばれた子は、みんな自分よりメイツにいる期間が短い子ばかりだったので、不安でした。「私、絶対に受かりたいのに。呼ばれなかったらどうしよう」って。だから……呼んでいただいたときはとにかく安心しましたね。応援してくださっているファンの方からの期待も裏切りたくなかったので、ホッとしました。

――最初は「デビューできない」と泣いていたのに、「絶対に受かりたい」とまで思うようになったのはかなりの変化ですね。

中山:合宿期間中は、学校や日常生活を一旦忘れて“ダンスと歌”だけにフォーカスをあてられるじゃないですか。そこではじめて「自分ってここまで頑張れるんだ」と気付けたんです。そうして、少しずつ“受かっている自分”を想像できるようになっていきました。合宿を経て、すごく成長できたと思います。

――MORE STARが結成され、約半年経ちました。現時点で、先を走る先輩グループのことはどう見ていますか?

中山:もちろん、憧れの存在です。でも、先輩たちを見ていると「私たちは大丈夫かな」と不安になることがあります。たとえばFRUITS ZIPPERさんは、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場しましたし、テレビ番組にもたくさん出演していて、すでに国民的アイドルという感じじゃないですか。そこまでたどり着いた先輩がいるからこそ、「追いつけるのかな」って……。

――追いつき追い越すために、どんなアイドルになっていきたいですか?

中山:自分の個性をもっと出していきたいです! パフォーマンスだけじゃなくて、人間性も含めて愛してもらえるアイドルになりたいですね。

――中身も見てもらえるようになったらいいなと。ただ、中山さんの場合、ハードルが高そうですよね。“ジュエリーフェイス”と呼ばれるほどビジュアルが強いですから。

中山:(首を大きくタテに振り)はいっ(笑)。

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――見た目という大きな惹きがあるぶん、中身を知ってもらうまでに少し時間がかかってしまいそうというか。

中山:実際、SNS上で多くの方に支えていただいているんですが、ライブや特典会になるとうまく自分を出せなくて。こういうとき、「もっと内面の個性を出さないと」と感じます。

 

――今後、どんな個性を出していきたいですか?

中山:やっぱりシュールさですね。といっても、自分でもどこがシュールなのか説明しづらいんですけど(笑)。ファンの方からも「中山こはくの“中山こはくなところ”が好き」と言ってもらえていて、もしかしたらそれがシュールさなのかなと思うんですけどね。

――ファンの方は、どこを指して“シュール”だと言っているのですかね?

中山:どこなんですかね(笑)? ファンの方もきっと、まだ言葉にはできないところなんだと思います。

――そこが明確になれば、いずれ大きな武器になりそうですね。そして、そんな願いも込めてか、中山さんはカワラボ初のメンバーカラー・シルバーを託されました。

中山:そうですね。私、たまにSNSで「カワラボっぽくない」と言われることがあるんです。どれもネガティブなニュアンスのコメントなんですけど……私は、この言葉をポジティブに捉えています。「カワラボっぽくない」と思われるほど今までにいなかった存在だから、シルバーになれたんだろうなって。シルバーのイメージがどうなるかは、私次第。これから、私なりに自由に表現していきたいです。

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