SUPER★DRAGON、進化し続ける9人が放つ輝き 確固たる世界観とBLUEとの絆を詰め込んだ『Studio』レポ

2026年4月19日、東京・Kanadevia Hallにて『SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2026「Studio」』が開催された。SUPER★DRAGONらしい鮮烈なパフォーマンスで会場を圧倒した同公演。本稿では、第1部の模様をレポートする。
変幻自在な9人、洗練された“スパドラ色”
オープニング映像が終わると、ステージが赤い光に包まれてメンバーが登場。まさかの「やっばい」でライブをスタートさせる。メンバーの古川毅がコンセプションを担当した同曲は、遊び心が詰まったリリックと余白を大胆に活かしたトラックが印象的で、1曲目に登場するとは予想外だ。サプライズなナンバーでライブがスタートした後は、「楽しんでいきましょう」と松村和哉がクールに呟やいて、ラップを畳み掛ける。「Shut Up, Shout Out」だ。一気にバイブスを上げた9人は、そのまま「Break off」へ。思わず体が動いてしまうほどのパフォーマンスで、会場を“スパドラ色”に染め上げていった。


ひと言ずつ自己紹介をすると、そのまま「Breakdown Anthem」へと繋がっていく。どこか物憂げさを感じる楽曲と洗練されたダンスの融合が、絶妙にかっこいい。続く「NPC」は、階段状になっているステージセットを使ったフォーメーションで魅せていく。「ゲーム内のキャラクターに恋をする」という同曲の世界観に合わせてか、曲終わりで田中洸希がかわいらしい表情でポーズを決め、歓声が一気に広がっていった。暗転したステージに光が降り注ぎ、モニターに星空が広がると、伊藤壮吾、田中、池田彪馬、松村、柴崎楽のTHUNDER DRAGONによる「Athena」が始まる。メロディアスで色気がある同曲をしっとりと優しく歌い上げていく。松村が空中に星を描くとモニターに星が飛んでいくという演出もあり、最後の最後まで楽曲の世界観を表現していた。


次の瞬間、メンバーが客席に登場、「Don't Turn It Down」でBLUE(SUPER★DRAGONのファンネーム)の近くへ。メンバーもBLUEも楽しんでいる表情が印象的だ。和気あいあいとした空気になった後は志村玲於、古川、ジャン海渡、飯島颯のFIRE DRAGONによるR&B曲「Good Times & Tan Lines」。ガラリと空気を変え、ステージを目一杯使ってのパフォーマンス。“腹チラ”ダンスも披露して、会場を沸かせていった。

インタールードを挟んで再びステージに登場したのは、古川、ジャン、田中、池田、松村のボーカルチーム5人。「Fingerprints」をスタンドマイクでパフォーマンスし、踊らずに歌声をじっくり聴かせたところで、ダンサーチームにバトンタッチ。飯島と柴崎のソロに伊藤、志村が加わり、バチバチのダンスを披露していく。途中、ドルフィンをカノンで決めると、最後は手袋を口で外してポーズ。大きな歓声が巻き起こっていた。次に明転すると、「Concealer」が始まる。机が横に並べられており、メンバーが思い思いに座っている様子はレオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のようにも見え、“表には出せない嘘や騙し”がテーマである同曲と重なって見えた。

幕間映像が終わり、ステージに登場したのはジャン。機材でビートを打ち、柴崎の「すーぱー★どらごん」というボイスをミックスしていく。そこに松村が現れ、ビートに合わせてラップを刻む。今回のツアーのために作られた楽曲「Studio」だ。他のメンバーも登場し、まるでサイファーをしているかのよう。HIPHOPムードたっぷりのパフォーマンスに高揚していると、「Dark Heroes」、「Jungle Gym Kings」と続き、スパドラらしい世界観が醸成されていく。さらに古川の「東京、声出せんの!」という呼びかけとともに「Downforce」へ。天井からは白い布が降りてきて、その布と戯れるように歌とダンス、ラップで魅せていった。

続いたのは「Omaejanai」。赤い照明に包まれたステージで、カロリーが高い同曲を爆発的に放ち、会場を沸かせる。ここで、古川が「俺たちずっと青春の続きやってるからさ、青春の新曲やっていい?」と語りかけて、7月15日にリリースする6thシングル収録曲「NUMBER」へ。一気に爽やかな空気を広げていった。そしてラストナンバーは「So Woo」のリミックスバージョン。古川が「踊る準備できてる?」と問いかけると、大きな声が返ってくる。その言葉の通り、会場中の手が上がり、大盛り上がりのまま本編に幕を下ろした。
SUPER★DRAGONにしか出せない“色”を詰め込んだステージに
アンコールの声に応えて、メンバーが登場したのは客席。「一緒に相合傘しよ」と始まった「相合傘」で、スタンド席のBLUEたちとも触れ合っていく。メンバー同士でもコンタクトを取っている場面があり、楽しそうに歌う姿が微笑ましい。メンバーたちがステージに戻ると、4月10日に突如公式YouTubeチャンネルにコール動画がアップされて話題になっていた未配信楽曲「NEBOU」がスタート。ダンサーチームが歌い、ボーカルチームとBLUEがコール部分を担当し、まさに会場一体となった瞬間であった。

ここにきて、本日初のMCタイムへ。ここまでで印象に残っていることを、ジャンがメンバーに聞いていく。田中は「やっばい」をチョイス。「いいですよね、あの“フー”から始まる感じ。初披露でしたけど、どうでした?」と語り、「壮吾がDigしてない方のダイヤです」とティファニーのネックレスを見せる。その流れで、同曲内で伊藤は〈icy〉(=高価なジュエリーを身に着けているという意味のスラング)を“IC”カードの意で言っていると古川から暴露が。そんな伊藤は『SUPER★DRAGON DRA FES 2025』ぶりに披露した「NEBOU」が印象深かったと語り、メンバーからは「壮吾(の声)めっちゃ出てる」と称賛の声が送られて笑顔を見せていた。その他にも、柴崎がフライヤー制作やグッズを担当したこと、志村が新曲「Studio」の振り付けを考えたことなどを楽しそうに話していく9人。

名残り惜しくも、ラストナンバーの時間だ。飯島の曲振りで「Reach the sky」がスタートした。メンバーたちはタオルを振り回したり、落ちサビでメンバー全員で肩を組んだり。BLUEの声も鳴り響いており、最後の最後まで全力でライブを楽しんでいるようだった。最後は、「楽しかったです。SUPER★DRAGONでした。ありがとうございました!」とステージを後にした。
確固たる世界観と彼らにしか出せない色をステージに詰め込み、観る者を引き込んだ約90分。だが、ひとたびMCになれば、そこにあるのは無邪気に笑い合う自然体の表情だった。その両面ともが、彼ら自身の本質なのだろう。この先どれだけ大きなステージに立っても、そのままでいてほしい。そう願わずにはいられないライブであった。
■セットリスト
『SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2026「Studio」』
4月19日@東京・Kanadevia Hall
1.やっぱい
2. Shut Up, Shout Out
3. Break off
4. Breakdown Anthem
5. NPC
6. Athena (THUNDER DRAGON)
7. Hey, girl
8. Good Times & Tan Lines (FIRE DRAGON)
9. Fingerprints
10. Concealer
11. Studio
12. Dark Heroes
13. Jungle Gym Kings
14. Downforce
15. Omaejanai
16. NUMBER
17. So Woo (Remix)
<アンコール>
18. 相合傘
19. NEBOU
20. Reach the sky























