櫻坂46、TWICE、=LOVEらMUFGスタジアム(国立競技場)へ 3グループが持つ“数字”と“物語”の裏付け

動員の裏付けと全国的なファン層拡大が導くスタジアムへの道

 加えて、ツアー規模と動員数でアイドルグループとしては抜きん出た結果が求められる。世界的な活躍を見せるTWICEについては、2023年から2024年にかけて27地域51公演におよぶワールドツアーでは総観客数約150万人を記録するなど、実績は十分。すでにMUFGスタジアムでの3DAYS公演もチケットは完売している。櫻坂46は、2025年に東京ドームと京セラドーム大阪を会場に含んだ全国5都市11公演の全国ツアーで計約26万人を動員。今回のMUFGスタジアム公演においては、指定席は完売し、現在は見切れ席のみがチケット販売されている状況だ。 =LOVEは2025年に行った全国5都市12公演の全国ツアーで11万5000人を動員し、4月19日に横浜スタジアム(神奈川)でファイナルを迎える『=LOVE 8th ANNIVERSARY PREMIUM TOUR』ではそれを大きく上回る総観客数が見込まれている。

櫻坂46『Addiction -5th TOUR 2025 “Addiction” TOUR FINAL at KYOCERA DOME OSAKA-』

 楽曲再生数の面でも、TWICEは「Feel Special」(2019年)、「The Feels」(2021年)などストリーミング再生で“億超え”を多数連発。=「とくべチュ、して」がストリーミング累計1.5億回再生、TikTokでの総再生回数でも22億回再生を突破。楽曲がストリーミングサービスやSNSで“バズ”を生み出すほど広がりを見せ、ツアーの拡大とともに全国的なファン層拡大にも努めている状況だ。

TWICE "The Feels" M/V
=LOVE(イコールラブ)/ 18th Single『とくべチュ、して』【MV full】

 これらを踏まえて考えると、MUFGスタジアム公演を行うには、数字的な“裏付け”が必要とされると言えるだろう。そのためには、短期目標と長期目標を並行して推進し、戦略的に成果へと結びつけていくことが求められる。

 もちろん、数字だけを追い求めても結果はついてきづらい。それに、こういった大規模公演はグループのターニングポイントやストーリーにおいても大きな意味を持つ。TWICEは、サバイバル形式のオーディション番組『SIXTEEN』(Mnet)で視聴者の心を掴み、スタートダッシュに成功した。櫻坂46は、前身の欅坂46からの改名という再スタートを経て、着実にグループの規模を広げてきた。=LOVEは、“指原莉乃プロデュース”という触れ込みを次第に凌駕するほど、楽曲やメンバーの個性がSNSでハマり、Z世代/α世代を中心に支持を集めていった。いずれも、見る者の感情を揺さぶる仕掛けや、ファンの間だけにとどまらない仕掛けがあったと考えられる。

[SIXTEEN] The FINAL Stage to Decide JYP New Girl Group TWICE Debut! episode 10 Preview

 櫻坂46、TWICE、=LOVEの躍進には、こうした取り組みの積み重ねが今回のMUFGスタジアムの背景にはある。広い視野を持ってグループを運営し、明確かつ高い数字目標を立てた上で、それを達成するためのプロセスを共有し、実行していくことがそこには不可欠だったと言えるだろう。MUFGスタジアム公演は彼女たちにとってゴールではなく、良い意味で通過点となり、グループのスケールを一段と引き上げるだろう。そして、彼女たちにとってどのような意味を持つものになるのかーー行く先は楽しみだ。

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