歌謡サバイバル『現役歌王JAPAN』で過ごした青春、新曲で挑む新境地 二見颯一&TAKUYA “絆”対談!

二見颯一&TAKUYA、ともに過ごした青春

あいみょん「愛を伝えたいだとか」で気づいた演歌とポップス、それぞれの面白さ

[KR/#現役歌王 JAPAN] 「切り札(?)」で勝負に挑む二見颯一?! “비장의 무기(?)”로 승부 보겠다는 후타미 소이치?!|現役歌王 3回 250803|BS日テレ|CReAstudio

――リハの裏側映像も公開されていましたが、二見さんがかなり苦戦している場面もあって。やはり大変でしたか?

二見:そうですね。普段のフィールド(演歌/民謡)でも、ジャンルや曲調が変わると、出しづらい日があったり、感覚が変わったりして。民謡のほうがキーは高いんですけど、民謡で出ている音をそのまま演歌で出そうとすると出なかったり、逆に演歌の低音を民謡でやれと言われても出なかったり、みたいなことがあって。ポップスでも、その難しさをすごく感じました。ただ、TAKUYAさんが歌っていたキーがめちゃくちゃかっこよかったんですよ。TAKUYAさんのソロのYouTube映像も聴いていたので、「ここは崩したくないな」っていう気持ちがあって。だから、ずっと自分に「本番では出るはずだ」って言い聞かせながらやっていました。

TAKUYA:二見さんって、最初からずっと「やってくれそうだな」っていう感じがあったんですよね。キーについて話した時、無難に歌えるのは半音下げだったんですけど、曲としての勢いとか、歌っている時の高揚感を優先して、あのキーにしたんです。結果的には、すごく良かったなと思います。半音下げていたら、別モノになっていたと思う。

二見:うん。全然違うね。

――本番であそこまで完成度を高めたのは、本当にすごいなと思いました。

二見:TAKUYAさんが引っ張ってくれました(笑)。

TAKUYA:いやいや! でも、いい意味でバトルという感覚を一回忘れられたというか。あの曲に関しては、そういう感覚がたしかにありましたね。

TAKUYA(JXJ)&二見颯一(撮影=はぎひさこ)

――勝負ではあるものの、声がぶつかることなく調和していて、聴いていて本当に気持ちいい歌になっていましたよね。

二見:そうですね。実際に一緒に歌っている時は、声質も発声も、普段歌っているフィールドも全然違うじゃないですか。だから、「どうなるんだろう?」と思っていたんですけど、放送されてYouTubeでもあらためて聴いてみたら、形は違うのにちゃんと混ざり合っているというか、すごく不思議な感覚がありました。

――ジャンルも活動環境も違うおふたりが、一緒に歌ってみて得られたもの、刺激になったことはありましたか?

TAKUYA:二見さんは、イントロが鳴った瞬間に場の空気を切り替えるのが、本当にうまいんですよ。僕の場合はイントロが始まって「よし、ここから歌うぞ」と気持ちを作っていく感覚だったんですけど、二見さんは最初の一音が鳴った瞬間からもう歌の世界に入っている。スイッチの入り方が全然違うんです。素直に見習わなきゃいけないなと思いました。

「『現役歌王』の影響が大きかった」――新曲「古都の雪」での挑戦

二見颯一(撮影=はぎひさこ)
二見颯一
TAKUYA(JXJ)(撮影=はぎひさこ)
TAKUYA(JXJ)

――演歌って、前奏なのに前奏じゃないというか、最初から一気に引き込まれますよね。

TAKUYA:そうそう、サビの顔をしてるんですよ。なんならアウトロの顔してる。

二見:あははははは!

TAKUYA:もちろん、ポップスにはあえて最初から入りきらないことで生まれるかっこよさもありますし、曲によって臨機応変にやるべきだと思っています。ただ、それでも最初の一音から一気に空気を掴みにいくあの感じは、やっぱり純粋にかっこいいですね。

二見:TAKUYAさんは、力を入れるところと抜くところの塩梅がすごくうまいなと思いました。演歌界にはあまりない歌い方というか。あのテンションから、パッと歌に切り替えて成立させられるのも、立派なパフォーマンスだと思います。あと、TAKUYAさんは歌手やボーカリストというより、“音楽家”って印象が強いんです。僕は感覚で走りがちなんですけど、TAKUYAさんは「ここは押さえるべき」というポイントをすごく丁寧に見ている。その感覚は自分にも取り入れたいと思いました。

TAKUYA:……何がほしいんですか? あ、ポケモンの薬、また買ってあげます(笑)。

二見:いらん! もういい(笑)!

――(笑)。「愛を伝えたいだとか」には、ふたりの要素が噛み合っていた感覚がありましたか?

二見:そう思います。番組が終わってからも、東京や大阪で会う機会があったんですけど、あらためて感じたのは、TAKUYAさんの歌は引き込む力が一段違うということでした。歌手って、自分の歌の世界のなかに聴き手をぐっと連れていく印象があるじゃないですか。でも、TAKUYAさんはふっと歌い出しただけで、自然と人が寄ってくる感覚がある。それは番組が終わったあともずっと感じていました。

――ここからは二見さんの新曲「古都の雪」について伺わせてください。今回は月盤と風盤の2タイプで、月盤にはシティポップのエッセンスを取り入れた「月と恋」も収録されていますよね。

二見:やっぱり『現役歌王』の影響が大きかったと思います。演歌のCDでも、これまで以上に挑戦的なことに踏み込みやすくなったという実感があって。学生時代はバンドもやっていましたし、演歌や民謡を軸にしながらも、プラスアルファでポップスの要素を入れたい気持ちはずっと持っていたんです。ただ、そのきっかけがなかなか見つからなかった。『現役歌王』に出演して、TAKUYAさんと「愛を伝えたいだとか」を歌った時に、ファンの方々もそうなんですが、それ以上に業界の方たちが「演歌でもこういうことをやっていいんだ」と受け止めてくださった感覚があって。そこから、そういう方向性のリクエストも増えましたね。今回はがっつりポップスというわけではないですけど、シティポップを入れられたのは、その流れがあったからだと思います。

――表題曲の「古都の雪」は“おんな唄”としての繊細さが求められる楽曲だと感じました。

二見:これまで、僕の曲で女性が主人公になっているものはあまりなかったんです。舞台が京都なのもよかったなと思っていて。雅な雰囲気が曲にすごく合っている。演歌って、恋や愛がテーマでも、結ばれなかったり、別れが描かれることが多いじゃないですか。でも、「古都の雪」はずっと純愛なんです。曇りがない。だから、トゲトゲしさとか荒々しさは、できるだけ入れずに歌っています。近くの人を呼ぶ時って、そんなに大きな声は出さないですよね。そう言う感じで、隣にいる人に話しかけるくらいの距離感で歌うというか。ファンの方が盗み聞きしているみたいな感覚になるように、あまり色をつけすぎないように歌いました。

TAKUYA:言葉の回しが昔の歌っぽいというか、短歌みたいな雰囲気がありますよね。情景が季語みたいに立ってるから、たとえば1行目の〈渡月橋〉の時点で、先の歌詞にある傘のなかのふたりを考えながら歌わなきゃいけないだろうな、とか。難しそうだけど、めっちゃ楽しそうだなって思います。

二見:ぜひ歌ってください。

TAKUYA:練習します(笑)。

TAKUYA(JXJ)&二見颯一(撮影=はぎひさこ)

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