乃木坂46 梅澤美波 卒業へ 桜井玲香・秋元真夏から続くキャプテン像を背負い、“孤独”の先に見つけた誇り

言葉の重みと向き合った日々、最後に見せた「今の自分が好き」という光

 ライブ前の円陣で何を伝えるか、リハーサルでどんな言葉をかけるか。梅澤は、自分の一言がメンバーの気持ちをよくも悪くも動かすかもしれないということを、ずっと意識していた。『透明な覚悟』でも、「私の言葉で気分が上がる子もいるかもしれない、変わらない子もいるかもしれない。下がっちゃう子もいるかもしれない」と語っていたように、言葉の重さに敏感になっていった過程を明かしている。

 その緊張感がピークに達したのが、『乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE』の頃だった。「このライブが失敗したら、それは私が失敗したからだ」と、キャプテンの責任を自分ひとりで抱え込んでしまうこともあったという。それでも本番では、そうした不安や葛藤を表に出すことなく、ステージの上では強くいることを選び、“頼れる”キャプテンであり続けた。

乃木坂46 LIVE Blu-ray&DVD 「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」ダイジェスト映像

 そうした葛藤を経て、梅澤が口にしたのが、「キャプテンになって得ることができた最大の強さは、自分が孤独であることを引き受けられるようになったこと」という言葉だ。メンバーに支えられているのは確かでも、キャプテンの重圧や判断の怖さは、結局その立場にいる本人が引き受けるしかない。そこから逃げずに受け止めたことで、梅澤の中でキャプテンという役割がようやく地に足のついたものになっていったのだろう。そんな梅澤が「キャプテンになる前の自分よりは、キャプテンになった今の自分のほうが好きです」と言ったのを聞いたとき、正直ほっとした自分がいた。おそらく乃木坂46のファンもそうだろう。あれだけ悩んで、抱え込んで、それでも立ち続けた時間が、最後にはしっかりと本人の中で報われている。そう思わせてくれる言葉だった。

 桜井が築いた優しさがあり、秋元が守り抜いた愛がある。そのバトンを受け取った梅澤は、先輩たちが繋いできたリーダー像を受け継ぎながら、責任を持って言葉と背中でグループを支えてきた。後輩たちはその姿を間近で見ながら、“キャプテン”という役割の重さだけでなく、背負い方や向き合い方まで受け取ってきたはずだ。その姿勢は、これからの乃木坂46がどんな形に変わっていこうとも、簡単には失われないだろう。乃木坂46はここから、また新しい局面へ進んでいくが、梅澤がキャプテンとして積み重ねてきたものは、これからのグループを支える土台になっていくのだと思う。

※1:https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/104407?ima=0519&cd=MEMBER

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