ENVii GABRIELLA、歌と踊りとトークで紡ぐ眩いエンタメショー キャリア最大規模のホールをクラブへ変えた熱狂の一夜
2017年に結成し、2021年にメジャーデビュー。2023年には公式YouTubeチャンネルの登録者数が20万人を達成し、翌々年には5大都市Zeppツアーを成功させた“オネェ”の3人組ユニット・ENVii GABRIELLAが、2026年2月11日、ユニット最大規模となるホールライブに挑んだ。
『ENVii GABRIELLA LIVE 2026「TRIGENESICA」』と題された今回のライブは、Kanadevia Hallにて開催。開演時間になると、重厚なテクノビートが会場全体を揺らし、GAVii(ファンの呼称)は思い思いに歓声を上げ、クラップ! 直後、3人が黒のレザーコートとサングラス姿でステージに立ち、「DYSTOPIA」「あなたが私を綺麗にする訳じゃないの」「オダマリナサイ」をメドレーで披露。以降はコートとサングラスを脱ぎ去り、赤いスパンコールが輝くナポレオンジャケットで軽快に歌い踊った。
「ハッピーハッピーウェイウェイドンチー」「Love is Always Light of My Life」では、全員でのコール&クラップも。序盤から「これぞENVii GABRIELLA!」と言うべきショーでステージを彩り、客席は幸福感に包まれた。合間のMCパートに入ると、間髪を入れずに客席から「おめでとー!」との声が。3人も、「すごい人!」(HIDEKiSM)、「うれしいね」(Takassy)などとニコニコ。最大キャパのライブが実現した喜びを噛み締め、「3階席なんてはじめて!」と、第3バルコニー席のGAViiたちと手を触り合う様子も見られた。
リーダーのTakassy曰く、昨年からこのライブに照準を合わせて楽曲を制作。これまであまり作ってこなかったテクノやハウスを存分に取り入れ、「会場をクラブにしたかった」という。それもあって、中盤では「火ノ鳥」「Pure Frigidity」というハードなクラブミュージックで魅了。「火ノ鳥」では、燃え尽き灰になってもまた命を宿すフェニックスの躍動をダンスで表現し、「Pure Frigidity」では、背面の巨大モニターに雪が舞うなか、静かに力強くパフォーマンスした。加えて、“ダンス”をテーマにしたメジャー2ndフルアルバム『ENGABALL』より、「OL -Happy Ever After」「HSP」「利害一致」「Divalicious」といったダンスナンバーも組み込み、「今日はアガるぜ!」「好きなように踊れ!」と煽る、煽る! 想定通りクラブと化した場内では、エメラルドグリーンのペンライトが激しく揺れた。
ライブでは、未発表曲を4曲初披露した。森高千里の名曲のオマージュで“オバサンコール”にも沸いた「私はオバさんになってる」、ズンズン響く重低音とシンボリックな振り付けが印象的な「Still At The Party」、HIDEKiSMがTakassyに向かって「そういえば去年買った『Yves Saint Laurent』のバッグ、全然使ってなくない?」とツッコミを入れてからはじまった「Bag持つ為にBag持つの」、雄大なクラブサウンドが轟く「Euphoria」の4曲で、初披露ながらGAViiを踊らせるには十分なインパクトを持つ曲ばかりだ。ちなみに、ライブ終了後から2月18日まで、ファン投票企画「エンガブの未来を決めるのはアナタ!」を開催中。この4曲から選ばれた1曲が今後のENVii GABRIELLAの指針になるといい、ファンと二人三脚で歩みたいという3人の思いまで受け取れた。そして、本編ラストの「Symphony」は、GAViiの拍手に包まれスタート。コーラス、クラップ、シンガロングと一つひとつをGAViiとともに作り上げ、胸を熱くする終幕となった。
アンコール後は、「Sail On」、「(Life is Always Like a) Ball」と披露し、合間にはMCも。Takassyが「どこから来たのごっこする?」と言うと、食い気味で「絶対やる!」と答えたHIDEKiSM。「北海道!」「東北!」と、HIDEKiSMが順に呼びかけると、全国の各地域だけでなくカナダやアメリカから来たというGAViiもいたことが判明し、3人は歓喜の面持ち。Takassyは、「今のコーレスを後ろから見ていたら、なぜかドームに見えてきた」とポツリ。あらゆる地域にファンがいる事実に感激している様子まで見せた。直後に告知された『Special Live&Talk「エンガブの部屋」』は、全国15カ所で開催。「家の近くで開催されるよって人〜!」の問いかけに、7〜8割の手が上がっていたのが印象的だった。
そしてアンコールを締めくくったのは定番曲「豪華ネェサン」。GAViiは「オバサン」に続き「豪華ネェサン」の特大コールも響かせ、ステージはミラーボールが回るゴージャスなダンスフロアに様変わり。明るくハッピーにエンディングを迎えた。ピンヒールを鳴らしながら、2時間強のライブを駆け抜けたENVii GABRIELLA。3人だからこそ作り出せる優美で豊潤な空間は、観客一人ひとりの心に刺さり、帰り道の顔をほころばせた。