「なきごとであり続けることを選びたい」ーー水上えみり、新体制となって守り抜く居場所 創意工夫から生まれる“革命”とは
「人生って地続きだからこそ、聴いた人の小さなきっかけになれたら」
ーー「この曲だからこそ」っていうのは、どうしてなんでしょうね?
水上:……去年、“スローガン”にハマってたんですよ。
ーースローガン?
水上:何事にも語尾に「2025!」をつけて、スローガンっぽくするっていう(笑)。それがめっちゃ出てるなって思うんです。例えば「創造しようか革命讃歌 2025!」みたいな。なんかスローガンっぽくないですか?
ーーぽいです(笑)。
水上:ですよね! でも、2025の「5(ご)」っていう響きのほうが、2026より語尾としてはいいじゃないですか。「6(ろく)」だとちょっとふわっとしてしまうので。だから2026の響きも愛していこうっていうキャンペーンを年始からやってます(笑)。
ーー初めて聞きました、そんなキャンペーン(笑)。
水上:あはは。ぜひ使ってみてください(笑)。学生時代に各クラスでそういうスローガンを決めてたことを去年急に思い出して。「Do Our Best」とか小学生の頃のクラスのスローガンでよく覚えてるんですけど、そういうのがなんとなく私の中で出てきていた時期だったんですよね。「部屋の掃除をする 2025!」とか、「トイレ行ってくる 2025!」みたいな(笑)、なんか拳に力を入れられる気がするなって。「甘々吟味」は学生時代のことを歌ってる曲でもあるので、2025年のあのタイミングだったから出てきた歌詞だなって思います。
ーー今その話を聴いてて腑に落ちたことがあるんですけど、「2025!」って語尾につけるだけでなんかちょっとだけ楽しくなるじゃないですか。「甘々吟味」を聴いた時も、「捉え方次第で人生は楽しくなる」ってことなのかなと思ったんですよ。
水上:あぁ!
ーー今まで教室の中の明るい風景を歌うイメージがあまりなかったので、そのドキドキを歌詞にしていることにまずびっくりしつつ、水上さんが歌うからこそ、必ずしもハッピーだっただけの時期ではないんだろうなって。でも、そんな時期なりの「今ちょっと楽しいかも」みたいなささやかな時間って、どんなに辛い状況にいる人にでも訪れ得るものなんじゃないかって思うんです。幸せが訪れる保証はないけど、幸せが訪れる“チャンス”はあるというか。そのきっかけは自分で作るしかないから、「語尾に“2025!”をつけよう」みたいなできることからやっていけば、もしかすると幸せを呼び込む間口が広がるかもしれない。そんなことに気づかされる曲だなって思いました。
水上:それいいですね! スローガンっぽくすることで前向きになれるみたいな感覚で、何かの突破口が見つかる曲になったらすっごく嬉しいです。スルッと聴けちゃうセクションも多い曲だとは思うんですけど、「〈創造しようか革命讃歌〉って何!?」みたいなところから引っかかりが生まれて、「前向きな自分を少しでも愛してあげられたらいいかも」みたいに思えたらいいですよね。私も高校生だった頃は「今すごく嫌だな」と思っていたけど、人生って地続きで1本だからこそ「あの時期があって今の自分がある」って受け入れられましたし、そうやって聴いた人の小さなきっかけになれたらいいなと思います。変わる必要はなくて。その先の人生に光が指すんだったら、わずかなきっかけの曲があってもいいだろうなってことなんですよね。
ーーまさにそんな曲になってると思いますよ。
水上:よかったです。次のツアーが『ビタースイートベイビーツアー2026』なんですけど、そういえばなきごとのツアーってずっと末尾に年数ついてたなって。その意味をやっと回収しました(笑)。
ーー(笑)。なきごとがポッキーを食べた時の幸せをどう伝えるかって考えた時に、一番星みたいなキラキラを描くわけではないだろうなと思っていましたけど、間違いなく聴き手の心に小さな火を灯すような曲にはなっていて。話を聞いていたらいろいろ納得しました。
水上:いや〜、みんなに読んでほしいですね、この記事(笑)。それこそ〈甘々〉〈煌々期〉〈吟味吟味〉とかも、「I’m lucky」「Give me Give me」とかけながら書いた歌詞で。口ずさんでほしいし、そこで口にした言葉が〈煌々期〉であり、「lucky lucky」でもあったらいいなって。私はそういう言霊を信じるタイプなんですよ。「おわらせたくない」っていう曲のレコーディングの時に、アレンジもレコーディングも歌録りも全然終わらなかったことがあって。「終わらせたくなくなってるじゃん、この曲自身が!」と思って、そこから言霊というものをすごく信じるようになりました。なので「甘々吟味」が誰かの“lucky”であったらいいなと思うし、「歌ってくれた人にちょっとでも幸せや運が舞い込んできたらいいな」「そういうお守りみたいな曲になれたらな」とも思いながら書きました。
ーー素敵です。泣き言であり、お守りなんですね。
水上:はい。やっぱり光があるから影が濃くなるように、ポジティブがあるからネガティブがある。だけどネガティブがあるからこそ、ポジティブもちゃんとあるんだよっていう。どっちも受け入れられる楽曲になったのかなって思います。
ーー今まではネガティブの影を歌うことが多かったけど、それを踏まえて今は「ポジティブがある」っていうことを伝えられるモードになったから、ちゃんとポップスになっているんだなって思いました。
水上:ありがとうございます! いっぱい書いてよかったです。
ーー春の『ビタースイートベイビーツアー2026』はどんなツアーになりそうですか。
水上:去年の『初心にかえるman to manワンマンツアー』で、なきごとがどういうバンドなのかっていうのを見つめ直すことができて。それが壊れていくツアーじゃなくて、よりに強固になっていくツアーでありたいと思っています。「なきごとっていうバンドだから、なきごとの音が出せている」っていうのを今一度ちゃんと伝えられるツアーにしていきたくて。そのために冒頭でも言ったようにいろいろ準備をしていて。大声でゲラゲラ笑うっていうよりも、「うわ、こんなことまで仕込んでるじゃん!」みたいな、ニヤニヤしちゃうライブにしたいですね。
ーーこれからのなきごとに大いに期待してます!
水上:はい、よろしくお願いします! 真面目に面白いことをする 2026!
(※)https://nakigoto.com/news/detail/62763
◾️リリース情報
なきごと「甘々吟味」
(Glico「ポッキー」CMキャンペーンソング)
配信中:https://erj.lnk.to/V3rsLk
<楽曲詳細>
・作詞:水上えみり
・作曲:水上えみり 柿澤秀吉
・編曲:柿澤秀吉
◾️ライブ情報
『なきごと自主企画「鳴言 vol.3 」[eggman "45th/45days" Anniversary]』
・日程:2026年2月27日(日)[東京] Shibuya eggman
・開場:18:30
・開演:19:00
チケット受付URL:https://eplus.jp/nakigoto26/
座席:オールスタンディング、金額:4,000円(1ドリンク別)
◾️ツアー情報
なきごと『ビタースウィートベイビーツアー2026』
3月14日(土)[神奈川] F.A.D YOKOHAMA
3月28日(土)[香川] 高松DIME
4月5日(日)[兵庫] 神戸 太陽と虎
4月11日(土)[福岡] 福岡CB
4月17日(金)[北海道] 札幌 KLUB COUNTER ACTION
4月25日(土)[新潟] 新潟GOLDEN PIGS BLACK
4月26日(日)[石川] 金沢vanvan V4
4月29日(水・祝)[愛知] 名古屋CLUB QUATTRO
5月10日(日)[大阪] 大阪Yogibo META VALLEY
5月16日(土)[宮城] 仙台enn 2nd
5月23日(土)[広島] 広島Live space Reed
5月24日(日)[岡山] 岡山IMAGE
5月30日(土)[東京] Zepp Shinjuku
チケット(各公演)受付URL:https://eplus.jp/nakigoto26
座席:オールスタンディング、金額:4,000円(1ドリンク別)