Soala、「声の軌跡」と自身の歩んできた道を語る 新世代ラブソングの旗手はなぜ求められるのか?
Soalaがアニメ『真夜中ハートチューン』(カンテレ/フジテレビ系)エンディング主題歌「声の軌跡」をリリースをした。繊細なメロディ、感情の起伏をなぞる歌――Soalaという新たな歌姫の真骨頂をこれでもかと示す楽曲である。
挫折を知り、再スタートの決意をし、そして今たくさんの財産=楽曲を生み出し、「声の軌跡」を世に放つ今、何を思っているのかを語ってもらった。これからさらに広がっていくSoalaの道、その現在地を感じてほしい。(編集部)
路上ライブ、ゼロからの再スタート、62曲のリリース――怒涛の始まり
――Soalaさんが音楽活動を始められて、昨年で5周年でしたよね。
Soala:はい。Soala名義での活動が去年の10月で丸5年経ち、6年目を走っているところですね。今は大阪を拠点に活動しているんですけど、17歳の時に一度、上京したこともあって。その東京での活動中にSoalaという名前になったんですよ。
――上京した時の感情はいろいろな曲で歌われていますよね。
Soala:そうなんです。東京では路上ライブを中心に活動していたんですけど、そこで一度大きな挫折をしまして。環境を変えるために、私のことを知っている人がほとんどいない大阪に移り、ゼロからまた活動をスタートさせました。それ以降は月に10回以上、路上ライブをしたり、年に22曲を配信リリースしたり、がむしゃらに日々を駆け抜けて、現在に至る感じです。ツラい時期もあったけど、それがあったからこそ今のSoalaがいるなってすごく思います。ここまで本当にいろいろな経験をさせていただきました。
――そもそもSoalaさんが音楽の道を志したのはいつ頃だったんですか?
Soala:歌うことは小さい頃から大好きだったんですけど、歌手になることを夢にし始めたのは中学生の時でした。お母さんの勧めで知り合いのボーカル教室に通わせてもらえることになって。毎週、歌が上手くなりたい一心でレッスンに行っていたんですよね。で、ある時、その教室の発表会があったんですけど、そこで私が歌ったら観にきてくれていたお母さん方が笑顔になってくれたり、なかには涙してくれる人までいて。その光景を見た時に、歌を通して感情を伝えることの素晴らしさに気づき、歌うことを仕事にして生きていきたいという夢が明確になったんです。
さらに、そこから不登校になってしまった時期があったんですけど、その時にいろんな音楽に本当に救われたんですよ。学校には行けなかったけど、好きなアーティストさんのライブには足を運ぶことができて、そこでは心から笑顔になれたし、思いきり涙も流せた。そんな経験があったので、「自分も将来歌を通してツラい状況にいる人を救いたい」「みんなが感情を吐き出せる居場所になりたい」という思いが強くなっていったんです。
――歌手になるという夢が明確になってからは、どのように動いていったんですか?
Soala:まずギターから始めました。最初はダンボールでギターを作って、コードを覚えたりして(笑)。そのあとに、初心者用のギターを買って本格的に練習を始めましたね。Fコードで挫折もしましたけど、なんとか弾けるようになり、高校に入ってから自分で曲を作るようになりました。路上ライブをやるようになったのもその頃です。
――当初からシンガーソングライターとしてやっていこうと決めていたんですね。
Soala:そうですね。私自身がそうだったように、自分から湧き出た言葉やメロディに感情を乗せたオリジナルの曲で誰かを救いたいという気持ちがやっぱり強かったんです。誰かに曲を作ってもらうのではなく、自分で作って届けるという思いは当初からありました。
ストレートな言葉だからこそ響くものがきっとあるんじゃないかな
――曲作りは完全に独学なんですか?
Soala:はい。自分なりに試行錯誤しながら初めて作った曲が、以前に配信リリースした「顔晴れ」という曲なんですけど。高校生のうぶなSoalaの思いを、時を経てみなさんにお届けすることができたことがすごく嬉しかったのを覚えていますね。
――そこから楽曲をたくさん作っていくなかで、ご自身なりのカラーが見えてきたところもありました?
Soala:ストレートに歌詞を書くことが自分の強みだなと思うようになりました。比喩表現や難しい言葉も好きなんですけど、Soalaとして届ける音楽にはストレートな言葉のほうがいいなってすごく思う。感情を爆発させてお届けするライブでのパフォーマンスも含め、ストレートな言葉だからこそ響くものがきっとあるんじゃないかな、って。それはこれからも大事にしたいなと思っていますね。
――メロディに対するこだわりも強そうですよね。Soalaさんの書くメロディはスッと心に入ってきて、心地好く身体中に浸透する感じがします。
Soala:ありがとうございます! メロディに対するこだわりも実はめちゃくちゃあって。現時点(取材は1月上旬)で新曲「声の軌跡」を含めると62曲をリリースさせてもらってるんですけど、曲を書けば書くほど似たようなメロディになりやすいんですよ。だからそうならないように、たとえば洋楽っぽいメロディを合間に入れてみたりとか、心地好いメロディの浮き沈みを意識したりとか、いろんなことを考えながら作るようにはしています。一曲丸々作ったとしても、「前の曲に似てるかも」と感じたら全部やり直すこともよくありますね。
――聴き心地の異なる曲を生み出し続けるためには、インプットも大事になりそうですね。
Soala:そうですね。洋楽/邦楽問わず、いろんな楽曲を聴くのはもちろん、オルゴールのCDや自然の音なんかを寝る前に聴くこともあって。そういうところから自分なりの面白いメロディが生まれることもあるんですよ。歌詞に関しては映画やドラマを観たり、あとは恋愛リアリティショーがいいヒントになることもあって。休みの日があればいろんな街に行ったりもしますし、とにかくインプットはたくさんしていますね。